メール交換の提案を受ける

文通交換に関する1通のメールを受け取りました。紹介します。

「スマホでのメール文通交換ではダメでしょうか?
私は難聴を抱えていて同じような方とメールでお話をして気持ちの発散のお役にたちたいのですが…」

メール文通交換を実現するには、文通ではなくメール交換の体制をつくることになります。ネット上での文通呼びかけとメール交流を比べて考えてみました。
(1)呼びかけ文を掲載する⇒基本的に同じです。
(2)メール交換に参加する人の本人確認⇒これは健康保健証などによります。
(3)受取人のメールアドレスを知らせる方法⇒はじめは不登校情報センターが仲介するか、呼びかけに答えてメールを送る人からアドレスを開示することになります。不登校情報センターとは別の運営する人がいいでしょう。
(4)メール交換の開始と終了⇒終了の条件を守らないとメールアドレスを変えるしかなくなります。これがネックになるかもしれません。(3)の点も加わり仲介者の負担が多いと継続できません。
(5)以上とは別の方法でメール交換ページを設定できるかもしれません。それを含めて「不登校情報センター」サイト内にメール交換ページを設定し、運営する人はいませんか。
文通は「ひきコミWEB版」に呼びかけを掲載しています。文通ボランティア自己紹介も載せています。別に「メール交換」ページをつくることになります。

文通ボランティア、名古屋から

文通ボランティアについての問い合わせがありました。
珍しく名古屋市市民活動推進センターという公共機関からの問い合わせです。すでにネット上で不登校情報センターの文通ボランティアについて調べているようです。現状を次のように答えました。
(1)文通自体はあまりうまく行っているとは思えません。文通希望者の多くは、精神的にかなり追い込まれた状態の人が多いと思います。文通ボランティアの人は善意なのですがアドバイス的なことを言いやすいのです。これは非常に高い割合で「私にできそうもないことをやらせようとする人」に感じ取られます。その結果、そのときで文通が終了することが多いのです。
必要なことは、文通者の状態を受けとめることです。「あなたはそのままでいい」ということを文通者の言葉の中から文通ボランティアが引き出すことができるかどうかにかかっています。それを力量とすれば文通ボランティア希望者にはそういう力量が必要であり、ここをわかっていただくのはそう容易なことではありません。
(2)現在、不登校情報センターが勧めているのは、文通ボランティア希望者自身のなかに引きこもり等の当事者、半当事者がいますので、その人たちに自分の経験したことを紹介していただくようにお願いしています。既に数人がその要請にこたえてご自身の体験を書いていただいています。
(3)もう一つは、新しく「不登校・引きこもり質問コーナー」というページを立ち上げました。いろいろな質問が寄せられていますが(約80項目の質問に整理して載せています)、そのうち自分の経験から答えられることに答えてほしいとお願いしています。こちらは3名が参加しています。さらに参加者を募っています。
(2)にしても(3)にしても、ともに自分の経験を語り、答えることを求めている企画です。自分の経験を抜きにして、相手に対して何かを答えるというのは「あなたはそのままでいい」というスタンスにはなりにくいのではないでしょうか。
名古屋市市民活動推進センターの方は、その地域にいる人からの問い合わせを代行したものと思います。これまで名古屋周辺から文通ボランティア希望者は現われていませんので、歓迎する旨を伝えました。この取り組みは全国的なものです。東京や関東周辺の人だけではなく北海道や大阪などからの参加者がいます。

訳ありさんが文通ボランティア

文通ボランティアさんが1人ふえて7名になりました。ハンドルネームをrumi
さんと言います。
文章好きのわけありです」のタイトルで紹介しています。
体験記を書いてもらいました⇒「騙されてたまるかと発奮
不登校・引きこもり質問コーナーの回答も1件寄せていただきました⇒「真面目なタイプの勉強苦手の生徒」への回答
このような不登校や発達障害などによるわけありの人の参加を歓迎します。
メール(open@futoko.info)で送ってもらうのがいいかもしれません。郵送などで本人確認をしますので、ご住所も書いてください。

文通ボランティアに資格?

