事務所を引越ししました

7月30日、事務所を江戸川区平井に引越ししました。 早朝から準備し、アリさんマークの引越社に引越しを依頼しました。9時ころから運搬作業を始め、予定より早く昼前にはトラックは平井に到着。荷卸も順調で、手伝いの人も多く、荷解きと整理もかなり早く進みました。しかし、十分に落ち着くにはもうしばらくはかかりそうです。
事務所の移転先は東京都江戸川区平井3丁目23-5桜コーポ101号室(〒132-0035)
JR総武線平井駅南口から4、5分です。
TEL:03-5875-3730
FAX:03-5875-3731 

メール交換の提案を受ける

文通交換に関する1通のメールを受け取りました。紹介します。

「スマホでのメール文通交換ではダメでしょうか?
私は難聴を抱えていて同じような方とメールでお話をして気持ちの発散のお役にたちたいのですが…」

メール文通交換を実現するには、文通ではなくメール交換の体制をつくることになります。ネット上での文通呼びかけとメール交流を比べて考えてみました。
(1)呼びかけ文を掲載する⇒基本的に同じです。
(2)メール交換に参加する人の本人確認⇒これは健康保健証などによります。
(3)受取人のメールアドレスを知らせる方法⇒はじめは不登校情報センターが仲介するか、呼びかけに答えてメールを送る人からアドレスを開示することになります。不登校情報センターとは別の運営する人がいいでしょう。
(4)メール交換の開始と終了⇒終了の条件を守らないとメールアドレスを変えるしかなくなります。これがネックになるかもしれません。(3)の点も加わり仲介者の負担が多いと継続できません。
(5)以上とは別の方法でメール交換ページを設定できるかもしれません。それを含めて「不登校情報センター」サイト内にメール交換ページを設定し、運営する人はいませんか。
文通は「ひきコミWEB版」に呼びかけを掲載しています。文通ボランティア自己紹介も載せています。別に「メール交換」ページをつくることになります。

紙情報の大量処分の意味

本日も廃棄物処理業者に来ていただき多くの物の処理をお願いしました。そのなかには紙の結束40束があります。先日来の紙の廃棄は約100束、およそ10メートルの厚さになります。その7割程度が、学校と支援団体等の記録、特にやり取りの記録です。これだけの紙情報を捨てられる状態になったことが、今回の事務所移転の1条件です。
これまで紙情報として蓄積してきたことは、かなりの程度ネット上に移しました。また昨年秋以来作成してきた「学校・支援団体等の基本台帳」がほぼ完成しました。この2点の完了により大量の紙情報を破棄しても、重大な支障はないと思えたからです。
それでも親の会やメンタル情報に掲載すべき団体情報は、ネットへの移行が十分ではなく(直接の回答がなければ移行しないため)、なお紙情報として廃棄せずに持って動くことになりました。
情報を扱うNPOとして生の形の情報を移行することは、活動スタイルの変化を引き起こす可能性があります。しかし、どう展開するかはまだ十分に予測はできません。
確実なことが1つあります。それは私の手の内にあった情報の公開性を高くしたことです。私の手元から放しやすくしたのですが、その受け取り手は現われてはいません。これは1つの課題です。先日、そのためにある勉強会に出席してきました。いずれ何らかの方向が出てくるはずです。

引越しの関連作業予定

7月26日、金曜日は、半引越し作業になりました。
廃品回収業者に、紙ごみ40結束、イーゼル(大・小多数)、カラーボックスの部品、木イス、スケート靴2足、パソコンの部品いろいろ、スーツケース、ギター2器、その他を渡しました。
片付け状態は全体が見通せる程度になりました。引越し作業は順調に進んでいます。

7月27日、土曜日。新事務所の改装完了。
7月28日、日曜日。新事務所のカギを受け取り。掃除用品など手持ちできる物を持っていきます。午後からコピー複合機を搬送します。デジタル印刷機・冷蔵庫を処分。

7月29日、月曜日。午前中に電話回線の設定等。
7月30日、火曜日。引越し作業、可能な人は午後から平井の新事務所で開設を手伝ってください。
7月31日、水曜日。通常の作業を再開します。

古書店を開く人への協力方法

古書店を開くという人に小さめのダンボールで7箱の本を送りました。全部で
300冊以上にはなったと思います。
その方へは次の2方向で協力できるかもしれません。その主旨の連絡をし、考える参考にしていただくことにしました。仕事つくりは大変ですが1つの挑戦とみています。

