児童相談所のポータルサイトに向かっています

メーリングリスト「なくそう! 子供の貧困」ネットワークに送られてくる情報をその気になって整理し始めて3か月目になります。
整理しながら集まる情報の構造づくりをしているのですが、なかなか難敵です。
そのなかでも虐待に関する記事が多く、担当する児童相談所の情報がいろいろな形で入ってきます。
こちらの情報整理の基本は、できるだけ固有名詞に即してページ名をつくろうと考えています。といっても事態はこちらの思い通りに展開されているわけではありません。
固有名詞と並んで多くの一般名詞も入ります。そこで混乱というか、社会の複雑な様子を文字にする、分類することの難しさを感じるわけです。完全なものはありませんから、少しでも探しやすく、作りやすく…あたりが目標になります。
途中になって振り返ってみると、児童相談所のポータルサイトづくりに向かっていると気づきます。これがあるレベルになれば、他の事項(保健所とか教育委員会など)にも活用できると見込んでいるところです。
新聞や雑誌の見出しは必ずしも名詞ではないので、難しいものをどう分類しているのかに逆に関心が向いてしまいました。

〔児童相談所の関連ニュース=まだ途中です〕
http://www.futoko.info/…/%E3%82%AB%E3%83%86%E3%82%B4%E3%83%…

「“冬ソナ”と韓流のもの」などシリーズ本を安く売ります

音楽家の團伊玖磨さんが書いています。
「僕は色盲である。従って、実に、実に悲しい思いを、僕は色に関する限り堪えて来ねばならなかった」。
対する私は色弱。色に関する悲しい思い出は……これというものを思い出せません。
これをもって色盲と色弱の違いとするわけにはいきませんが、色盲の人の経験する一端を聞いたことになります。
團さんのこの一文は文庫版エッセイ集『パイプのけむり』の中にあります。なんと團さんのエッセイ集『パイプのけむり』シリーズは全部で17冊もあります。

寄贈を受けた本を整理していたら、シリーズやテーマとしてまとまったものがあります。
一世を風靡した感のある“冬ソナ”と韓流のものは31冊に及びます。
それらのシリーズやテーマ別のものをまとめて安く販売することにしました。何しろ保管の場所などに制約があります。第1弾のいくつかのシリーズは年内の12月25日までにします。それまでに注文がなければ、廃棄する予定です。
注文により誰かに読み継がれればいいのですが、希望者はいませんでしょうか。

〔直売中の本〕
http://www.futoko.info/…/%E7%9B%B4%E5%A3%B2%E4%B8%AD%E3%81%…

パソコンを収入源にする方法

NPO法人不登校情報センターは、引きこもり経験者が自分にできる形により収入を得られる状態をめざしてきました。
数年前に「パソコンを収入源にする」を目標にし、ゆっくりとその状態に近づいてきました。現状はサイトを更新・維持管理していけば少しは収入が得られるものになりました。
十分ではありませんが、求める状態の入り口にたどり着いたところです。サイトの更新・維持管理レベルをこえて充実を図れば収入レベルも増大するのではないでしょうか。必要なことや充実させる方法をならべてみます。

(1)サイトの維持・管理を続けるには、これまでの学校・支援団体の情報収集の方法を継承しなくてはなりません。事務体制ができればリンク設定と広告掲載が増え、その部分でサイトの営業収益を期待できるものになりました。
(2)さらにサイトの充実を図る方法を考えています。
①これまでサイト内に生まれているものを拡大し(質問コーナーなど)、アクセスする人との双方向の状態をめざす。
②サイト以外の取り組みと組んで発展を図るもの(創作品など)。たとえば作品の商品化(冊子づくり)、ネットショップの向上。
③個人ブログの設定等により、参加個人の直接の収入に結び付くものを始める。
④健康食品、日用生活品、アニメ・まんが、鉄道などに分野を広げる。それに興味・関心を持つ人の参加(当事者を想定)により、その分野のサイトはできます。
(3)Amazon、楽天など
①Amazonのアフィリエイトを取り入れる。
都道府県単位のカテゴリページができたので(Wikiのサイトの合計は13000ページ)、名産品の紹介コーナーにする。タグ・ページがあるのでそれに合わせた本を紹介する…。これも関心がある人(当事者を想定)の参加に左右されます。
②楽天その他の商品販売は?
これらも興味・関心を持つ人の参加に左右されます。

ペーパービーズのストラップ

碌さんが想造展に出展した作品を当日はあれこれに追われてほとんど見ていなかったので、新作を持ってきてもらいました。
どう表現すればいいのかわかりませんが、18×25cm大の「とっても細かい…」といっていた作品です(4月30日「何かやってる碌さんの出展新作」)。

