ネット相談室が始動します

ネット相談室が動き始めました
「体験者によるネット相談室」に2件目の相談が届いています。多忙ななかで手が付けられなかったのですが、きのう相談員の2人に相談メールを送りました。
回答者は指定されてはいなかったのですが(指定しようがない!)、相談メールを送った1人二条さんから回答が届きました。
私は相談メール、回答メールを改めて読み直したあと、二条さんの回答メールを相談者に送りました。
ようやくネット相談室が機能を始めたのです。

動き始めて見ると、ネット相談室は未完成であることがわかります。
すぐに思いつくことを並べてみます。
(1)相談メールを回答者全員に送る手段として、「メーリングリスト」を作りました。
(2)ネット相談室に相談員の自己紹介ページをつくる。⇒これがないと相談者は回答者を指定することができません。
(3)回答者を指定されていないとき、誰が回答すべきかの手順が決められていません。複数の人が回答をしてもいいのか、回答は先着の1人でいいのか、すぐには決められない感じがしています。
(4)回答内容についての相互の検討機会があってもいいのではないか。それはどういう方法がいいのか。
(5)回答文、相談メールの保管をどうするのか。これは(3)点の検討するときにも必要になります。
これらが整わないなかで、とりあえず1件の回答をしました。差し当たり松田が交通整理しながら、体験者が回答する趣旨に沿って、運営をします。進行するなかで未設定の部分などを整備して行きます。

進路相談会の報告(その2)

第13回「不登校・中退者のための進路相談会」の結果報告の続きです。

インターネット社会になり、東京都内においては一般新聞を当てにせず、独自の広報手段をつくらないと広報は成り立たないという前提で広報機能づくりについては別に書きました。

進路相談会への相談参加は、出席が7校(全日制高校1校、通信制高校4校、通信制サポート校2校)それに主催者2フリースクール(アミータ福祉教育学院、和泉自由学校)です。主催団体の不登校情報センターは訪問サポート、親とこの相談室・空はカウンセリングです。予定では15ブースまで可能なのですが、11の学校と団体です。これに杉並区社会教育センターの席が加わりました。

もう2、3校加わってもいいようですが、結果としてはこれでもいいでしょう。高等専修学校または技能連携校、定時制高校(都立高校)が加わるといいかもしれません。学校の種類のバランスを配慮したいということになります。

学校案内書の提供は上手く数えられませんが155校を超えました(同一校の違う校舎、中等部の扱いなどがあり異なる案内書を1校とカウント)。とにかく数・種類が多いので選ぶのも大変です。分類と並べ方に工夫が要りますが、時間とスペースの制約がある中での作業になります。手が付けられないかもしれませんが改善したい点であることは確かです。

このなかでのお客さんともいうべき一般の参加者は43名でした。大成功とはいえないでしょうが、まずまずの取り組みの成果であったと思います。これらの一般参加者への情報提供、相談の機会、進路選択を考える場としてひとまず合格点を出したいと思います。

進路相談会の告知と「イベント情報」機能の目標

〔Ⅰ〕告知のための企画設定
第13回「不登校・中退者のための進路相談会」を成立させるのは、一般参加者がどれくらいになるのかにかかっています。
結果として参加者43名(その内男性9名)で合格点に達しました。
今回を振り返ると結論は総合的な作用になります。それを不登校・中退の子どもをもつ親たちの参加につながった要素・条件から個別にみていきます。相談会後のスタッフたちの簡単なあいさつに出された意見を参考にまとめました。
(1)第一には「セシオネット親の会」を2007年4月から4年半にわたって続けている意味が大きいのです。不登校の子どもをもつ親たちの感情や気持ちの多様性と共通性、特色を主催する私たちが普段に感じ取っていくものにしていました。
(2)会の名称を「不登校・中退者のための進路相談会」に変えました。親たちのなかではこのような直接的な表現を避けたい気持ちもありましたが、それでは伝わりにくいことをともに学びました。インターネット検索がある役割を果たしている今日ではこの意味は少なくないと思います。
(3)9月25日には同種の大きな取り組みが他になかったのも功を奏しました。これはたぶんにまぐれ当たりです。何時もこうとはいえません。
(4)杉並区社会教育センターも大きな役割をしていただいた実感があります。『広報すぎなみ』の「区からのお知らせ」コーナーに進路相談会案内を掲載するように働きかけていただきました。また杉並区立済美教育センターも案内に一役関わっていただきました。
*会のはじめに「あいさつ」をしてもらい、社会教育センターのブースをつくるのがいいと思いつきました。
(5)一般新聞では『東京新聞』が告知記事を掲載しました。この点は前回も同じですが、今回は無料カウンセリングの案内の予約を告知に加えたので、その予約者が数名生まれました。ほかの一般紙には掲載されなかったようです。
(6)一般参加者への広報担当として不登校情報センターは次のことを行いました。
*ある高校の学校案内書を東京都と周辺の適応指導教室・教育相談室、フリースクールやサポート校、親の会、教育・心理相談室におよそ600か所、また埼玉県下の中学校約360校宛に案内チラシを同封しました。この配布は初めてです。
*案内チラシをFAXで関東域の適応指導教室・教育相談室、社会福祉協議会に送信しました。いくつかの社会福祉協議会においてホームページでの紹介や会報に掲載されました。和泉自由学校からは「フリースクール協会」のホームページに掲載を働きかけました。これらはこれまでもしてきたことです。

〔Ⅱ〕ネット活用の到達点
特に力を入れたのはインターネットの活用です。これは自力でできることで、どこまでできるのかは長期的な課題です。
不登校情報センター・ウェブサイトの「イベント情報」ページを基本におきました。その上でブログ「センター便り」において日常活動に関連することとして進路相談会を伝えました。
そのうち9月に入ってからのものを列挙すれば次の通りです。
9月8日=夏休み明けの不登校相談。
9月8日=「不登校・中退者ための進路相談会」。
9月14日=ネット時代の自前の告知能力。
9月15日=学校案内書を集め・配布。
9月18日=杉並進路相談会で配布する学校案内書。
9月19日=学校案内書集めから思う。
9月21日=不登校を受入れの全日制高校案内が揃う。
9月22日=全日制高校の特別ページの準備(背景)。

この「センター便り」の毎日のアクセス数は100件を大きく越えています。最高は9月9日の169件です。前日の24日は147件でした。
そのうえで、「センター便り」に掲載するこれらの記事は、ツイッターとフェイスブックにより拡散していく仕組みになりました。またフェイスブックには独自にイベント情報を載せられるページがあることを知り、利用しました。これらはそれなりの前進です。

終盤の9月15日に「イベント情報」に「協力企画イベント」ページを設定しました。今回は効力の発揮は少なかったと思いますが、今後を考えると有効になるでしょう。
今回は間に合いませんでしたがバナー型の案内の設置を思いつきました。近くほかの企画から応用していきます。
ある団体はメールやメルマガを活用しているようです。それらの使い方はさらにわかりませんが、1つの研究課題です。
要するに、インターネットを使った告知や広報手段は道半ばといえるでしょう。この完成度を高めることにより、かつての新聞に掲載された時期のレベルをめざすのです。それは自前の“告知手段”を持つことと同じ意味の目標です。
不登校情報センターのウェブサイトがかなり確立している。そこに立脚して「イベント情報」ページを充実させ、この分野における信頼性を高める。それにより多くの学校・支援団体からイベント情報が集まり、不登校情報センターの情報告知機能も高める。その結果として新聞告知されていた時期の広報機能に近づく。これが「イベント情報」ページの向かう目標になります。