(39)『はっきりとはしない良さ』

6月 3rd, 2008

 雑種類的に様々な別のものが混ざり合い、ある一つだけに限られた気質ではなく雑多に広く薄い性質を持つ。
 ある意味では、現在の日本における首相のような「福田カラー」とも共通性があるかに思える。
 今は何かと、「ねじれ国会」と言った話題を報道等で耳にするが、逆に、全くねじれのないような国会であったとしたなら、それはまた、めり張りなどがなく返ってつまらないものになってしまうだろう。
 主題は少し元へと戻り、日常生活での身近にあるものの中で、綺麗なものがあれば同様に汚いものも実在をする。
 美しく見事な色合いで、姿の良い生き物が存在すれば、汚ならしいゆえに、色や姿形さえも奇妙に感じられるような生き物も存在をしている。
 そのような、どちらか片方だけのものへの価値観には決めつけず、どちらの気質も広く薄くに持ちたいものである。
 良い面があれば、悪い面もあっておかしくはないように、常に戸惑いながらも広く薄く自分を飾らずに、無表情でいること。
 どちらでもなければ、又、どちらも少しは持てるような、広く薄くはっきりとはしなくても良い。
 別の表現では、全く何を考えているのかわからない奴でもある。

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