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(6)全日制高校(説明)

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目次

(6)全日制高校(説明)

「高卒(同等)の種類と取り方」は1996年発行の『定時制・通信制高校と大検の活用』に書いたものです。
今日でも有効ですが一部は古くなっています。
全体を調べなおすことはできませんのでこのまま転載いたします。〔2012年9月21日〕
学校・支援団体の解説構造の「学校関連」

全日制高校

①受験・再受験して高校1年生から始める

全日制高校の受験・再受験……つまり、中学を卒業して受験するか、中学3年生と一緒に高校受験をし直すってこと。
中退した場合、高校でこれまでに取った単位数は関係なくなるから、高1の単位がほとんど取れなくて中退したとか、いままで取った単位なんてどうでもいいから、別の高校で1年からやっていきたい人向け。
再受験の場合、公立なら問題はないけれど、私立希望の場合は中3の人とちょっと条件が違う場合もある。
1歳年上の人は入学できないとか、入学は2歳年上までとか決めている私立があるからだ。
それに、年上の人には合格条件がきびしいなんて私立もある。
再受験の高校選びのポイントは、自分が受かりそうな高校を選ぶのはあたりまえとして、私立の場合、まずは年上でも入学できるかどうかを確認すること。
電話でもいいけど、できれば直接親なんかと一緒に学校に行って、きちんと話してみることがおすすめ。
受け入れる学校側も、「どうしてやめたのか? 一度やめた人が、本校で続くのだろうか?」なんて、あなたに対して「不安」を持っているかもしれない。
「会って話す」ことであなたを見てもらい、あなたが入学したい気持ちをどれだけ伝えられるかが、再受験のポイントだ。
公立の場合はここまでする必要はないと言う人がいるけど、年上の人には受験前に「特別面接」なんかがあって、入学の意志や動機を確認することもあるそうだ。
注意してほしいのは、こういう面接(事前交渉)で受験OKが出ても、肝心の入試に受からなきゃ入学させてもらえないってこと。
あたりまえだけど、「受けていい」と「合格確実」を混同しないでほしい。
願書提出時に必要となる書類(調査書)は、出身中学から取り寄せる。
願書提出や入試の日程については、中3と同じ。

