(44)『懐かしき思春期での頃』

7月 4th, 2008

 〔現在34歳〕。
 今でいう若者としての最もちゃらちゃらとしていられた時期であった20代での青年期。
 もう二度とは戻れない、いや、戻りたいとは思わない。
 今までに過ごしてきた生涯において30年程が経ち、何となく周期的であるかのように、また、人生を全て幼児時期の自分に返って再びやり直しているような気がしている。
 小さな子どもだった頃、身内の家にあった広い庭で7歳近く年下の従姉妹とよく遊んでいた思い出や、父親と一緒に広い公園に行ってはボール投げをした事などと。
 ある意味では、自分としても不思議な気を抱きながら、今現在での現実に居るように思っている。
 回り巡って、昔に流行であったものなどが再び甦って来る事のように、人生に全く初心としての段階へと戻った気がしている。
 どこかで少しの切ない気持ちがあれば、又、今までの長い年月に渡って過ごしてきた間にて、ようやく真の自分らしさが少しずつ見えてきたようにも思えている。
 それは、何かが終止符を打ってみてから初めて気づくものであるのかもしれない。
 今までに見えていなかった自分らしさが、遥か遠い昔の頃での幼児時期の自分へと振り返る事により、そこから再び新たな進化をゆっくりとしようとしている。
 すぐには立ち直らなくてもいい。目の前での現状にある小さな幸せを見つけ、身近に流れている川を見たり、又は、木や花など、そして自分も含めてゆっくりと見つめ直してみよう。

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