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(5)大検(大学入学資格検定)(説明)

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「高卒(同等)の種類と取り方」は1996年発行の『定時制・通信制高校と大検の活用』に書いたものです。今日でも有効ですが一部は古くなっています。全体を調べなおすことはできませんのでこのまま転載いたします。〔2012年9月21日〕
学校・支援団体の解説構造の「学校関連」

大検(大学入学資格検定)

目次

①大検って何だ?

大検とは、「大学入学資格検定試験」の略称。文部省が実施する国家資格だ。高卒は高等学校から卒業証明書をもらえるが、大検のばあいは文部省から合格・成績証明書をもらうことになる。
合格すると「大学入学資格」が得られる。
大学入学資格は、高校を卒業したわけではないから高卒の資格とは違うけど、大学・専門学校進学や資格取得のとき、「高卒同等の資格」となる。
公務員の場合は就職のときは「高卒同等」として採用されている。民間企業でもほとんどそうなっている。
大検は、中卒以上の人で全日制高校・高等専門学校(高専)に在学していない人なら、定時制・通信制・単位制高校在学中の人を含めてだれでも受けられる。
合格しても大学入試の受験資格が得られるのは満18歳になった翌日から。
ただし、大学受験などに関しては早生まれの人が不利にならない配慮がされている。
しかし、この年齢制限を除こうとする動きもある。
そうすると、16歳で大学受験ができる日がやってくるかもしれない。
「願書配布」は毎年4月中旬から始まり、「出願期間」は5月下旬から6月上旬まで、「試験」は7月下旬から8月上旬の数日間。
詳しくは各都道府県の教育委員会か、文部省生涯学習局生涯学習振興課。
大検は、年1回の全国統一問題ペーパーテストで、試験場は各都道府県に1か所ずつ。96年度から合格に必要な科目が一部変更された。
大検では高校・高専で取った単位が規定数以上の科目は受験が免除されるし、合格までは何年かかってもかまわない。
「あの高校だけは2度と行きたくはない!」って人は、免除科目を申請しなければいいだけ。
ただし、11科目または12科目全部に合格すること(公民の選択が1科目の場合と2科目の場合があるため)。
受験は1科目からOKで、合格した科目、以前に高校で取った単位は何年たっても有効。
「高卒(同等)資格の取れる専修学校高等課程・高等専修学校」在学中、あるいは高校中退の人は、そこで修得した「普通科目」が免除科目に該当するかどうか、在籍校・教育委員会などに問い合わせること。
40代以上の人に聞くと「大検は難しい」という答えが返ってくるが、現在は学力的には「中堅校の高1レベル」で基本的な問題が多い(ひっかけ問題はない)。
まじめに勉強すればだれでも合格できる試験と言える。
全科目合格(大検合格)者は毎年受験者の30%前後になっている。
ただし、大検に合格したからって、大学入試などに合格できる保証はない。
それ向きの勉強が別に必要だろう。
いまでは大検もメジャーになって、本屋に行くと受験参考書や解説書が並んでいるし(資格の本のコーナーにあることが多い)、大検予備校や学習塾で援助するところも多くなっている。
独学もいいけれど、こういうものを利用するのも悪くはない。
遠い人のために、通信教育を実施している大検予備校もある。

②高1修了の人の大検受検

中卒で高校へ進学していない人や高1未修了の人は大検11~12科目の合格が必要になる。
こう修了の人は取れた単位がどれだけあるかで受験科目数が決まってくる。高1の単位が修得できることで免除科目が生まれるが、高1で何を履修するのかは学校によって違う。
共通して履修しているのは数学Ⅰくらいかもしれない。
高1の途中でやめた人は免除科目がないかもしれないけど、「いくつか単位を落として進級できなかった」人は、もう一度通知表などで履修科目を確認すること。
1科目でも認定されていれば、その科目は申請すれば免除科目(受験不要)となる。
《免除科目のない人の場合》
全科目(11~12科目)に合格する必要がある。
出願時の必要書類は、①願書、②履歴書、③戸籍謄本または住民票の写し、④写真2枚、⑤受験料分の収入印紙。
《免除科目のある人の場合》
[必須科目+選択科目](合計11~12科目)―免除科目数に合格する必要がある。
出願時の必要書類は、①願書、②履歴書、③戸籍謄本または住民票の写し、④写真2枚、⑤受験料分の収入印紙、⑥単位修得証明書(前にいた学校で発行)。

③高2修了の人の大検受検

高2の単位を一つも取れていなくても、高1の単位を全部取れている人は、その科目が免除科目となる。
高1でどれかの単位を落としている人の場合や、あとどれだけ免除科目があるかは、単位修得科目数によって、人それぞれ。
通知表や単位修得証明書などと表2を見比べて検討してほしい。
自分ではわからない場合、転・編入などの相談にのってくれる機関(「全日制高校」の項を参照)、大検予備校などでも相談に応じてくれるはず。
高3の最後で単位がちょっと足りなくて「卒業不可→退学」の人の場合、計算上は全科目免除科目になる場合もあるが、「最低でも2科目以上の大検受検による合格」がないと、大検で「大学入学資格」を得ることができない。
最低2教科の合格が必要。
出願時の必要書類は、①願書、②履歴書、③戸籍謄本または住民票の写し、④写真2枚、⑤受験料分の収入印紙、⑥単位修得証明書(前いた学校で発行)。

④定時制・通信制高校在学中の人、専修学校高等課程在籍中の人の大検受検

定時制・通信制高校や専修学校高等課程(後出)に在学している人は、大検を受け、合格科目を生かす可能性がある。
受けて合格した科目の扱いがどうなるかは、その学校のシステムによる。
学校に「大検で合格した科目は、この学校(専修学校高等課程の場合は提携の通信制高校)の卒業に要する単位の一部として認めてもらえますか?」と聞いてみよう。
第章に紹介した学校なら、そこを見ればわかる。
答えがYESなら、大検と高校の勉強を合わせて「高卒の資格」を得ることができる学校だ。
大検を受けることによって、卒業に要する期間を短縮したり、受ける授業数を少なくしたりすることも可能になる。
答えがNOの場合でも、あなたが在学中の高校で修得した単位は、大検の科目免除とすることができる。
この場合得られるのは、「大学入学資格」(大検全科目合格)で、高卒の資格ではない。
ただし、年齢が18歳以上の人は、「大学入学資格」を利用して高校に在学しながら大学や高卒者対象の公務員採用試験などを受験することはできる(大学や専門学校に合格して進学する人は、在籍校を中退することになる)。
「高卒の資格」がほしい人は、大検全科目合格後も、その学校に在学して、その学校の卒業に要する単位をすべて修得すること。
いずれの場合も、出願手続きなどは学校でまとめて手配してくれることが多い。
在学中に大検受検する人は、願書の手配などについて1学期初めに先生に相談しておくこと。

(1)高校卒業資格の意味(説明)
(2)定時制高校(説明)
(3)単位制高校(説明)
(4)通信制高校(説明)
(5)大検(大学入学資格検定)(説明)
(6)全日制高校(説明)
(7)盲学校・聾学校・養護学校高等部(説明)
(8)外国の学校(説明)
(9)高等専修学校(専修学校高等課程)(説明)
(10)海員学校(説明)

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