夏休み明けの不登校相談

夏休み明けから子どもが学校にいけないという相談があります。例年繰り返されることですが、今年も例外ではなさそうです。
子どものこういう状態を少しは予想できる人、内心はらはらして事態を注視している人などですが、なかには突然のできごとに戸惑う人もいます。

先日はお父さんから高校生の男子の「突然行かなくなった」パターンの相談がありました。「どうしたのか? どうするんだ?」と問い詰めると「なぜ勉強するのか意味がわからない」「なにもかもダメなので死にたい、生まれてこなければよかった」という返事が戻ってきました。お父さんは「元の鞘に収める」つもりでしたが、立ち往生のようです。

結局「説教は空振り」になったのですが、私にはこの空振りはそれでもよかったと思います。気づかない、無視するのがいけないわけです。次にお勧めでないのが、命令口調の「学校に行け!」です。お母さんが無理やり一緒に学校に連れて行ったようですが、教室には入れずに戻ってきました。これも一度くらいなら最悪ではないかもしれません。

「空振りでもそれでもよかった」のは、子どもが不登校のときに親が真剣に対応する姿勢があるからです。そこにこの時期の子どもとの会話、子どもの気持ちを理解しようとする糸口が見えます。

子どもの不登校には、どのタイプに関わらず対人不安と人間不信、そして自己否定感がまじっています。それを不登校という子どもの表れを通して子どもの抱えている心の悩みを理解していけるのです。「わかった!」ということはないですが、わかろう、理解しようとする姿勢が子どもを安心させ、勇気づけます。

具体的には何をするのか、何ができるのかはきわめて個別の事情によります。進路相談会(9月25日、セシオン杉並)でも相談をしていますので、可能な人は来てください。他の方は電話予約(03-3654-0181)の上、相談に来てください。相談全般についてはこちらを参照してください。

「不登校・中退者ための進路相談会」

第13回「不登校・中退者ための進路相談会」が近づいてきました。
実施は9月25日、会場はセシオン杉並。

出席校は11校と相談室2団体。学校案内書の配布は125校+α、それに家庭教師や相談室なども加わりますので、基本的な資料を集める貴重な機会になるはずです。その上で参加校の担当者の相談をしていくと学校側の受け入れの実情がわかるでしょう。

この案内書はさらに増える見込みで、毎日少しずつ到着しています。当日、会場でわたす冊子を作成するためのデータも届いています。いろいろな取り組みが交錯する中での準備でスムーズにすすんでいるとはいえませんが、当日までにはまず大丈夫でしょう。

問題は広報活動です。関東一円の教育相談室と社会福祉協議会にFAXで案内を送信しました。全国紙といくつかの新聞に案内告知のお願いをしました。
参加校には参加費3000円で参加をお願いしているところで資金はありません。必要な冊子制作や事務費用にもたりません。気の利いた広告はだせないのです。
杉並区社会教育センターが後押しをしてくれていますので、「広報すぎなみ」に紹介されたのがこれまでの最大の広報活動です。何よりも会場費がかからないのに助けられて、今度の13回を迎えることができたのです。

この不登校情報センターのブログ、ツイッタ-、Facebookを有効に使いたいのですが、なにせ要領を得ません。もともとの発信力も乏しいので多くを期待するわけにはいかないのです。

出席校を含む集会の基本内容は、こちらを参照してください。