ひきこもりの人たちの間に文通を勧め、また文通ボランティア制度を設けています。満足に機能しているとはいえませんが、動きは続いています。
ある方からメールがありました。「なにも資格はないのですが、文通ボランティアできますか?」という問い合わせです。文通ボランティアに資格はありませんのでお願いしました。

「文通者はひきこもりや対人関係が苦手・不安な人がほとんどですので、同じような経験者が比較的うまく行くようです。上から目線にならないことはとりわけ大事です。ですから、あなた自身の自己紹介を、自分が体験したことをなるべく詳しく書いていただくようにお願いしています。この人なら自分のことがわかってくれるという気持ちにならないと手紙のやり取りは始まらない可能性が高いです。」
このようにお返ししました。
なお「文通ボランテイアのネット展開(2012年9月25日)」と「文通ボランティア紹介コーナー」も参考になるでしょう。

以前の文通者との文通再開

1通の手紙を受け取りました。
10年近く前に数人と文通をしていました。それらの人との関係はとだえ数年はしました。最近はすっかり話をする相手がいなくなり、以前に文通をしていた人たちとの文通を復活したい。それについて情報センターで以前に私と文通していた人の連絡先はわかりませんでしょうか。
こういう趣旨です。
名前と以前の住所(その人は転居していました)を確認し、また以前に文通していた人の名前やペンネーム、所在地などを思い出す範囲で教えていただくように依頼しました。
情報センターのこういう資料管理はかなりのものですが、それでも何度か資料整理を繰り返しているので、確実に見つけ出す自信はありません。
情報センターの文通は双方の実在を確認していますので、そこを尋ねてこられたのです。文通関係の入った箱からいくつかの束を引き出し、探していきます。まとまった探し時間はありませんでしたが、ようやく見つけました。
しかし問題はそれだけではありません。当人同士が実名で直接に文通のやりとりをしていたか、情報センター仲介の間接文通かの区別がいります。間接文通者も少数います。
こういう確認をして、以前の文通者の名前をお知らせすることが出来ました。

その後どうなるのかは今後によりますが、この人のやり方にはいくつか不十分さを感じます。
たぶん人間関係をそのときどきで切ってきたのでしょう。それを超える自分の今の状態を感じられないのです。
現在の状況にマッチした文通を始めるのがいいのです。相手との思い出がさほどあるとは思えないのにそこから出発をしようとしています。
文通に唯一の正しい始め方や止め方があるとは思いませんが、無理筋のやり方になると感じます。それでも情報センターはできることはするつもりですが…。

文通とボランティアの経過

北国在住の方から「文通ボランティアの募集」について質問の手紙をいただきました。
これまでの経過を要約して説明しました。

文通ボランティアの問い合わせをいただきました。ありがとうございます。できる方法でご参加いただければ嬉しいです。
文通と文通ボランティアの方法や内容は長い間に少しずつ変わってきました。当初は知人・友人関係づくりのきっかけのつもりでした。もともと対人関係が少ない・苦手の人たち向けの企画です。
それなりの役割があったと思いますが、文通に関して言えばいくつかの状態が現れました。それは3年前に実施したアンケート回答に集約されています。

(1)文通自体の持っている役割の限界もあります。それは承知で文通にできることを生かそうとした取り組みです。その意味で失敗ではありませんが、状況を感じながら工夫と改善を重ねました。文通の特徴には女性の参加が多いこと、メールのやり取りと違い主に直筆の手紙です。手書きの文字は人を表わします。メール(活字)などで絵文字が使われるのはそれを補足する意味もあると思いますが、直筆には及びません。

(2)文通の特性かもしれませんが、最初はひんぱんに、やがて途切れ途切れになり、年賀状の交換だけ、または中止の例が続出します。10年以上前から始めたのですが文通として続いているのはきわめて少ないと思います。他の形になっている人はいますし、それはめざしてきたことです。

(3)手紙の内容は精神的な負担や打撃を受けた経験になりやすいものでした。これを“メンタル文通”と称しています。文通の相手によっては“メンタル文通”が負担になり、文通自体が終わりました。互いに精神的な負担を交し合う形の文通も成立しましたが、どちらかの体調・精神状態が落ちると、中断から中止になりました。

(4)文通ボランティアの人は、気づかなかったのですが初めからいたのでしょう。文通ボランティアの申し出が目立つようになったのは、活発に多くの文通が行われた時期をすぎてからです。初めて文通ボランティアのことばを聞いたころは意味がわかりませんでした。文通ボランティアの申し出が続いてくるうちに意味を考え始めました。そして3年ほど前に名前を登録し、文通を希望する人に紹介し始めたのです。

