当事者による職業体験発表&交流会の企画

数名でチョコシゴ、というグループを立ち上げることになりました。
チョコボラというのがあって、チョコっとボランティアをすることだそうです。それにちなんでチョコっと仕事というのが、チョコシゴの由来です。
しばらく前からの構想をついに日の目が見えるようにします。
「引きこもり当事者による職業体験発表&交流会」を開くのです。

11月20日、日曜日の午後1時から5時まで、会場は新宿区高田馬場にある「わせがく高等学校東京キャンパス」です。わせがく高等学校さんと共催になります。
詳細はさらに検討しますが、実際の仕事体験に基づく発表と参加者との交流です。
引きこもり状態から一歩前に向かう気持ちのある人に参加を呼びかけます。そういう状態の子を持つ親の参加も期待しています。

居場所づくりの「不登校生・保護者向けイベント」

明日10月29日はNPO法人居場所づくりの「不登校生・保護者向けイベント」です。
訪問サポート部門トカネットの藤原宏美さんが講演をすることになっています。
またその後は相談を受けるため松田も出席します。
28日夕方から会場で配布する資料を準備しました。藤原さんは講演原稿づくりの最後の追い込みです。
イベントの案内は次のようになっています。

会場・時間=スルガビル9階(東京都中央区日本橋室町1-7-1、東京メトロ「三越前」駅より徒歩1分)。10時30分から16時まで。
講演は他に、大川登喜彦氏(都立新宿山吹高校・副校長)と小川典子(さくら)氏(保護者、ブログ「さくら@不登校の心を癒す太陽」)のお二人。
午前中は講演、その後に休憩を挟んで、学校説明や進路相談、個別相談の時間。

個別相談=松田武己氏 (NPO法人不登校情報センター理事長)、甲斐由美子氏 (日本カウンセリング学会所属、メンタルケア心理士)、和田みゆき氏 (日本家庭教育学会常任理事、家庭教育支援協会副理事長)。講演者の3名も個別相談を行います。

参加校=都立新宿山吹高校、都立桐ヶ丘高校、国士舘高校、日出高校、品川エトワール女子高校、東京ネットウエイヴ、ルネサンス高校、情報学館、フリースピリット音楽芸能学園、など。
参加フリースクール=東京アニメーター学院、ゆうがく、ピアサポートネットしぶや、など。

参加の呼びかけ対象者=不登校生・保護者の方々。親子での参加でも、保護者の方だけでの参加でも、どちらでもOKです。ご来場に際して予約は必要ありません、お気軽に足を運んでみて下さい。
参加費用は全て無料です。個別相談なども費用は頂きません。

微妙なレベルの引きこもりの家族関係

外出できる程度の引きこもり経験者の話です。
親の気分や行動に微妙なすれ違いを感じます。それはこういうことです。
(1)こちらの状態をある程度察して「無理はしなくていいよ。なるべく外に出るようにすればいいのだから…」といってくれるのですが、いざ今日はしんどいと思って休んでいると、
(2)口では「出て行ったら」とは言わないけれども、不機嫌さが親のからだの動き方やものの言い方に出ていて、落ち着いて家にいられません。

親は意識の上では理解しているのでしょうが、意識しない本質的な感情を隠しきれないのです。それを敏感に感じてしまうこちらとしては、二者択一の中では外に出ざるを得なくなります。こちらの選択は、(1)家にいて親の不機嫌とつきあうか、(2)外出して心身の苦痛を感じるかの二者択一になります。毎日のようにこの状態が続くので大変です。

これを聞いた別の人の感想では、家の中に自分のことを理解しようとする人がいないのがいちばん大変です。この人の場合はとにかく親が意識の上では理解しようとする分いいかもしれないが、親の理解が不十分なだけにしんどいと思う、というものでした。
私の感想は、しんどいことは確かだけれども、一般論としては親を攻められません。親のいっそうの理解をすすめ、感情的レベルをどうするか考えます。親の会に継続的に参加するよう願うところです。

このような葛藤は軽いレベルであっても実際には避けられません。人との関係は自然に葛藤やストレスが生まれるものです。その程度がひどくなる場からは離れ、ストレス解消のしかたを身につけ、少しずつストレスに耐えられるようにするのが目標になります。
家族内での葛藤やストレスは、社会的な場での修練の予行演習であり、外出先での実生活経験を家族内で癒し、役立つようにめざすのがいいと思います。