『ポラリス通信』8月号と付録資料を作成し発送の準備

◎『ポラリス通信』8月号の内容です
皆さま、こんにちは。
『ポラリス通信』8月号の内容です。
「“支援に見えない支援”の方が効果的では」松田武己
「ひきこもり経験者がサイトを収入源にする形」
カードゲーム・ボードゲーム交流会
みんなのパステルアート教室
第24回フューチャーセッション「庵―IORI-」のご案内
産業廃棄物の現場で働くエンジの話を聞く会
不登校情報センターが直接・間接に関わる会合・イベント
今後のお知らせ

◎付属資料:KHJ関係
KHJに参加する条件を検討(案)
不登校情報センター・親の会の歴史
『旅立ち』平成28年5月20日号:KHJ全国ひきこもり家族会連合会

◎その他の付属資料:依頼されて同封するチラシなど
チラシ「学校に行かれないのは悪いこと?」(8月27日)
Re:Homeアカデミーの会報
セシオネット親の会

パソコンをウィンドウズ10にアップ

PCの基本OSをウィンドウズ10にアップグレードする期限、無料でアップグレードできるという意味ですが、7月29日までです。
昨日、久しぶりにH2くんに来てもらいこの作業をしました。もともとは私がいつも使っている1台の調子が悪くて、これはまずいと来てもらったわけです。ついでのはずが、こちらのアップ作業が中心になりました。おかげで全4台+2台のPCをウィンドウズ10にアップグレードできました。
午後になって、出張型パソコンの指導をしている教室から紹介情報が届きました。そういえばH2くんはこれまでも何度かヘルプデスク(パソコンのハード面のお助け)をしています。H2くんの紹介情報もここに仲間入りさせることにしました。

〔パソコンヘルプデスクのエイチツー〕
http://www.futoko.info/…/%E3%83%98%E3%83%AB%E3%83%97%E3%83%…

出張型のパソコン指導員の情報集め

ゲームアプリのポケモンGOが一気に広がりました。引きこもっている人が動き出すきっかけになるのではないかという期待を語る人もいます。そういう実例もすでに報告があるようです。
ポケモンGOの登場でチャンス到来! 確かにそうですが、これですべて解決とはいかないでしょう。
さて何事も地味目の取り組みを続ける不登校情報センターは、また地味なサイトを追加しました。目立つことが成り立つには地味な作業が背後で支えなくては。そこまで深く読み込んでいるわけではありませんが…。
理容師、美容師、歯科医、メガネ店、パソコン指導・ヘルプデスク、家事サービス…などで出張型、訪問型のサービスを実施している事業者や個人の情報を集め、お知らせすることにしました。
出張でパソコン指導している先方からどういう意図によるものかを聞かれました。
「(引きこもりへの)支援になるとか、支援されるとか、そういう感覚なしでできることが、特に引きこもっている当事者にはいいんじゃないでしょうか」。
5月から少しずつ集め始めて、まだ全部で10件にもなりませんがうち4件はパソコン指導・ヘルプデスクです。さしあたり全部で100件を目標にします。

〔パソコン教師・ヘルプデスク〕
http://www.futoko.info/…/%E3%82%AB%E3%83%86%E3%82%B4%E3%83%…

救急車の粋な引きこもり対応策を聞きました

引きこもり生活のなかで、苦しくなると救急車に連絡をしているAくんがいます。何度も繰り返して救急隊員とは顔見知りになっています。
救急隊の仕事の範囲はどういうものかは知りませんが、Aくんから予想外のことを聞きました。救急隊の本来の仕事は、病気の人を医療機関に送る役割だと思います。引きこもり対応をしているわけではありません。
Aくんのところに来る救急隊は、医療機関に行くのではなく、様子を見て、話しかけ、落ち着いたら引き上げるようになりました。ただこのやり方を繰り返すのも策がないと感じたのでしょうか。隊長という人が「他にできることはないかな」的なことをつぶやいていたといいます。
それからどれくらいの期間が過ぎたのでしょうか。あるときAくんの様子を見てきょうは外出できると見えたらしく、Aくんに確かめたうえで外出し、救急車に乗せて周辺の“ドライブ”になりました。
救急隊が訓練する運動場のある訓練施設に連れて行ってもらったこともあります。「人眼がないところなら動けるかもしれない」と考えたようです。事実、そのときAくんはその訓練場でからだを動かすことができました。
救急隊の“この策”は、「他にできることはないかな」と考えた結果の策だと思います。もしかしたら各地の救急隊においてもその地域の状況に応じたそれぞれの策が生まれているのかもしれません。これらは表立って知られることはないのですが、外出困難な引きこもりへの対応策としては貴重な対応策だと思います。
救急隊の別の実例があれば教えてください。保健所の関係とか、生活保護担当者とか、不動産会社(賃貸住宅の管理人)の珍しい実例も紹介したいです。情報を待っています。