それと一緒にペーパービーズの新作を持ってきました。
ペーパービーズの部品は幅数ミリの小さなものです。これを30個くらい球状に組み合わせ、そのなかに鈴を入れたものです。これを仮にストラップとしますと、ストラップ3個とその部品になるペーパービーズ2種類をそれぞれ2、30個です。
さっそく「買いたい」の声も出ましたが、試作品として制作者の募集をし、改善方法を考えるための見本にすることにしました。
そのうち「ネットショップ」ができれば、お見せできるでしょう。
ペーパービーズ制作するメンバーが生まれればいいのですがどうでしょうか。

寄贈を受けた本などの再利用策

『いじめないで。』という本が献本されてきました。阿蘭ヒサコ・冨部志保子(共著)、NTT出版、2012年3月発行です。
ドコモ市民活動助成団体に取り組むNPO法人モバイル・コミュニケーションファンドが毎年発行するもので、今年のテーマが「いじめ」ということです。
不登校情報センターにはときどきこのような献本があります。著者個人からの献本もありますし、読んでしまったので「ご利用ください」の趣旨で送っていただく人もいます。
寄贈を受けた本」ページにかなり紹介しています。なかには同じ本が複数冊になるものもあります。

これらの献本や申し出はありがたく受け入れてきたのですが、その後の活用は十分ではありません。その活用をこれから次のようにしようと考えました。
(1)献本はこれからも積極的に受け入れます。本の種類・ジャンルは問いません。不登校や精神医学に限らず、マンガ、小説、教科書など何でもいいことにします。大量になる場合は事前に連絡をください。
(2)可能な範囲で本を超安く販売します。貸し出しも考えたのですが、手間隙を考えると安く販売するのがやりやすいという結論です。基本的な視点は本を再利用することです。送料を含めて1冊300円以内(200円でも?)にします。
(3)上の基準では販売できない本もあります。①自主制作本、②購入して(仕入れをして)販売する本です。これらは1点ごとに定価(または販売価格)を表示します。
(4)本の販売はネットショップ「あゆみ書店」を改装して積極的に行ないます。時期は今年の夏以後を予定します。運用の協力者を募集します。

創作展の準備会(2回目)

参加者は、私を含めて3名と少ないです。いくつかを報告し、意見交換しました。
(1)会場がどう決まるのかが、進行上の問題です。
しかし、創作展を開くことは確実なので、作品制作をされている人は目標にしてください。
会場と開催日は4月1日に決まります。
開催日は5月3日から5月6日のGW間の1日か2日です。
会場は葛飾区新小岩地区センターの会議室か、新小岩学び交流館の集会室のどちらかです。
2室を借り、1室は朝から夜までの通し時間(創作展示会場用)、もう1室は少なくとも昼時間(集会イベント用)です。
両方をうまく借りられないときは、創作展示を優先します。

(2)第5回創作展のテーマ設定は決めかねています。
準備会のなかでは、自分の作品をその日を目指して仕上げ、発表することが個人個人の目標になるという意見です。
経過からすると、
第1回は太田勝己の個展(遺作展)でした。このとき出展希望者がいるとわかりました。
第2回は、複数の作者による合同創作展です(太田勝己を含め9名)。
第1回の出展希望者の要請を実現したことです。
このとき「カットワーク集」を数点つくりましたし、ポストカードにする人が生まれました。
第3回は、作品の感想を重視して集めました。
カットワーク集の延長として作品集も生まれました。
出展者は太田勝己を含め15名に増えました。
創作展のあとでブログ「片隅にいる私たちの想像展」を始め、年間を通して連絡をしました。
第4回は、出展者が20名になり、作品の感想をできるだけ個別作品ごとに書いてもらえるように工夫しました。
作品集のいくつかが冊子にまとまりました。
創作展にあわせてネットショップを設定しました。
こういう進展のなかで、第5回はどういうテーマ・目標を持つのかを考えているのです。

(3)新たな試みをいくつか考えています。
1つ目は、同時に同会場で、発表型のイベントを開くことです。これは(1)の会場がどう決まるのかに関係します。
いまのところ「引きこもりの高年齢化」をテーマとし、パネルディスカッションを形式とする案が出ています。
2つ目は、ネットショップの活性化です。
①レンタルネットショップから自前の同一ドメイン(futoko.info)のネットショップを設定する、
②不当情報センターに集まる関連書籍の販売、
③個人の古本・CDなどのコーナーなどを加える、
電子書籍の掲載(すでに1冊掲載しているので増やす)などです。
3つ目は、創作展に展示する冊子型の作品を自由に見られるコーナーをつくり、そこで作品としての感想を書いてもらいます。
その感想はその冊子を掲載するネットショップの紹介記事にする(Amazonの書評になぞらえる企画)。
4つ目は、サイト上のいくつかを出版社に持ち込み、出版企画の検討に提供する。
たとえば『引きこもり生活事典』があります。「高齢ひきこもり」ブログがあります。
居場所ヘルプ」といういろんな居場所の見聞・体験記事が生まれています。
この他これはというものを出版企画に高めます。

