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お答え:親の会と子どもの外出の関係ー松田武己

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お答え:親の会と子どもの外出の関係ー松田武己

(質問164)親の会は子どもを自立させる役割があるのでは
〔2013年2月〕
シリーズ「なでしこ会講演その後4」です。
(お答え164)親の会と子どもの外出の関係
引きこもりの子どもをもつ家族の親の会について話しましょう。
なでしこ会の活動はすばらしいので、私の経験談は簡単にすませます。
実例は挙げませんが、しかし親の会を知らない人も読まれますから、なかなか短くはできません。
その実際の役割を整理するとこうなります。
(1) 親の会は子どもの引きこもりを親が理解していく学習の機会です。
子どもの言動の基礎にあるものまで理解しようとすると、親子関係は徐々に好転します。
親が教えよう・指示して動かそうとしても子どもは動きません。
親が子どもを理解しようとし続けると子どもは親の言うこと・することに注目します。
この転換には時間がかかります。
俗にそれ以前が10年ならばこの転換に10年かかると言われます。
そのつもりでいることです。
それは子どもの転換ではなく、親の生活スタイルやものの考え方を改善するのに時間がかかるからです。
親がゆっくり転換するのに合わせて子どもはそれより少し早く転換します。
親から見ると自分は一生懸命やっているのに子どもはついてきていないように見えます。
実際は親の転換が遅れているからそのように見えるのです。
それは不思議なことではなく当たり前です。
年齢が低いほど変化しやすいものです。
(2) 親の会に参加し、子どもが親の言動に関心を持つようになると子どももその親の会、または親の会に参加するグループに関心を持つようになります。
こういう引きこもり経験者は少なからずいます。
目の前に可能なものが見えてはじめて自分にできそうなことがイメージできるのです。
親の会はそのような役割をはたします。
そして実際に親の会に子どもが参加することもあります。
10代ぐらいまでなら親子が同席することもありますが、20歳を超えると同席はしないものです。
講演を一緒に同席して聞くことはありますが、自分のことや親子のことを直接に話す場面には出ないし、それは正常なことです。
同席できるようになるのはその時期を終えたあとです。
(3) こうして親の言動の変化により集まってきた引きこもり経験者が、単独でその親の会に参加してきた人たちと一緒になり当事者のグループができます。
当事者の居場所の誕生です。
当事者だけが自主的に集まる居場所もありますが、居場所の多くは親の会とつながっている理由の一つはこれです。
居場所ができると引きこもっている人の外出先になります。
引きこもり経験者には心をくつろげて参加できるところは少ないものです。
その貴重な居場所・行き場所になる可能性があります。
(4) 親が熱心に親の会に参加し続けていても子どもは動かないことは多いものです。
子どもにはそれだけの理由なり、背景があります。
それを想定していなくてはなりません。

*なでしこ会の講演と質疑
(質問151)お答え:子どもがしていることをやめさせるのではなく伸ばすー松田武己
(質問152)お答え:分担して作業し共通の広報等を応援するー松田武己
(質問153)お答え:能力差よりも関心の違いを生かすつもりー松田武己
(質問154)お答え:ゲームをやめさせるのではなく別の関わり方を持ち込むー松田武己
(質問155)お答え:成果を急がず信頼関係をつくるのが出発ー松田武己
(質問156)お答え:個人ができそうなことを始めSOHO共同体をめざすー松田武己
(質問157)お答え:医師との協力は望むが方法はその経過等によりますー松田武己
(質問158)お答え:居場所にくる人の状態を認めそこからの出発が支援ですー松田武己
(質問159)お答え:不登校親の会も少しずつ変化してきていますー松田武己
(質問160)お答え:オーソドックスな活動が波及しやすいのでは?ー松田武己
(質問161)お答え:教育的な方法で引きこもりに対応するー松田武己
(質問162)お答え:居場所は管理的でなく学ぶ機会にするー松田武己
(質問163)お答え:引きこもりが長期化し居場所に行けない人への対応ー松田武己
(質問164)お答え:親の会と子どもの外出の関係ー松田武己
(質問165)お答え:選択的で了解的な訪問の方法ー松田武己
(質問166)お答え:繊細な感覚を持っているが言葉化しづらいー松田武己
(質問167)お答え:当事者の仕事づくりを応援するー松田武己
講演「長期化する引きこもり支援活動」

回答者と所属団体
松田武己不登校情報センター相談室[[

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