(1)本の集め方の協力はどうしましょうか。
古書店の住所を公表して送り先にする方法がありますが、料金受け取りにすると費用が嵩みます。
不登校情報センターに持ってきてくれる人はある程度まとまったら一緒に送ることはできます。
(2)販売などの広報・宣伝はどうでしょうか。
あなたの経歴の中に不登校や引きこもり的なことがあり、それを可能な範囲で公表できれば、不登校情報センターのサイト内に紹介ページを作ることができます。それに関してときどきイベントやニュースを送っていただくとそのつど紹介できます。
(3)その他にしてほしいことはありませんか。いろいろと検討してみますので教えてください。

新小岩での最後の食事会

新小岩の事務所での最後の食事会が開かれました。
なぜか参加者が多くて10名ぐらいいたと思います?
3時になってやって来たA君に聞くと何をつくるのかまだ決まっていないということです。誰かが持ってきたものを生かし、追加の食材を買って何かをつくる、何でも出来そうというゆとりがある言葉です。
1時間ほどしてみるとすでに何かをつくっています。
J君が伊豆でシイラを釣ってきて、私的にはそれがメインディッシュです。バイキングのようにいろいろありました。思い出していくと、エビのフライ、チクワのフライと揚げ物中心。キャベツ、シシトウ、トウモロコシ、まだあったように思いますが…。ご飯が炊けていて、ゆがいたトウモロコシがあって、食後にドーナツがありました。
後で一人あたり200円の徴収です。徴収は11人と言っていました。
平井の事務所に移ったら、落ちついたところで引越し食事会にしたいところです。食事するスペースは少し広くなるかもしれません。

文通ボランティア、名古屋から

文通ボランティアについての問い合わせがありました。
珍しく名古屋市市民活動推進センターという公共機関からの問い合わせです。すでにネット上で不登校情報センターの文通ボランティアについて調べているようです。現状を次のように答えました。
(1)文通自体はあまりうまく行っているとは思えません。文通希望者の多くは、精神的にかなり追い込まれた状態の人が多いと思います。文通ボランティアの人は善意なのですがアドバイス的なことを言いやすいのです。これは非常に高い割合で「私にできそうもないことをやらせようとする人」に感じ取られます。その結果、そのときで文通が終了することが多いのです。
必要なことは、文通者の状態を受けとめることです。「あなたはそのままでいい」ということを文通者の言葉の中から文通ボランティアが引き出すことができるかどうかにかかっています。それを力量とすれば文通ボランティア希望者にはそういう力量が必要であり、ここをわかっていただくのはそう容易なことではありません。
(2)現在、不登校情報センターが勧めているのは、文通ボランティア希望者自身のなかに引きこもり等の当事者、半当事者がいますので、その人たちに自分の経験したことを紹介していただくようにお願いしています。既に数人がその要請にこたえてご自身の体験を書いていただいています。
(3)もう一つは、新しく「不登校・引きこもり質問コーナー」というページを立ち上げました。いろいろな質問が寄せられていますが(約80項目の質問に整理して載せています)、そのうち自分の経験から答えられることに答えてほしいとお願いしています。こちらは3名が参加しています。さらに参加者を募っています。
(2)にしても(3)にしても、ともに自分の経験を語り、答えることを求めている企画です。自分の経験を抜きにして、相手に対して何かを答えるというのは「あなたはそのままでいい」というスタンスにはなりにくいのではないでしょうか。
名古屋市市民活動推進センターの方は、その地域にいる人からの問い合わせを代行したものと思います。これまで名古屋周辺から文通ボランティア希望者は現われていませんので、歓迎する旨を伝えました。この取り組みは全国的なものです。東京や関東周辺の人だけではなく北海道や大阪などからの参加者がいます。

進路相談会には14校・団体

9月8日の進路相談会の参加校が決まりました。
主催4者は、
アミータ福祉教育学院(フリースクール、東京都杉並区)
和泉自由学校(フリースクール、東京都杉並区・世田谷区)
親と子の相談室sora(心理相談室・フリースペース、東京都新宿区)
不登校情報センター(不登校相談室、東京都江戸川区)*葛飾区より転居

