不登校などの事情ある人のための教育相談・進路相談会

不登校のまま中学校を卒業してわからないことがいっぱいある。不登校だが高校には進学したい。すぐには動けないかもしれないけれども高校の籍は取っておきたい。勉強がわからなくなっているがとても追いつけない…そういう人と家族のための教育・進路・学習の相談会を計画しました。

不登校情報センターに近いところに小松川第2中学校夜間学級があります(近隣の区にも夜間中学があります)。中学校を卒業していてもここで中学校の勉強ができる道ができました。
中学3年生を対象にした高校受験のための勉強会はできないか、他にどういう方法があるのか、どういう応援が必要なのか、学費の支援は考えられるのか、それらも相談を受ける中で調べて明らかにしたいと思います。
これらの相談会をします。

日時は10月25日(日)午後1時から3時まで。
場所は不登校情報センター(江戸川区平井3-23-5-101の民家)
連絡先は電話:03-5875-3731、
FAX:03-5875-3731、
メール:open@futoko.info
参加費は無料です。茶菓子があれば持参・差し入れを歓迎します。
問い合わせ・連絡は呼びかけの松田武己までをお願いします。

当事者の動き出した“きっかけ”をとらえなおす

引きこもり経験者が集まる場に参加をしました。そこで経験者のいくつかの言葉を聞いて思い直したことです。
親の会などで当事者が体験を語ると、「引きこもりから抜け出したきっかけはどんなことでしたか?」という質問がよく出されます。回答はその人の個人的な事情にかかわることが多いように思います。
以前の私はその“きっかけ”という言葉に、一時的な軽い雰囲気を感じてあまり使う気にはなりません。その後“きっかけ”という言葉が頻繁に使われるうちに、自分でもちょっとしたエピソードに注目するようになりました。
そのなかで「引きこもっている子どもが反発したとき」は肯定的な面があると発見したのです。他にも親が病気になった、中学時代の友達と会った、就職情報誌を見てこれならできそうだと感じた、ネットゲームの相手に誘われて外出したなど、“きっかけ”レベルになる個人的な事情を考え直してみたのです。全体としてこれらの“きっかけ”は有効だと思います。しかし、一時的なことで終わるものも少なからずあります。その違いのヒントがあったのです。
今回はこれまでと違う言葉がありました。私がこれまで聞き逃していたのかもしれません。中学時代に不登校であった自分には高校への進学が“きっかけ”になったという人がいました。これは多数の不登校生が経験する一般的なことです。これまで私がしてきた企画にもそういうものは多いのです。もしかしたら「働きたい」という一般的なことも“きっかけ”になるかもしれません。
これら高校進学や就労は引きこもりを含む多くの人が感じるもので、脱出願望にもなります。それがストレートに引きこもりの多数に当てはまるとは思えません。本人にある種の条件が生まれたとき作用するのです。
ある種の条件とは「人の役に立ちたい」「自分を生かして社会につながりたい」「金を稼いで自立したい」「働けるものなら働きたい」という比較的共通する基盤が隠れていた状態から顔を見せるときです。それが一時的かもしれない現実の“きっかけ”に重なるとき、動きとして浮上するのではないか。
一時的かもしれない現実とは個人の事情にかなり左右されることです。興味・関心と一致する場合です。基盤と一時的な偶然が重なるときに動きやすい、そうとらえてみたのです。偶然なことを通して法則的な必然が貫徹するのです。

