底辺労働に就く30代から電話

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数日前の夕方のことです。いわゆる軽作業についている30代の男性Ykさんから電話がありました。

今日は上司を本当になぐって仕事を辞めたかった。
こんなにこき使われて、本当に休みもとれずに朝の8時から夜の7時、8時まで働き続けているのに、とてもいやなことを言われた。
もうそこに働いて6,7年。ここでやめたらまた引きこもり生活に戻るかもしれない。それが怖くてやめられないでいる。去年の年末のボーナスなんてないに等しかった。そのときもやめようと思ったが、結局やめなかった。
今年になってまともな休みは何日もない。
こんな状態で働いているのに、とてもバカにされる言い方をされた。
それを我慢したら、我慢している自分は腐ってしまうのではないかと思うほどだった。
一瞬、もうここまでだと思ったけれども、何とか耐えた。
上司もここの仕事を失くしたら一つ仕事がなくなると焦っていたのではないかと思うことにした……。

聞いているこちらのほうが苦しくなるほどだった。
彼は腐るのではない。彼の我慢は、人間として成長させるのだと信じながら「よく踏みとどまった」と答えるしかなかった。
「今日は誰かに話しておきたかった」といって電話は終わった。
仕事についている底辺の労働者に対する扱いのひどさは、この国が腐っている象徴ではないのかと思う。
「職業に貴賎なし」。ただ心ゆたかかな者になってほしいと願う。

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