ウィッツ青山高校LETS各校に対応の問い合わせFAX

ウィッツ青山学園高校四谷LETSの「就学支援金不正受給」の件につき本部校より見解と対応策の文書をいただきました。
それに続いて12月30日、ウィッツ青山学園高校LETS(本校以外の学習センターなど)宛に次の文書を送りました(経営母体は本校と同じではありません)。FAXによる送信ですが未到達のところも少なからずあります。しかし、年末の休日に入っていると思われる中で2校から回答を送られてきました。これらは一定期間後に公表いたします。
ウィッツ青山学園高校LETS各校に送ったのは次の文書です。

<ウィッツ青山学園高校 LETS 各校様
新聞等でウィッツ青山学園高校 四谷LETSの「就学支援金不正受給」などが報じられています。『週刊朝日』12月25日号によれば、「就学支援金不正受給」と育英会資金の借入という資金面だけではなく、学習指導を含む教育活動がでたらめであるという指摘もあります。
不登校情報センターは、不登校生、中退生などの対応方法として通信制高校、通信制サポート校の取り組みを重視し、ネットでの紹介をはじめ相談会などの機会に紹介を続けています。
今回の件は、通信制高校のイメージを悪くする点でも御校にも影響が避けられないのかもしれません。同時に、この機会は各校が取り組みのスタンスや教育内容を積極的に向上させていく機会にできるとも考えます。

ウィッツ青山学園高校本校からは、12月17日付の「一連の不祥事発生のお詫びと学園の現状並びに当面の運営のご説明」という、代表取締役、校長連名の文書をいただきました。その中で全LETS校への照会調査をしている旨も書かれています。
不登校情報センターはこの本校のスタンスを肯定的にとらえ、ウィッツ青山学園高校と各LETSが今回の影響を最小限にとどめること、今後の教育活動の向上の機会にすることを期待します。それがウィッツ青山学園高校と各LETSを広く紹介してきた不登校情報センターとしての責任の一端になるものと考えています。

そのうえで、各LETS校にお願いです。
就学支援金だけではなく授業料を含む学費の扱い、生徒募集(転編入を含む)、スクーリングなどの学習指導の面、あるいはウィッツ青山学園高校からの離脱の検討など学校運営と生徒指導の基本事項に関する状況報告をお願いします。今回の事件による改善点、学校としての態度表明(本部校の照会への回答を含む)などをお知らせいただければ幸いです。
これらの情報は、ウィッツ青山学園高校と各LETSの対処として、不登校情報センターのサイト上で適時発表させていただきます。なお、公表を伏せたい部分はその場所を指定いただければ公表しません。
御校のご健闘を期待します。 2015年12月30日>

『ポラリス通信』新年号に資料2種類を同封

会報『ポラリス通信』新年号を作成しました。
今月はやや大掛かりです。会報の8ページは従来と変わりません。これにアンケートと、文通案内の冊子を同封しました。送り方と送る対象が増え複雑になります。
①会報だけを送る人、これに②「将来どうなりたいのか:ひきこもり経験者へのアンケート」を同封する人、③「文通ボランティアのすすめ」冊子を同封する人が加わり、①だけの人、①+②の人、①+③の人、①+②+③の人、パターンはこの4種類になります。送る対象者が多くなりました。
②「将来どうなりたいのか:ひきこもり経験者へのアンケート」は、サイト上に掲載する予定で、メールフォームを作成中ですが、別に印刷用をつくりました。
③「文通ボランティアのすすめ」冊子は、利用するかもしれない家族にも送ります。
このようにしたのは、会報『ポラリス通信』をいつも送っている人の最近の様子を知りたい意味もあります(返事をいただけた方)。また以前に情報センターに来ていた人に、いまも引きこもり状態、無職・無業状態の人が少なからずいるのでそういう方にも送ります。

ウィッツ青山学園高校「就学支援金不正受給」の報道

広域通信制高校のウィッツ青山学園高校の「就学支援金不正受給」などが報道されています。同校とその学習センターの情報は不登校情報センターのサイトにも多数紹介しています。
『週刊朝日』12月25日号によれば、「就学支援金不正受給」と育英会資金の借入という資金面だけではありません。学習指導を含む教育活動がでたらめであるという指摘もきわめて重大です。
教育評論家の尾木直樹さんは、「今回の問題で、すべての通信制高校のイメージが悪くなることを懸念する」としたうえで、次のように論評しています。
「世の中にはいい通信制高校もいっぱいあります。問題なのは、小泉政権がつくった『教育特区』で、教育理念のない株式会社が学校をつくれるようになってしまったこと。そしてそれを監視するシステムがなく、野放しになったことです」