家族内で意見の違いがあるとき親はどうすればいいのか

進路相談会を開きました。
出席した親からは「不登校はいけないこと」という立場は崩せない。「子どもが学校へ行かないことは理解できないし、とうてい認められない」のです。
子どもが不登校になったときの親の考え方、特に父親にはこういう意見は多いです。不登校の親の会などでも参加される親にこう考える方は少なからずいます。親の会に参加し続けるとそれが子どものどういう状態なのかを徐々に理解していきます。ただ親の会に参加していて納得できず、孤立状態になると参加しなくなります。
理解できないまま孤立するのはいいことではありません。理解するには時間がかかるのです。しかし、親の会などで孤立状態にならないようにしたいです。
その打開のヒントは家庭という現場にあります。家庭内では日常的に子どもの様子を見ています。怒るに怒れず、理解もできない…親としては葛藤し苦しいものです。
こういう時の一つの対処方針は、親としての意見をわけもわからず変えることではありません。
同じことは不登校の子どもにもあります。親の言うことはもっともかもしれないが、しかし体は動かない。考え方を変えれば学校に行けるかといえばそんなものではない。自分でも理解できない、自分でもいいこととは思っていない。しかし、学校には行けない。こういう葛藤です。
こんな状態が「家族内で意見の違いがあるとき親はどうすればいいのか」です。親として理解できないまま意見を変えなくてもいい。子どもに対しても親の意見を押し付けるのではなく子どもの状態や考え方を侵害しない。この2つの面をつづけます。そして「不登校というその問題」には触れずに、それ以外の家族としての日常生活のやり取りは欠かさない。これが「家族内で意見の違いがあるとき」にとりうる方法ではないでしょうか。
進路相談会では参加していた元不登校の体験者から自分の場合を話しました。出席した親はその話は納得されたと思います。しかし、自分の子どもの場合はまだよく理解できません。いつも都合よくそういう人がいるわけではないのでこのような「共存しながら前に進む」方法を話しました。

通信制高校サポート校に入学したKくん

4月から通信制サポート校に行くようになったKくんの様子をお母さんが話しています。kくんは学校での出来事などをお母さんにいろいろと話すようです。クラスは20人ほどで休み時間になると一緒に話をする友達ができて楽しいといます。“非行経験”をした生徒もいて、彼も仲間に入ります。高校生らしい友達関係のできる生活があります。
来年から全日制に移りたいという生徒もいます。その生徒のことを周りで心配します。このサポート校では朝の始業が10時です。遅刻しないで登校できるのですが全日制に移ればそうはいかないかもしれない。移ったら1年生からやり直すことになるのではないか。そのあたりは先生もちょっと心配しているようです。
このサポート校は週5日登校が基本です。通信制高校にはこのように週5日登校の「全日型通信制高校」(学校によっては通学型通信制高校ともいいます)が増えてきています(というか多数になっています)。始業時間が10時と遅いので学校が楽しいと思えれば通学もできます。欠席日数が増えても出席日数不足が理由で進級が問題になるケースはなさそうです。
私はこれを“規制緩和した全日制高校”と考えています。通信制高校の従来のイメージからは想像できないので、Kくんのような実際の話を聞く機会が増えるといいのです。
2学期が始まって生徒も少し増えています。多くは全日制高校から移ってきます。4月の新年度は中退していた生徒が再入学の学校として選び、不登校のまま中学校を卒業した生徒が入学し、在籍したうえで様子を見ようとすることもあります。
昨日の不登校の親の会、セシオネット親の会のことです。Kくんから聞くサポート校の様子は「また聞きのまた聞き」です。事実とは多少違うところがあるかもしれませんが、おおよその状況はわかるでしょう。この学校は中央高等学院です。
なお通信制高校の学校の状況はそれぞれ違います。通信制高校と通信サポート校の違いもここでは煩わしいので省略しました。学校・生徒の状況はそれぞれで違いますが、それを織り込んで参考になればいいと思い紹介です。

江戸川区立小松川第2中学校夜間学級に行く人いませんか

不登校状態のまま中学校を卒業した人(形式卒業生というそうです)が、あらためて中学教育を受けることができるように、夜間中学校が開放されます。これまでは、①16歳以上、②中学校を卒業していない、③都内に在住・在勤の3条件が必要であったうち②が変わりました。
中学校を卒業していても実質的に中学校教育を受けていない不登校経験者などに入学の門が開かれたのです。
不登校情報センターの近くに江戸川区立小松川第2中学校夜間学級という夜間中学校があります。該当するA君と一緒にそこに事情を聞きに行きました。
まだ文科省・東京都教育委員会から詳しい連絡はなく、何が必要なのかなども確定していないといいます。すぐには入学できない、できるだけ早く入学できるようにしたいということでした。10月か11月には入学できそうです。
義務教育ですから教科書は無償、学校給食あり、自治体によっては就学援助制度あり…などを教えてもらいました。
在籍生徒約70人のほとんどは外国籍、日本人であっても帰国生徒などだそうです。数人だけが「ネイティブな日本人」といいます。これは初めて聞く話でした。
不登校のまま中学教育を受けないまま卒業した人に、この機会に夜間中学校を勧めたいと思います。東京都内の夜間中学校は8校です。生徒が増えれば夜間中学校も増えるでしょうが、教職員や校舎なども必要ですからそうすぐとはいきません。江戸川区立小松川2中はお勧めです。
夕方5時35分の学活時間から始業です。1校時は5時40分から6時20分、…4校時が9時に終わり、学活・掃除をすませて下校は9時10分です。
不登校情報センターからは5分ほどのところです。A君は午後から不登校情報センターにきて、そのあと夜間学級に行くことになりそうです。
聞いた範囲ではAくんみたいなネイティブな日本人が少ないのがちょっと心配です。一緒にこの夜間中学校に行きたい人はいませんか。