中学・高校時代の超貧乏経験が支えてくれた人生

法事のために兄弟が集まる機会がありました。
少しアルコールの入った弟68歳が、姉の息子(甥っ子40代)に話しています。超貧乏生活だった中学・高校時代のことです。
当時は母と私と弟が事実上の母子家庭生活をしていました。知人から借り受けた納屋(物置)の一部を借りて住んでいました。
夜寝るとき弟が母に「上を見たら空が見える」と言いました。天井に穴が開いていたのです。すぐに母はダンボールを集めてきて、天井や周囲に張りました。
朝の食事はこれも借り受けた畑でジャガイモを育て、それを掘ってきては湯がいてバターをつけて食べる生活です。弟はこの朝食が2年ぐらい続いたと言っていましたが、私の記憶ではそこまで長くはなく、でも1年以上はあったと思います。
この生活には悲壮感がなかったです。弟は母を称えました。できることを続けて(パートの看護師、土木作業、夜なべのミシン仕事など)、普通の生活のようにやっていたと思います。目の前で“疲れた”と言っては自分の腕に太いアリナミン注射をしていたのは、ちょっときびしかったですが…。
その時期の生活を「あの生活があったから人生やってこれた」と弟は言います。私もそう思います。貧乏を怖いと思ったことはありません。何とかなる、という根拠のない楽観というか自信みたいなものがあります。
離れて聞いていた姉が、「兄弟5人、全部がまともに生活してきた。それがよかった」と言いました。超貧乏生活でも道を外すことがなかったのは母のおかげだと思います。

発達障害の受け入れ校を探す方はこちらをご覧ください

23日の不登校・ひきこもり親の会に初めて参加された方の子どもさんは発達障害があるといいます。
ある通信制高校に籍を置いていますが、うまくいかないようです。それで受け入れ先の学校を探しています。その日私は法事のため欠席していたのですが、東京近辺にはそういう学校はいくつかあります。
それをいくつかコピーして担当の藤原さんから渡してもらうことにしました。
実は、まだ情報紹介していない学校もいくつかあります(直接に情報を送っていただいたものをサイト上で紹介しています)。お気づきの学校等からの情報提供をお待ちしています。

通信制のクラーク高校の甲子園進出に思う

夏の甲子園、全国高校野球大会の南北海道代表に通信制のクラーク記念国際高校が進出しました。何年か前の春選抜に長野県の通信制高校が選ばれた記憶があります。
通信制高校の出場は珍しいことなので、これはニュースになります。通信制高校の社会的な認知を高めることにもなるでしょう。悪くはありませんが、それは通信制高校のもつ一面です。高校野球が高校教育の一面であるのと同じです。
「高校野球が高校教育の一面」と聞いて、どう受けとめられるでしょうか。どれだけ肯定的に受けとめられるでしょうか。“野球の練習と遠征試合が事実上の高校生活の全部”になっている生徒がいることはよく知られています。そこまでの状態は少ないのですが、きわめて珍しいレベルではありません。そういう生徒がプロ野球界で活躍しています。
もっと多くの人が社会人になっていろいろな分野で活躍もしています。ですから野球・スポーツが生徒の人格形成に働く教育的な役割を肯定的に見てほしいと思います。私が日頃思っているのはこの点です。高校だけではなく小学校や中学校でも体育・スポーツがどれだけ教育として認められているのか。もう少し直接的に言えば、教科中心の受験勉強に偏る学校教育はおかしいのです。教育の目標が“人格の形成”であることを見失っていると感じます。
その点では体育・スポーツに限りません。音楽(歌・演奏)や美術(絵・デザイン・映像)などの表現、英会話(英語ではありません)やパソコン技術もそうかもしれません。学校の教育内容(科目構成=カリキュラム編成)として考えなくてはならないのです。
この教育内容のバランスという点では、高校野球もまた同じです。生徒個人の特徴を伸ばすには、その優れた面にウェイトを置くのは当然です。それを認めても一部の高校野球部はバランスを欠いています。通信制高校はそういう面で使いやすさがあります。できることなら自重してほしいのですが、はたして自重で目的が達成できるかどうか。
クラーク記念国際高校の選手には、甲子園でも活躍を期待しています。甲子園といえば、2007年夏の甲子園、広陵高校と佐賀北高校の決勝戦を思い出さずにはおれません。この試合で逆転優勝した佐賀北の野球部員には特別支援学校で働くようになった人がいると聞きます。