不登校情報センターのウィッツ青山学園高校の学校紹介でわかることは、全国に40校あるという学習センター(LETSやキャンパスという)は、本校とは経営本体が異なるところもあります。これらを同一に扱うことは行き過ぎになると思います。
今回の事件の四谷LETSのホームページには、「お金が無くても卒業できる」として、「卒業率98%」「通学は年2回のスクーリング」「条件を満たせば返済不要の奨学金取得が可能」として生徒募集の時点に資金面と学習指導の危うさが出ています。
これらの点を踏まえウィッツ青山学園高校の全キャンパス(こちらで把握している31校)に生徒募集の方法の情報提供を依頼するとともにウィッツ青山学園高校本校には今回報道に関して発表した見解を求めました。
これに対して2015年12月17日付「ウィッツ青山学園高等学校在学生並びに保護者の皆様へ」という文書がすぐに送られてきました。後日掲載いたします。

〔ウィッツ青山学高等学校〕http://www.futoko.info/…/%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%83%E3%83%…

年末年始に初参加のための居場所プラン

12月28日から1月4日の8日間、不登校情報センターは完全な休みになります。しかし、私の習性は何かをしているか寝ているかのどちらかになります。休んで動かないことは拷問みたいなもので不可能です。それを避けるため年末年始に特別の居場所を計画しました。
私は数人に訪問をしているのですが、その人たちが単独で来られる居場所にしようと考えました。正月期間は電車も少しは空くはずです。動ける人も出てくるかもしれません。
近場の人であっても迎えに行く形もありそうです。
遠方に住んでいる人には、親子2人で来ていただくように呼びかけます。宿泊は近くにビジネスホテルがあるようですが、宿泊の点がやや心配です。
呼びかける対象は数人いますから、単独の居場所にするには「時間差」を利用します。だいたい2~3時間と考えてください。万一誰かが来て重なれば隣の部屋にいてください。
そうはいってもどの時間帯も常に誰かがいるわけではありませんから、そのとき私は外出します。ですから事前の連絡が必要です。連絡がなく留守中の来所は締め出しになります。
料金は不要ですが(可能な人は300円ほど光熱費分をください)、適当にご自分用の食べ物等を持ってきてください。その手のサービスは皆無です。なお私はアルコール類を1滴も飲めず付き合いはできません、念のため。
来所の間、何かを聞かれれば答えますが私から話すことはないはずです。主に聞き役になります。疲れたら何があっても3分以内に寝てしまうタイプですので気にしないでください。他にあるのはテレビとパソコンと本ぐらいで、特別の楽しみはありません。
のんびり静かに暮らすとは私の場合はこんな感じです。こういうことを了承していただければこの期間の来客歓迎です。

◎1月1日は昼頃予定を入れました。電車が苦手という1人を迎えに行きます。電車の混み具合はこの日が一番少ないと勝手に予想したのですがどうでしょうか。昼前から4時ころまでは「不在+利用中」です。実現性は五分五分ですが時間枠は確保します。1月1日は4時以降が予約制の居場所利用時間です。

お店が明る過ぎませんか

町中のお店が明るく過ぎると感じることはありませんか? 3月地震のあと電力消費を節約するために少し落ち着いたと思うのですが、気が付けば“明かる過ぎ”があちこちで復活しています。
なんとなくそう思っていたところ、照明デザイナーの石井リーサ明理さんが日本の店舗などは“明かる過ぎる”としている新聞記事を見ました。私の感覚が一人私だけではないと確認できた気分です。
薄暗いのがいいのではありません。もっと落ち着いた雰囲気というか、光の圧迫感のないお店、町・生活がほしいと思います。

照明デザイナーの職業と石井の名前にはかすかな記憶があります。ずーっと以前に私は『中学生・高校生のための仕事ガイド』という仕事事典を執筆しました。そのころ何かで読んだのが照明デザイナー石井幹子さんの話です。短い紹介ですが「照明デザイナー」を『仕事ガイド』の1項目にしたのはこのおかげです。
新聞記事では母親も照明デザイナーとなっており、確かめると予想通りで私は親子2代の記事を読んだことになります。

コミュニケーションロボットのソフトもある⁈

不登校情報センターのサイトに掲載しているメンタル相談施設「カエルワーク」から紹介されたことです。
コミュニケーションロボットのソフトウェアを開発している会社から、開発中のロボットをうつ症状の患者さんを対象に利用できる可能性の相談を受けたそうです。
私の方は「引きこもり状態がつづき家族以外の人との接点をどうつくるか」を探索中です。うつ症状の患者とは微妙に違いますが、有用な情報もあるかもしれません。そういう関心から、ロボットベンチャー企業「株式会社ジールス」さんのHPを見ました。
元気と熱気を感じるページに気後れしながら、話を聞いてみなければ勉強もできないと思いました。年末のことで時間がとれるかどうか不明ですし、何よりもジールスさんの方が受け入れてくれるかどうかです。急がずに時間の赦すときに連絡をとるつもりです。

