斜視の予防や矯正なども話す

第3回斜視の集まりで話したことはさらに別の面があります。
写真専門家(カメラマン)の職業病としての斜視です。手や足と同じように目にも利き目があります。専門家はこの利き目を特によく使います。どうやらそのために斜視になりやすいようです。左右の目の視力の差が大きいと斜視になりやすく、左右の目の使い方の大きな差があるとこの視力差を生み出しやすいからでしょう。
その延長と考えられる現象が、スマートフォン(スマホ)でも生まれます。スマホの小さな画面をよく見ると斜視になる可能性か高まるらしいのです。どちらかの目でスマホを見ていることが多く、すでに斜視予備軍とも言える状態の人は相当数発生しているのではないでしょうか。
子ども時代の斜視の矯正手術の予後がいいと言いましたが、成人後の斜視手術もかなり有効であるという話もありました。もちろん、斜視の状態には個人差が大きいので一律ではありません。
子どもは学校を選ぶときに、普通学校がいいのか、特別支援学校がいいのかも、子ども時代の斜視の状態によります。この一線からは特別支援学校、この一線までは普通学校というものではなく、状態は入り乱れて混在していると思えます。このあたりのことは学校現場の人や、体験した子どもの実体験も参照したほうがよさそうです。
もともとは学齢期の子どもの斜視について教職員用の手引きをつくる準備を考えていたのです。しかし、こういう話しが次々と出てきたので、その話は後回しになり時間がなくなりました。次回以降になります。また2、3か月後に話を続けます。
関心のある方は連絡をください。

斜視の集まりは予定外のメガネの話から

第3回斜視の集まり(22日)は予定外のメガネの話から始まりました。
斜視矯正のメガネの値段が高いというのが一つの理由です。矯正メガネを使用しない私は知らないことですが、矯正メガネが各種あるようです。これらの状態はネット上にも情報があるはずですが、ここでは今回話された範囲のことに限ります。
斜視の状態によりますが矯正により斜視を正すこともできます。間歇的な斜視であれば効果は大きいようです。間歇的な斜視とは、たぶん目を動かす筋肉の力が弱く、疲れたときなどに斜視になるものを指しています。また、外斜視のばあいは、外側からの光の影響を受けやすい(まぶしい)のでそれを遮るものがついたものや、レンズに色彩を入れるもの(サングラスのようなタイプの日差し止めレンズ))もあります。
私は先日、色弱用の色覚補正メガネについて書きましたが、これらは通常のメガネとは違い高価になります。
目の障害は、弱視を含めて日常生活に影響するものです。メガネがないと生活に支障をきたすことは確かです。これが健康保険適応にならないのは手ぬかりと思うほどです。このあたりは当事者から提起していかないと取り上げられないと思われます。
メガネは装飾品の範囲で扱われるのでは極めて不十分で不合理です。それは生活必需品です。少なくともそうなっている人はきわめて多数いると思います。

それで、このあたりはメガネ屋さんに話を聞くなどして、より全体的な様子を知る必要があると確信しました。