(105)『心が乱戦模様な6月』

7月 2nd, 2010

 此所は、以前、いつしか自分が長期に渡ってきていた場所では。
 今は、ただ風が吹いているだけ。
 何も悲しくはない、時が過ぎただけさ。
 時は過ぎても、変わらないままの自分がいる。いつだって僕は、少年の頃のような自分へと再会できる。
 不真面目でふざけた奴である限りは、その自分は変わらない。
 変わらなくて良い。
 ただ、現実にある物事だけに気を向ける事よりも、どこかで何かを忘れてはいないかどうか。
 何にも悩まず割り切ってしまう前に、悩まないまま先へ進んでしまう事など。
 「全く君は、いつまで幻想を抱くような子どものままでいる気なのか、ずっと大人へと成長をしないままの精神でいる気なのか。」
 そう言われても、僕は僕のままである。
 やるせなくても、梅雨時の雨に打たれ。
 雨よ、もっと降ってくれ、悩むように降ってくれ。

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