夜間中学校の話を聞いて多くの可能性を感じました。外国人が多いことも可能性の1つです。生徒の個人差・年齢差が大きいので学習内容にも個人差が出てきます。これは教育を受験準備とは別物にします。本来の教育目標をめざす拠点になるかもしれません。これは不登校生たちの意図しない、陰に隠れた歴史的な役割です。
[http://www.futoko.info/…/%E3%82%AB%E3%83%86%E3%82%B4%E3%83%…]

全日型通信制高校をかみ砕いて説明する必要に気づく

全日型通信制高校をかみ砕いて説明する必要に気づく
―未来マップの進路相談会に500名が参加―

昨日は足立区の進路相談会「中高受験相談会―未来マップ」に参加しました。
協賛団体として多数の学校案内書を展示・配布し、ミニ冊子『不登校・中退生の高校』を配布しながら相談を受ける役割の参加でした。相談にはトカネットの藤原宏美さんも一緒です。
一般参加者が500名に達する規模になったことは主催した小井出ゆう子さんの企画・行動力によるところが大きいです。都立高校10校ブースを設けたことが企画面の成功理由かもしれません。
通信制高校は1校(北豊島高校)、寮のある地方の高校も1校(県立島根中央高校)あり、そのブースがちょうど目の前に並びました。見るたびにブース前には誰かが座っています。
会場の配置(レイアウト)において、不登校情報センターのコーナーは入り口のすぐ正面に当たる場所にあり、会場案内も少し兼ねながらこの場所を有効に使えました。
学校案内書の展示・配布は40校分です。閲覧している人に「これは不登校・中退者を受け入れている学校ですが、そうでなくても入学できます」とときおり説明しました。
その中で気づいたのは「通学型通信制高校・全日型通信制高校」をかみ砕いて紹介することが大事なことです。この説明をすると何かを納得する人がいたと思います。「通信制高校と連携校の用語説明」(ミニ冊子では「高校教育の用語説明」が2ページ分)ありますが、この説明をここで詳しくしたほうがよさそうです。
学校案内書は全部で段ボール2箱半(1箱は小さいので半箱で計算)持って行ったのですが、残ったのは1箱ですからざっと6割は配布したことになります。
気づいたのは音楽学校(いずれもサポート校になる)が注目を受けていたことです。普通科が並ぶ中で“特色がある”ものになっているのでしょう。
ミニ冊子『不登校・中退生の高校』の配布は、多数の参加者には該当しません。しかし「クラスの友達に学校休んでいる人がいたら渡してください」と言いながら差し出すと、3人に2人以上の生徒が思い当たる同級生がいる表情で受け取りました。
相談した人は藤原さん担当分を含めて10名ぐらいです。発達障害生の対応校を求める人が連続したのが印象的です。しばらく前に情報集めの企画テーマに「発達障害生の教室・施設」を新しく作りました。これを生かして情報集めをします。ただ情報集めの前に、そのような教室・施設がまだそれほど多くはできていない現実を承知した上での取り組みになります。
21日にはJR亀戸駅近くのカメリアホールで不登校情報センターとして小規模の進路相談会を開きます。参考になることがいろいろありました。今朝起きたら、ひさしぶりに体を使って会場設営と後片付けをしたので、腕が痛い感じがします。
http://www.futoko.info/…/%E9%80%9A%E4%BF%A1%E5%88%B6%E9%AB%…

