2月からメーリングリスト「子どもの貧困ネット」に送られてくる情報をサイト内に整理し始めました。2か月の試行錯誤を続けて、かなり重要なものになるとわかりました。しかし、本格的には取り組むには重大決心がいります。
現在の不登校情報センターのサイトは、学校・支援団体の紹介ページと不登校情報センターの取り組みの2つで構成されています。「周辺ニュース」を本格的に取り組むとすれば、3つめの構成部分をつくることになります。その程度の大きなテーマです。
メーリングリストの情報を活用できると思ったのは、サイトの到達状況からの判断です。全国の都道府県と市区町村(自治体)の半分はそのページができています。その都道府県・市区町村に振り分ければおおよそは整理できると予測しました。自治体ページができるのは、学校・支援団体の所在地を都道府県、市区町村毎に表示するページができるからです。
自治体に分けて整理できるという予測はそう間違ってはいないのですが、それとは別に予想外のことが2点ありました。
一つは「周辺ニュース」としては大事であるけれども、自治体単位では整理しづらいものがかなりあります。全国的な様子や多数の都道府県・市区町村にまたがる事柄がそうです。
その結果、テーマ別のページをつくらざるを得なくなりました。そうすると同じテーマのものが、テーマ別に整理されるもの、自治体に整理されるものにわかれ、その間に橋渡しがない事態になりました。これを解決するのはかなりの難題です。
予想外のことのもう一つは、「子どもの貧困ネット」の情報は教育関係のニュースや動向が少なく、「不登校・ひきこもり・発達障害とその周辺の情報」からずれることです。本格的にするには、補正するためにその情報を集めなくてはならないでしょう。収集のしかたは予測できますが、お手軽な課題とは言えません。
それだけに、これらを達成すればサイトの性格や規模は大きく変貌するでしょう。決心がつかないので、作業を進めながら考えつづけます。
日別アーカイブ: 2016年4月21日
狭い路地で転んだ女の子とその母親
平井駅までは5、6分で、狭い路地が続きます。
昨日の午後、駅に向かって歩いていると、左手の交差する道から女の子を連れた若いお母さんが出てきました。
女の子は3、4歳でしょうか、よく動きます。お母さんが差し出す手は握らず触れる程度で横について歩きます。ある家の前が少し高くなっているのを見て、母親の手を離れてその上を歩きます。そこが行き止まりになると「待って!」とお母さんを呼び止めます。2メートルほど戻って母が見ていると、ぴょんと跳び下りました。
道に戻りますが、手は触れる程度です。突然、ばたんという感じで女の子が前のめりに倒れまして。道にはいつくばる格好です。
「あー、痛いねー、だいじょうぶ?」というのが母の第一声。痛かったねー、と言いながら子どもが立ち上がるのを待ちます。「痛かったね―、だいじょうぶ」と繰り返される母親の言葉に、女の子はようやく「痛くない」と、ちょっと強がりに答えました。何よりも泣かなかったですね。お母さんは手を出さずに立ち上がるのを待っています。
そしてまた並んで歩き、少し進んだところで別れました。人通りの多い道路では、母親もこうはできなかったかもしれません。私はちょうど通りすがりで横をゆっくり歩いていました。
子どもが転んだ時の母の第一声がよかったし、母親ならではのものです。「しっかり手をつかんでいないからでしょ」的なものではないのがいいのです。この時期の愛情のある子育てのいい実例を即席の短い時間のなかで見せてもらいました。
ずいぶん昔のことですが、赤ちゃんのオムツを替えている時、急にウンチをしたことがあります。その時の母親の驚きのことばは「あー、いっぱい出た、よかったねー」でした。母親らしい子どもの身になって出てくる言葉です。あの時の情景を思い出しました。