(4)入場料をどうするのか。これまでは入場料は無料です。
集会イベントがあると入場料を設定してもいい、というよりも設定した方がいいようです。
これは集会型企画ができるかどうか、その内容・出演者の希望を聞きながら決めることになりそうです。

(5)各自での創作活動を創作展に向かい活性化しよう!
いろいろあってもこれが中心です。
出展を考えている人はぜひ連絡をください〔TEL、FAX、郵送、メール、または相談として〕。

引きこもりからの社会参加について(その3)

さて就職型に限定しない引きこもり経験者の社会参加のしかたは、どのようなものでしょうか。
それと「仕事のなかで自己実現する」ことはどのように結びつくのでしょうか。
この部分に答えがなければ空虚な評論家であって、支援者とはいえないでしょう。

インターネットの普及との対比で現在を「産業革命前夜のイギリス」と表現した人がいるようです(梅田望夫『ウェブ時代をゆく』ちくま新書、22ページ、2007年)。
梅田さんは「変化がかなり進行し、日本社会もずいぶん大きく変わったと過半数の人が感じる時期を『2015年から2020年あたり』とイメージしている」と同書に書いています(198ページ)。
2012年は、これでいうと情報社会が確立する以前の過程をかなり進んだ時期です。
確立した情報社会はインターネットの普及だけにはとどまりません。社会関係、人間関係がフラットな関係(上下関係から等質な関係)に移行します。
そこでは自己実現の条件が広がるとともに、その条件を提供できない社会や組織は衰退していくものと思われます。
事態はその方向に向いていると予測します。10年以内に社会の中心がそうなるというのは梅田さんのイメージと重なるのです。

不登校情報センターの取り組みは時代の動きの最先端にいるわけではありませんから、それを大幅に割り引いて読んでもらわねばなりません。
それでも情報社会の新しい姿と結びついている気分はします。
2011年をふりかえると、引きこもり経験者が自分の好きなことを「収入にするための取り組みに動き出した」と認めることができるでしょう。
もちろんこれからも紆余曲折があるにしてもです。
不登校情報センターはここに2段階の3つの分野の支援を続けています。
(1)不登校情報センター自体を収入が得られる作業場、準職場にすることです。
フリースペース(ワークスペース)での作業量が増え、作業費をより多く支払える収入になる取り組みができることです。
その中心は、不登校情報センターを「ウェブサイト運営業」として成長させることです。
*これは東京仕事センターのチラシで「NPO」の仕事としているのに相当するのでしょう。
(2)不登校情報センターに関わる引きこもり経験者が自分にできそうなことを「仕事づくり」として企画できるようにし、実現を応援することです。
メイクセラピー、ヘルプデスク、編み物教師、文通相談、居場所コーディネーター…など。
ここでの不登校情報センターの役割は、当事者それぞれの「好きなこと・得意なこと」を伸ばし、交流と発表の機会をつくり、広報と事務的な面を支えていくことです。
昨年はこの面が浮上し、顕著な成果がありました。いまもこの流れは続いていて、これからの発展にかかっています。
(3)もう一つは当事者の創作活動を生かすことです。
動きとしてはいまは「やや停滞」のときです。
創作活動を商品に結びつけること、ネットショップを実質的な動きのあるものにすることが課題です。

この3つの方法はすべてまだ萌芽状態です。
そして「仕事のなかで自己実現する」レベルもまた萌芽状態です。
社会参加としての性質を見るならば就職を否定しているのではありませんが、就職ではない仕事づくりでもあります。
「訓練をして就業に向かう」方式ではない方法を萌芽状態において現実化してきたものと認識しています。

ネットショップ営業部のメンバー募る

ネットショップ営業部(企画案)=2011年12月29日
NPO法人不登校情報センター・松田武己

ネットショップ「あゆみ書店」「あゆみ雑貨店」を、独自ドメイン(futoko.info)によりつくりなおします。
この機会にネットショップの運用を実質的なものにする将来計画を提案します。
また当事者によるネットショップ営業部員による運営をするため、メンバーを募ります。

(1)ネットショップの初期設定はYzさんにお願いします。
現在のネットショップ「あゆみ書店」、「あゆみ雑貨店」を参考にします。
その後の改訂は状態を見ながらになります。

(2)創作活動との連動
2012年5月3・4日に東京聖栄大学の教室を会場に「第5回片隅にいる私たちの想造展」を開きます。
この場を創作活動の目標の1つにしていくようアピールします。
創作品のうち販売できるものをネットショップに持ち込むことが、このネットショップの性格を決める上で重要です。
美術的な創作だけではなく日用品、装飾品、手芸品などの制作をすすめます。
またポストカード、シール、冊子づくりなど創作品の二次加工作品も大切になります。