②全日制2年生・3年生への編入・転入

次に、高校2年・3年で中退した人(いま高校に在籍していない人)の全日制高校への編入。
1年修了・2年未修了の人は2年生へ、2年修了・3年未修了の人は3年生へ、それぞれ編入することになる。
編入の基本は「中退した学校からスタートする」ことだけど、これが意外と難しい。
公立でも私立でも「特別の場合を除いて」「欠員がない限り」はあまり受け入れ態勢が整っていないのが現状だ。
自主退学や進路変更が「特別の場合」と認められるかどうかは、なかなか難しい(あきらめずに相談はしてみるべき)。
それに、あなたが入れる学校に「欠員」がなければ欠員募集もない。
全日制高校に編入希望の人は、3月末から4月初めに新聞に発表される各高校の「欠員募集」に目をひからせるのはもちろんだ。
その前に、行きたい高校に欠員があるかどうか問い合わせたり、編入させてもらえるかどうか確認したりの事前交渉をしっかりやってほしい。
欠員募集に応募する場合、公立希望の場合は「現在県内ほかの公立高校に在学していないこと」、私立の場合は年齢制限などの条件に注意すること。
公立を中退した人で全日制に編入を希望している人は、まずは教育委員会に問い合わせてみること。
愛知・福岡・広島県など、「公立高校中退後に別の公立高校に編入できる」システムのあるところもあるからだ。
実際は基準がきびしいとも言われるが、可能性を捨てちゃいけない。
私立全日制への編入の可能性は、さがせばあるものだ。
全日制高校のなかには、私立北星学園余市高校代表されるように、高2・高3への編・転入を含めて積極的に中退者を受け入れを表明している高校もある。
また、数は少ないが寮があり、遠方からの入学者を受け入れている高校もある。
私立高校を考える場合は地元の学校だけでなく、全国を視野に入れて学校選びをするって方法も、頭の片隅に入れておいてほしい。
「そんなこと言われても、自力でさがすのは難しい」と思っている人のために、相談にのってくれる機関がある。
いずれの機関も全国規模で入学・再入学・転入・編入・進路相談などを行っているが、私設の相談機関なので、情報提供には相談料や紹介料がかかる場合もある。
相談前に、相談料や紹介料の確認を
。 このほか中学校や教育相談所でも詳しい人がいると思うが、そんなに広い範囲のことはわからないことが多い。
また、中退しようと決めたけど、まだあなたが在籍しているのなら、全日制へ転入(転学・転校)ができる場合がある。
転居を伴わない場合、同じ都道府県内の公立から公立への転入は難しいと言われているが、一部の地方ではできる。
東京都では96年度から学期ごとに、再募集を制度として導入している。
これからは全国的にも広がると思う。
学期ごとの再募集情報は教育委員会に問い合わせてほしい。
特に欠席日数の面では問題がない場合は、年度途中でも公立から私立に転入できることがある。
中退者受け入れ宣言をしている私立高校の場合は、年度途中からでも転入・編入を受け入れてくれる可能性が高い。
本当は、中退者の転入・編入を受け入れてくれる私立高校の名前をここで具体的に出せればいいんだけど、出すと「そういう子のためだけの学校だ」と思われてしまうので、校名の公表に難色を示す学校も多い。
知りたい場合は、やはり前記の相談機関に問い合わせるのが早道かもしれない。
転入・編入の手続きは、ケース・バイ・ケース。
そろえる書類や提出日時などは、編入・転入先の指示にしたがってほしい。

③退学した高校への復学

公立の場合、都道府県の半数ぐらいのところが復学の道を開いている。
公立の復学規定は都道府県によって違いがある。
たとえば、神奈川県の場合、「退学した学校の、退学した学科に、退学した月から戻れる(4月でなくてもいい)。
退学後2年以内は学力試験なし(校長判断による)」だそうだ。
もし、元の学校に戻ってもいいのなら、復学規定の有無やその条件について、教育委員会に問い合わせてみよう。
ただし、復学規定はあっても試験や面接に合格できなければ、復学はできない。
私立でも、生徒手帳なんかの「学則」を見ると、「復学規定」が書いてある場合が多い。
ある学校の場合「相当の理由を持って退学した者は、退学後2年以内の場合は校長面接により、2年以上の場合は学力検査と校長面接により復学を許可するものとする」なんて書いてあったけど、自主退学や進路変更が「相当の理由」かどうかはケースによるし交渉次第。
なかには「書いてありますが、前例がないので」ってこともあるだろう。

④全日制高校と大検の併修など

全日制高校在校生が大検を利用できないのか? という疑問も当然あると思う。
大検は高校へ進学できなかった人たちのための救済策だから、全日制高校通学者は大検と併修するのはなじまないというのが公式的回答になりそうだ(実際には見たことがないが!?)。
いずれにしても定時制や通信制で認めているとなるとこれに対する合理的な説明は、たぶん不可能じゃないかと思う。
現在、その併修は認められていない。
全日制高校を中途退学した生徒が在学中に履修した単位を大検合格科目として扱う点は、定時制や通信制と同じ。
大検の項目で説明した通りだ。

(1)高校卒業資格の意味(説明)
(2)定時制高校(説明)
(3)単位制高校(説明)
(4)通信制高校(説明)
(5)大検(大学入学資格検定)(説明)
(6)全日制高校(説明)
(7)盲学校・聾学校・養護学校高等部(説明)
(8)外国の学校(説明)
(9)高等専修学校(専修学校高等課程)(説明)
(10)海員学校(説明)


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