12日の「大人の引きこもりを考える教室」から一つ紹介します。
「引きこもり当事者はとかく友達をつくりたがるが、人間関係のというベースの上で、友人関係が成り立つというプロセスの説明」が分かりやすかったという感想がありました。
逆に親しい人ができると、人間関係一般がわかる実例もあります。しかしそれはまぐれ当たりから何かを得ようとする方法です。正攻法は人間関係についての実際的な経験を重ねるなかで、どうすればいいのかを経験しそれを蓄積していくことです。その延長に友人関係になる人との接点ができることになります。そこを説明したつもりです。
今回のテーマ「対人関係づくり」に関しては、人との距離感の取り方を書かれたものもありました。①友人関係と人間関係、②人間関係における距離感の2点は、対人関係を理解するのに重要な点です。これが引きこもり経験者において意識できるようになるのは、ある程度のレベルになったときです。
引きこもりから抜け出たばかりとか、外出しても継続的な人との接触がない人には感覚的にわかりづらいかもしれません。周囲の人の状況に目を向ける余裕がなく、自分の状況を守るのに精一杯で気が回らないのでしょう。この説明を読む引きこもり経験の方がいましたら焦らないでと申し上げましょう。
出席者10名に感想文を書いていただきましたので、まとめて書きたいテーマはいくつかあります。「対人関係づくり」がテーマでしたのでそれに絞りました。