ブースの申し込みは
NHK学園高等学校(通信制高校、東京都国立市)
恵友学園(フリースクール、東京都台東区)
国際高等学院(サポート校、埼玉県草加市)
聖進学院(サポート校、東京都中央区)
第一学院高等学校(通信制高校、東京都千代田区)
WSOセンター(高校留学支援、東京都豊島区)
東京ネットウエイブ(サポート校、東京都渋谷区)
代々木アニメーション学院(サポート校、東京都渋谷区)
わせがく高等学校(通信制高校、東京都新宿区)
それに会場の杉並区社会教育センター

学校案内書は150校以上から寄せていただく予定です。

どんな人を受入れるているか

先日の「なぜ松田さんのところに経験者は来るのですか」にはうまくこたえられませんでした(7月15日の「親からの質問に戸惑う」「親からの質問に戸惑う・2」)。そのあと、これとは反対の質問を受けました。「松田さんはどういう当事者を受入れているのか基準みたいなものがわからない」というのです。今回はこれへの答えです。

おおまかに言えば、不登校・引きこもりと周辺事情の経験者が受入れの対象になります。「わけありの人」とも言えます。一言で「来る者拒まず、去る者追わず」にもなるでしょう。

これまでにその範囲では特別の人が2人いました。両者とも10年ほど前になります。1人は境界性パーソナリティ障害を自称する人です。居場所の数人から“被害報告”を受け、それを直接に本人に話したところ、「ここに来ても私には意味はない」の趣旨の答えがありました。「来ないのですか」と確認すると「排除するのか?」というので、「事前に連絡をして松田がいるときに松田と話すために来るように」いいました。これを“特別会員”とし、当時の会員規則の中に特別会員の項目を設けたことがあります。しかし、この人はその後来なくなりました。
もう一人は、私の目の届かないパソコンの部屋で、部品を抜き取っていました。他の人から連絡を受け、本人に確かめると否認しません。その人の自己紹介の中に思わぬ事情があるとわかり通常のこととは思えませんでした。その場から通報して警察官に来てもらい立会いで事態を確かめました。この人も「特別会員」にしましたが、その後来なくなりました。
2人ともかなり特殊ではありますが、「去る者」であって特に排除したつもりはありません。

他の事情もあります。不登校・引きこもりと周辺事情の経験者が通常の受入れ対象者です。その人たちに有効と思える場をつくりますが、特別のプログラムはありません。参加者各自が自分でそれを見つける・つかむことを目的にしています。一般的には知り合い、話し相手、共通の関心を持つ人を探しつくる場になります。そのうえで自分なりの仕方で社会参加に向かうように期待する所です。
しかし、私の設定するこの居場所ではそういうものはできないと思える人もいます。ある程度の期間を経たところでその旨を話します。「参加を拒否するのではない。来たいと思えば来てもいいし歓迎もする。ただしこちらでは特別のことはできない」ようなことを話します。ここには「自分にとって来ても得るものはない」という判断は私=居場所の設定者がするのではなく、参加する本人がするのがいいと思えるからです。
親が一緒に来たり、親が別に相談等に来るときは親にその旨を伝えます。
このことによってそれ以降来なくなった人の記憶はありません。しかし、以前に来所した人のうちその後来なくなった人は多くいますので、その中にはこれが理由になった人がいるはずです。

こういう考え方というかスタンスは、人の成長・変化は何よりも本人のもつ内在的な要素・力によると考えるからです。それには周囲の環境が必要なのですが、環境の基本は自分の意志とは独立のものであるとともに、現場においては参加者が自分で細部を仕上げるものです。その部分にまで私は入れないし、入らない方がいいとも思います。細部の仕上げに私は干渉はしないようにしているつもりです。
これらを一言でいえば教育的な方法になります。説明が面倒ですし、聞いてもすぐには理解できませんから「なりゆき任せ」とか「その場その場の出たとこ勝負」と称しています。その方が実質的ではないかと思います。

古書店を開きたい方からの連絡

インターネットを使い古書店を運営しようという方からメールをいただきました。
処分用の本を大量にブックオフさんに渡したと書いたブログを見て連絡してきたものと思われます。タイミングが悪かったです。
こちらは引越しの片付けの途中なのでまだ少しは渡せる本は出てくると思います。その方が希望すればお送りする予定です。
連絡のあった方は広い意味の当事者と考えられますので、古本集めと販売に有効なる広報等でも応援していきたいです。
この方に限らず、引きこもり経験者等が何かを始めるとき、不登校情報センターのサイトが役に立つことがあるかもしれません。どう使うかを考えて提案の連絡をください。検討させていただきます。