(5)文通ボランティアの人が役割を始めたころ、時たま聞かれたのは「正しいこと・とるべき道」を示してうまくいかなかった例です。それは“メンタル文通”にはとりわけ不要なことでした。書かれていることへの共感、経験の共有、“弱さでつながる”ことが求められるのです。それは人間が物事を理解し納得していく方法に関係します。理論的に正しいといっても、すぐに理解できず納得できず、実際にできないものです。それは人間の弱さではなく、人間の深さや厚さに根ざすので人間の強さに関係します。

(6)こうしてたどり着いた現在は、不登校や引きこもりの経験者にもできる人に文通ボランティアを勧めています。あなたの場合はそれに準ずる意味がありそうなので、その経験を可能な範囲で書いて送ってください。それを「文通ボランティ紹介コーナー」に掲載します(それらは冊子にし同封しました)。

(7)もうひとつはあなたの経験に基づいて「みんなの質問コーナー」の寄せられた質問のどれかにあなたなりの答えを考えてみてください。実例があるとわかりよいでしょう。

文通ボランティアへの手紙

文通ボランティアを本格的に受け入れてから数か月たちました。これは文通ボランティアを希望する人がときどき名乗り出てくれたからです。メンタルな内容が多くなる「ひきコミ」の文通では特に文通が中断になりやすく、文通ボランティアはそこを改善するかもしれないと期待したのです。
しかし当事者にとっては、一般人の文通ボランティアは近寄りがたかったのかもしれません。ほとんど活用はされてきませんでした。
事態を乗り越えるためにあえて当事者にも文通ボランティアに加わっていただくようにしました。昨年の秋ごろから文通ボランティアに変化をもちこんだのです。
数か月すぎました。少し変化を感じます。当事者が文通ボランティアになるのであれば、文通しやすいのではないでしょうか。あまり時間がたっていませんし、活用事例もまだ少ないので結論的なことは言えませんが…。

文通ボランティアの冊子作成

文通ボランティア活動を進めるために、配布用の冊子をつくりました。
6名の方が文通ボランティアになっています。その自己紹介文と目的や簡単な仕組みを書いたものです。
B5版12ページです。必要な方は送料80円を添えて、不登校情報センター・文通担当に「文通冊子の送付」として連絡をください。

文通希望者から質問応答者へ

(1)数名の文通ボランティアの人に「みんなの質問コーナー」としてまとめた質問に答えられるものがあれば答えて欲しいというお願いを出しました。

(2)文通の手紙を返してきた人には、①「ひきコミWEB版」に文通のよびかけを載せてください。②「みんなの質問コーナー」としてまとめた質問に自分の経験から答えられるものがあればお寄せください、の2つをお願いし始めました。

(3)上の取り組みは次の考えによります。
①、それぞれの人の「手紙を書くことが好き」を生かそうとしたものです。
②、サイト制作としては、アクセスする人同士のやり取りをつくり、いずれは双方向機能を持ったサイトに成長させたいためです。
③、もうひとつは(すでにブログ「高齢ひきこもり」で運営者の二条淳也さんが試みているように)、文通ボランティアの人も文通希望者から質問応答者に、いわば手紙方式によるカウンセラーに近づくことができます。
これも「事務作業」につづく仕事づくりの取り組みにしたいところです。このような取り組みスタイルの関心をお持ちの方は連絡をください。

以前の投稿や古い文通相手

ネット上の文通よびかけ「ひきコミWEB版」により、文通を始めるケースが少しずつ続いています。それは歓迎すべきことなのですが、10年以上前の投稿も掲載されています。それは今では文通のきっかけというよりは、一人の記録のようになっています。実際にある人は自分の投稿の記録を「日記代わり」(?)にしていると言っていました。
それでも住所等がわかるかぎり転送いたします。ただそういう古い投稿文には、事情が変わっている人もいます。お返事をいただく可能性は低くなるものと受け止めていてください。

もう一つの例です。以前に文通をしていて、それが中断して長い時間がすぎた(ご本人の記憶では10年以上)。相手も数人いて、その相手を思い出せないけれども再開したいのでわかりますか、という問い合わせがありました。
この方には、ご自分の以前のご住所(転居しています)、相手の方のお名前や掲載された『ひきコミ』の号数やペンネームなどのうちわかるものを手がかりにしたいのでお送りいただくようにお願いしたところです。これにより1人でもわかるかどうかというところです。

以上何かの参考になればと思います。