〔自分にカエル・カエルワーク〕
http://www.futoko.info/…/%E8%87%AA%E5%88%86%E3%81%AB%E3%82%…

「パソコン組み立て」で居場所ワークに参加を勧める

居場所に来るように誘うにはその人が関心をもつことを企画し、“スカウト”することもあります(10月9日の「当事者を情報センターに誘うのは企画が浮かぶときです」)。
引きこもり状態から動き始めたらしいYmくんがいます。それでも家族には不安感があります。たぶん本人も同じでしょう。
家族から聞くとパソコンのハード面に関心があるようです。自室はそれに関係する材料・部品がいっぱいとか。そういえば不登校情報センターのパソコンの管理をしているH2くんの部屋も同様らしいです。
パソコンのハードにかかわる作業で“スカウト”し、対人関係づくりの居場所に参加させたいと思いました。ところがH2くんに確かめるに、ハードを継続的な作業にしていくものは「ない」とのことです。だからH2くんはこのところ事務作業グループに参加してもらい、あるソフトをつくっています。

一つのヒラメキが! 「パソコン組み立てプロジェクト」はどうだ! 部品を集めてパソコンを1台組み立てるのです(「それがどうした、何になる」という人には意味がわからないかもしれませんが)。
Ymくんにはこのパソコン組み立てのために情報センターに来てもらうのです。H2くんと他にも関心のある人はいます。時間調節の難しい人もいますが、Ymくんを中心に時間を考えます。
問題は費用不足、7万円程度はかかりそうです。せめてモニター、マウス、キーボード、ケースあたりの周辺材料を、中古パソコンで何とかしたい。それで必要経費を安くしたい。
そのために懇意にしている学校等に無料提供の申し入れを考えています(送料は負担)。できるだけ早くしたいところですが、学校の事情を考えると新年度になるかもしれません。

ナシとリンゴの混合ジャムをつくる

ジャムをつくりました。ジャムとして食べられるレベルになったようです。ナシが冷凍された状態でありました。小ぶりのリンゴが11月の初めごろから3個残っていて、少ししなびた状態です。新品のイチゴも残っていたはずですが、見たところ消滅しています。
初めてのジャムづくりは、ナシとリンゴの混合ジャムという難関です。果物と砂糖を一緒に煮ればジャムになる程度で、予備知識はほほゼロです。これまでつくったことはありません。
ネットで調べたところ、ナシのジャム、リンゴのジャムのつくり方がありました。
超アバウト人間にそれを複合する理解はできないので自己流にすることを決定。レモンが必要なようでそれを買ってきたのが唯一の食材補充。
ところが材料もいろいろ。金属鍋でなくホウロ―のほうが…、木のヘラが…。そんなものはないのでいつも煮物に使う鍋と金属スプーンを使います。保存にびん容れるのがいいようですが、適当なものは見つからず。ないものねだりではなく、あるものでやってみることに。
ナシとリンゴをスライス状態に細かき切って、そこに砂糖を加える。鍋にそうした状態で今日の朝まで待ちました。準備は昨夜の11時ころです。この待つ時間は偶然の一致でよかったようです。
全体量はどのくらいかよくわかりません。初めから目分量でやるつもりでしたが砂糖をどれくらい入れればいいのか、…結局これも目分量。
強火で15分程度、あく抜きをしながら煮るというのがネットのつくり方情報です。あく抜きというよりも、べたべたにならないように水分を取り除いていった感じで、少し大きめのコップに1杯分の甘すぎのジュースができました。
ただいま少し大きめの皿の上にできたばかりの混合ジャムが、冷めるのを待っています。ほぼ500gの分量です。ダメなら一人で責任をとって食べるつもりでしたが、量が多いし、しかしジャムといえる範囲の食べ物になったので分食できそうです。
目分量と“大丈夫だろう”という勘でつくったためもう一度やれと言ってもできません。

「文通ボランティアの取り組み」手引きを作成

「文通ボランティアの取り組み」を大幅に書き直しました。
これまでの取り組みの経過を発展的に具体化したものです。特に12月1日付の「暫定規則」に応えて、引きこもり当事者向けに手紙を書いていただいた方、“犯罪の被害者や家族の方”に何かを伝えたいと話してきた方の声を生かすようにしました。
引きこもり状態のいるご家族に参考にしていただけるように願っています。
また4ページの「手引き」にしました。会報『ポラリス通信』の次号にも一定数の方に同封します。
文通ボランティアの希望者、引きこもりのいるご家族、および関心を持つ方に送ります(送料100円)。

〔「文通ボランテイアの取り組み」手引き〕http://www.futoko.info/…/%E6%96%87%E9%80%9A%E3%83%9C%E3%83%…

“死ぬほど”とは最大の気持ちですが確かめられてはいない

電話というものはこちらの事情に関係なく突然にくるものです。
いま白川静『孔子伝』(中公文庫、1991年)を読んでいて、先ほど電話がありました。
「高校に行きたいと思うのですが、どういうところがいいのか心構えを教えてほしいのですが…」
「それはあなたの状態によります。状態に即した心構えになります。どういうことですか」
「いま高校3年生で休学中です。死ぬほど(高校には)行きたいです」
「それなら高校はどこでもいいです。“死ぬほど”というのが実際はどのようなものかを自分で確かめられると思います」
「わかりました」
これが応答のすべてです。3分もかかってはいなかったでしょう。
突然の電話でしたが、短い会話が論語のようになってしまったと振り返っています。この生徒の質問のしかた自体がそのようなものであったのは、偶然なのですが。