(3)取り扱う商品の拡充
不登校情報センターにかかわる人たちの通常の創作活動の範囲では、ネットショップを実質的な動きにするには不十分です。
より多くの範囲の商品を持ち込む取り組みをします。
これを考え、実行するのが営業部メンバーの役割です。思いつく例を挙げてみます。
①保管している多数の書籍(不登校・引きこもり関係)を新たに加えます。
②古本を出版ジャンルに関わらず扱うことも検討材料になります(持参品の提供を期待します)。
③寄贈本を販売に回すことも対象です。
不登校、引きこもり関係の本の執筆者からの寄贈があります。
お願いしていけば無料提供で販売する人はいますので、それらも扱います。
④本以外にも、新たな商品を検討します。たとえば衣類のリサイクルショップはどうでしょうか。
各自が持っている“宝物”(ゲームソフト、CD、アクセサリーなど)をこの場に持ち込むのもいいと思います。
*金城次郎(沖縄の陶芸家、沖縄県初の人間国宝)作の焼き物が数点あります。
数十万円単位の販売作品として展示してもいいと思っています(松田家族の同意が要りますが)。
*編集者時代に吉永小百合さんに書いていただいた「思い出の教師」の直筆原稿もどこかにしまいこんでいます。それもこの機会に…いやいや手放したくないなぁ…。

(4)営業部の体制
①お金のやり取りが生じるため、ネットショップの売上高に関係なく2名か3名の部員が必要です。
ネットショップの作成(特に在庫との照合による商品紹介の点検とネット上への商品のアップ・ダウン)、商品の注文受けと配送などの作業を行ないます。可能な範囲でメールなどの通信を利用します。
②作品を提供する作者とネットショップの契約基準を明確にしなくてはなりません。
その運営規則をつくります。創作活動を促進することが中心目標ですから、作者優遇は欠かせません。
営業部はそれ以外の商品開発で収入を得るように考えます。
③営業部の定期的な打合わせ会が月1回は必要になるレベルが2012年の目標です。

◎問合せを受け付けます〔松田・TEL03-3654-0181、open@futoko.co.jp〕

第5回「片隅にいる私たちの想造展」開催の予定

『ひきコミ』12月号で簡単な連絡をしたことです。
第5回「片隅にいる私たちの想造展」を2012年5月に開催することを決めました。
今年はついに開催できずにすぎました。作品即売会を“ついで”にしただけです。
引きこもりからの社会参加の方法・経路として創作活動分野は欠かせません。これは不登校情報センターとして取り組む3つの方法の1つです。
1つは不登校情報センターのワークスペース(=サイト制作)を収入の得られる場にすること。
2つは、各人が仕事づくりに取り組み、それを共同事務所として、また企画・広報としてサポートすること。
3つは、各人が創作活動を行い、発表・販売・広報などの機会をつくる面で協力すること。
この3つの方法が、引きこもり経験者が社会参加をするときに、不登校情報センターとして支援・協力する形です。その方法が鮮明になったのが2011年です。
就職・アルバイトをする人が生まれるのは嬉しいことですが、そこに不登校情報センターが関与することはほとんどありません。その意味で上の3つの方法を独自に発展させたいと思います。

サイト制作の分野の1つにネットショップの構想があります。すでに形的にはショップはありますが、実質はほとんど動いていません。なぜならそこに陳列すべき創作品、すなわち商品が少ないからです。ここを本格的にしなくてはネット上で何かをしても何の変化も生まれそうもありません。サイト制作と創作品の関係をみても、こういう相互作用と波及効果があります。各分野がそれぞれ進むことで全体がスムーズに進む条件になるのです。
今年の後半はワークスペースと仕事づくりで若干の動きがありました。これと平行し全体のレベルアップを図る上からも創作活動に力を入れたいと思うのです。

不登校情報センターに関わりつつ創作活動をしている方は、来年5月の作品展示会を目標にして、各人それぞれの目標を持って創作活動、装飾品・日用品などの販売できるものの制作に取り組んでください。『ひきコミ』12月号には、作品集の形にし、販売できるようになったいくつかをまとめてみました。参考にしてください。
不登校、引きこもり経験者等で創作活動をする人の新たな参加も期待しています。

新しい「支援方法」に反応あり

1月18日の火曜日の出来事。参加者8名。
新規ブログのつくり方、ネット相談室の設定、メールの回復などをYさんが助言。
Uさんがこの日からパソコンを習い始める(個人別パソコン授業)。Aさんが教え役に。
パソコンを習う生徒役は累計3名になりました。
「~の支援方法」のアンケート2通ももどり、合計5通になりました。
ブログページをつくる可能性のある人も数人がうまれて、全体としてうまくいきつつあります。