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Center:(2)訓練と収入につながる場が必要

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(2)訓練と収入につながる場が必要=

不登校情報センターの取り組みのなかには、時期を並行して別の動きがありました。
不登校や高校中退者の体験者のサークルはそれ以前にすでにできていたのですが、その99年初め頃には人数が大幅に増えていました。
このサークルは「こみゆんとクラブ」という名前です。
人数が増えるとともに、参加者の関心も多様になり、会の場に参加しても自分の問題が話されていない事態が生まれていました。
これが「こみゆんとクラブ」の一つの発展のきっかけになったのです。
駒屋くんは、その参加者の内容を考えながら、「年齢は25歳以上・・・・・・かな」、「引きこもりの経験があって」、「それに働く気持ちがあって、友だちがほしいとか・・・・・・」、「まあ全部そろうことが条件ではないかもしれないけれど・・・・・・」というのが、人生模索の会の参加予定者でした。
その初会合は、99年10月です。
集まったのは8人ほどで、女性は1人です。
その席で語られたことは、「このままで、いつになったら社会に出ていけるのか不安です」という将来への不安感でした。
引きこもりの続く人が20代後半に入ると強める、社会参加できるかどうかの不安感が、そのまま共通の悩みとして語られたのです。
一般に相談の場面では、こうなります。10代の子どものときは、主に母親が相談にきます。
20代の後半では、親が相談に来る割合が減って、引きこもりの当人からの相談が半分以上(たぶん3分の2ぐらい)を占めます。
相談であっても、人に話しかけるという条件を乗り越えるのが10代では難しく、20代ではその力が少しは高まっていることも関係しているでしょうが、それ以上に、本人の自覚、切迫感がその背景にはあると思います。
人生模索の会の初会合では、それがストレートに出たのです。
従来の「こみゆんとクラブ」の場では、そうストレートに出なかったのですから、これは一つの前進と言っていいでしょう。
その後、特に2000年春以降、人生模索の会は、かなりの頻度に会合を開いています。
平日午後にも開いていて、参加者はますます増える傾向にあります。
巷では、主観的な意図はともかく、「引きこもりの人の自助グループ」として伝えられているようです。
2000年2月に開いた人生模索の会でのことです。
約10年の引きこもり経験があり、いくつかのアルバイトを経験してきた滝城君(28歳)が、自分にとって必要な場をこう表現しました。
「トレーニング(訓練)も兼ねて、収入につながる、会社みたいなものがほしい」と。
私には事態を的確に表現していると思えました。
不燃焼だった人材養成バンクの構想を現実化する、引きこもり体験者の実感から出た指針のように聞こえたのです。

Center:〔3〕「人材養成バンク」の経験
Center:(1)人材養成バンクの不燃焼体験
Center:(2)訓練と収入につながる場が必要
Center:(3)編集実務のある文通サークルの誕生

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