ミニ冊子『不登校生の高校』改訂版を準備

明日9月6日の足立区の進路相談会の準備を終えました。「中高受験相談会」で北千住マルイ11階が会場です。開場は10時からです。
私は協賛者として会場の相談コーナーで不登校・中退生を受け入れる学校案内書、40校分を展示・配布しながら相談を受けます(案内書は自由に持ち帰る方法)。
今日はコーナーで参加者に渡すミニ冊子『不登校・中退生を受け入れる高等学校』の改訂版をつくりました。冊子には付録として「高校教育の簡単な用語説明」と「不登校情報センターの自己紹介」を加え、B5版8ページです。
この冊子に参加者からの様子を聞くアンケートと9月21日の進路相談会の案内をA4判裏表に書いたものを挟みました。
このミニ冊子はこの手の進路相談会があるごとに少しずつ内容を変え配布することになります。

9月のスペース予定の変更と追加をお知らせします

9月13日(日)1時~ 大人の引きこもりを考える教室。
9月17日(木)3時~ セルフサービスカフェです。新しい参加者を募集します。
9月19日(土)1時~ パステルアート教室。新しい参加者を募集します。当初の予定は12日でしたが、1週間ずらします。
9月23日(水・祝日)4時過ぎからゲーム交流会をします。
9月20日は講演と対応策「引きこもりから仕事についた人との交流会」を開きます。
9月26日(土)1時~ 不登校・ひきこもりの親の会。

9月21日(月・祝日)には亀戸のカメリアホールで進路相談会(1時30分から)をします。
問合せなどは不登校情報センターにメールか電話をしてください。個別の相談や訪問も入りますから、連絡にはすぐに出られないこともあります。

9月21日の亀戸で不登校の進路相談会

9月21日(月曜・祝日)に進路相談会を行ないます。
会場はJR総武線・亀戸駅近くの「カメリアプラザ(江東区亀戸文化センター)」6F・第2会議室。
時間は13時30~16時30分。
内容は、
①講演「不登校からの高校進学と中退からの再入学、転編入の仕方」(質疑あり)。
②学校案内書の展示と配布(不登校・中退者を受け入れる高校などの学校パンフ30校以上)。案内書を集めるだけの参加もOKです。
③個別相談(主に保護者の相談。進路だけではなく不登校の相談、対人関係、学習の遅れなどいろいろなことを相談します。生徒と一緒に相談することも可能です)。
参加費は無料。
定員は20名、なるべく予約参加をしてください。
主催・連絡先は不登校情報センター(TEL03-5875-3730、FAX03-3875-3731、メールopen@futoko.info)。

 

70歳の誕生日祝いに当たる体験記を受け取る

中学時代に不登校を経験した男性から体験記を送っていただきました。
「中2の不登校から20年、1つの時代のけじめ」
著者<匿名を希望>として体験記の一つとしてサイト内に掲載しました。
体験記を送っていただいた方への私の感謝のメールです。

詳しい体験記、とても感動しました。ありがとうございます。
不登校や引きこもりになる人のもつ奥深い真実の理解につながると思います。
私がこの世界に引きこまれ、ここを活動の場と決めたのはあなたのような人に出会ったからです。
「この人たちは社会についていけないのではない。社会のゆがみについていけないのだ」
そういう言葉にしたのは1993年のことです。
明日で70歳の誕生日を迎えます。
苦しいけれどもその道を貫いて来れて、後悔はありません。
とてもいい誕生祝いをいただいたと思います。

[http://www.futoko.info/…/%E4%B8%AD%EF%BC%92%E3%81%AE%E4%B8%…]

〔8月6日〕<匿名を希望>さんからのメールへの返事
ご連絡ありがとうございました。
明日が70歳のお誕生日とのことでおめでとうございます。古希の節目の年ですね。
社会のゆがみを言うのはどこの国にもいつの時代にもあるんだと思います。
でも、与えられた環境の中で生きていかなければならないのが私たち一人一人に課せられた課題なのだと思います。
与えられた環境がゆがんでいると感じられるなら、それに慣れるか、それを変えるか、そこから逃れるかのどれか1つだと思います。
何もせず、ただ世の中を呪い、人のせいにしている間はおそらくその人は救われないと思います。

社会は1つではない、一人ひとりの個性が千差万別なように、学校、会社、家庭、星の数ほど社会はあるのだと思います。
どれだけ傷ついても自分に適した社会にたどりつくまで前に進み続け、助けを求め続けることがいつの時代も大事なのだと思います。
ひとりでも多くの苦しむ若者、かつて若者だった人たちが松田さんのご活動を通じて救われることをお祈りします。