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引きこもり経験者が自活型の社会参加できる支援体制を考える

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引きこもり経験者が自活型の社会参加できる支援体制を考える

〔回答その8〕
私が確信していることは、引きこもり経験者にとっての自活型の社会参加の支援方法は、二段構造が必要です。
土台部分は各人に共通するベースです。
事務局であり、広報部であり、企画支援部であり、渉外部または営業部です。
画家と画商の関係にたとえれば画商の役割をしますが、役割ははるかに広くなります。
この土台が支援団体にあたります。
引きこもり経験の各人は、基本的には個人で自分の得意とすることを始めます。
ほとんどすべての人は自分が好きなことを収入ゼロから始めます。
ワンコイン(500円)の収入を得るための取り組みから始める人もいます。
売れるかどうかわからない創作品をつくります。
好きであれば続きますが、売れる売れないを先に思い浮かぶものは好きかどうかを疑いたくなるものです。
その取り組みをバックアップするのが支援団体です。
各人の得意を生かし伸ばすこと、それを周辺の人を含めて他者と結びつけること、宣伝・広報の役割、パソコン・印刷機など備品の提供、取り組んでいることを商品やサービスの形に企画提案すること、ときにはカウンセリングの役割など可能性としては無制限の役割が浮かんできます。
できることから始め、発展させます。
全員に全部のことが必要なのではありません。
支援団体の内外に一緒に取り組む同調者や協力者を見つけることもあります。
しかし多くの当事者は共同作業を苦手とします。
当事者の気質や感覚を優先します。
協力体制はつくってもむしろ緩やかなものがいいでしょう。
そういう判断も大事です。
これらをやや先回りをして表現すれば、個人の関心や能力を最大限生かす方向でミニ社会をつくることです。
このミニ社会は新しい共同体といえるのではないかと思います。

不登校情報センターの居場所では、「不登校・引きこもりの全国の支援団体を紹介する巨大サイトづくり」が、通所する当事者の共通の作業です
(通所者の全員が関わるのではありません)。
この作業の内容になるサイト制作、情報集めを中心にいろいろなことが派生します。
事務機器やパソコンなどの備品がそろいます。
広報・宣伝などの仕事の経験もします。
請求書を書く、入金を確認する、台帳を作るなどの事務作業も生まれます。
これらは基本的に不登校情報センターの仕事です。
この土台となる不登校情報センターという支援団体の達成を資金面から見ると収支赤字で土台の成立が未達成状態です。
その上に各人の興味・関心・特技を生かした取り組みをします。
引きこもりの体験発表をする、体験を生かして相談をする、趣味などを作品の創作に取り組む…等が浮かびます。
多くは趣味の延長、ボランティア的な経験の蓄積、ときたま巡ってくる発表に機会などです。
まだこれという社会参加になる取り組みに到達した人はいません。
これらの個人の取り組みが支援団体の土台の上に成長を期待されるのです。
土台は未完成でも個人の興味や関心を生かして商品やサービスに成長させるにはこの土台なくしてはきわめて難しいと判断できます。
少なくともこのような二段構造が必要になると予測しています。

(その1)支援方法を接触できる引きこもり経験者から学ぶ
(その2)不登校情報センターが支援団体になった経過
(その3)引きこもりの家族へのサポートの概略
(その4)親の会の始まりと役割
(その5)当事者にとっての居場所の意味と役割
(その6)対応は先天的・後天的なことの複合した理由により異なる
(その7)自活型の社会参加をめざす引きこもり支援策
(その7)関係資料
(その8)引きこもり経験者が自活型の社会参加できる支援体制を考える
(その9)引きこもり経験者の興味・関心と気質的・文化的な背景
(その10)不登校・引きこもりの解決とは社会にある問題全体の解決に重なる

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