進路フェアで配る「相談コーナー」案内をつくる

かつしか子ども・若者応援ネットワークの全体会がありました(19日)。
そのなかで8月6日の「かつしか進路フェア2016」の説明がありました。
ネットワークとしては昨年に続き「相談コーナー」の一部を担当します。当日は2500名を超える参加者です。昨年はそれを聞いて前日に急きょ案内資料をつくって配布したのですが、今年はもう少し準備したいと考えていました。
この全体会の場で、A4版4ページになる「相談コーナー」の案内を提案しました。20日にこの進路フェアの準備会があるので、それに間に合うよう帰ってからその案内(試案)をつくりました。見本も数部つくってみました。20日朝9時になって送りました。
内容は、「相談コーナー」の場所、相談内容、相談担当者の説明、これらが表紙で1ページ分。いちばん時間をとったのは「高校はこんな学校・教育制度が関係します」という通信制高校、高卒認定制度などを平易に解説する記事の見開き2ページです。最後に「宿泊施設があり不登校生の受け入れを公表している全日制高校」のリスト1ページ分を加えて一応完成です。

〔高校はこんな学校・教育制度が関係します〕
http://www.futoko.info/…/%E9%80%9A%E4%BF%A1%E5%88%B6%E9%AB%…

今後の活動方向を探す2文書を作成しました

不登校情報センターは今後の活動方向を手探りで続けています。
(1)NPO法人をやめる手続きをとっています。引きこもりを支援する団体であることに変わりはありませんが、周辺の社会問題にも可能な対応できるようにしたいと思います。
(2)KHJ家族会に参加する可能性を研究しています。これまでの会員や協力者の事情を伝える2つの文書を作成しました。次の会報『ポラリス通信』送付に同封する8ページの冊子をつくりました。
文書は、以下のとおりです。

〔KHJに参加する条件を検討(案)〕
http://www.futoko.info/…/%EF%BC%AB%EF%BC%A8%EF%BC%AA%E3%81%…
〔不登校情報センター・親の会の歴史〕
http://www.futoko.info/…/%E4%B8%8D%E7%99%BB%E6%A0%A1%E6%83%…

廃棄物業界現場の報告を聞き意見交流会

ちょうど1か月前の6月18日に『報告と交流「廃棄物業界のよさを踏み台にする」』をお知らせしました。報告のエンジくんは1人でも参加があれば…といっていたのですが、今日18日は私と藤原さんとエンジくんを含めて8名参加です。
午後1時開始なので、12時過ぎに昼食を軽くしようと準備していたら、チャイムが鳴ります。初めて情報センターに来るというHくんが「きょう引きこもりの集まりがあるとみてきました」と登場です。
Cくん、Mくんに続いて報告者のエンジくん。さらにIくん、エンジくんが説明用のYouTube番組(日本環境衛生センターの作品)を映している間にYくんが来たというわけです。
予想外に多い参加者数に驚きましたが、予想以上に準備していたエンジくんの報告がまたよかったです。
「混ぜればゴミ、分ければ資源」になるという資源産業で、“不況感がない”という業界の説明。
資格が不要の軽作業で、扱う商品が“ゴミ”なので、商品の取り扱いに気を使わなくてもいいという職種の説明。
60代が中心の戦力で、40代・50代は若いというのですから、仕事に就いたことがない、長く引きこもっていた人向きにはハードルは確かに低いと思います。
そうは言いつつも不安感のある質問も出てきていろいろ話し合いになり、意見交換できました。
8月にもまた行います。8月9日(火曜日)午後1時30分からです。