(98)『花は見事に散るもの』

5月 1st, 2010

 平成二十二年四月初頭。
 今年に入ってからも早々と新年度の到来。
 日々ふざけていては、又、悩みながらと新しい年度を迎える事となった。
 「いい加減に、目を覚ませ!」
 以前、誰かによく言われていた言葉であった。
 今となっては、そう叱ってくれるような相手も身近にいなくなった今日この頃。
 まだ自分が悩んでいられるゆえに、それだけ恵まれた境遇に置かれている事を後になってからに何となく気づかされる尊さ。
 悩んでいられるうちが、まだ幸せではあるのかもしれない。
 そして、悩める時間が実に貴重な時なのである。
 けど今は、何にもわからないままに、これから先の生涯における不安な気持ちや今現在での実状の不満等が主に大きな課定にしか過ぎない。
 お金を稼ぎたいような欲もなければ、自分から幸せなどは求めるものではないとも思えてしまう。
 悲劇的なヒロインでもなければ、又、輝かしく喜ばしいような歌詞などとも程遠くなる。
 夢や希望を抱いてはいられないかのように、悩んでいる暇はないのだとは発言できない程、ふざけてばかりいる暇はないのだとも発言できない程、全うに目を覚ましている場合ではない。
 気は確かなのかと、あり得ない事柄を歌っている題曲の内容であるように生きる。
 それも一つの若い気持ちである。
 これから先に来る現実より、今、目の前での現実を見れば良い。
 後は幻想を抱くのみ。
 「どんなに悩んでいても、どんなにふざけていても、僕には、もう自分を信じるしかない」
 ダーリング!

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