「不登校、ひきこもり、発達相談のイベント」のアクセス件数は毎日かなり多数になります。
先日、そこに掲載されている講演会の事務局から連絡をいただきました。
「不登校、ひきこもり、発達障害のイベント」を運営しているところですか、と確認されたうえで次のように言われました。
その情報ページを見て、その講演会にある人が参加申込みをされました。
参加対象者の所属を確かめたうえで参加をお断りしたとのことです。
お断りした事情を聞くとなるほどそういうこともありうると思いました。
そのうえで今回の掲載はいまから削除して欲しいという要請を受けました。
私は削除に同意いたしました。
状況として可能でしたので10分以内に情報の掲載を削除しました。
その作業時に調べたところ「イベント情報」サイトの掲載項目の参加対象者は明確にされています。
この項目があるからといって誰もがすぐに応じるわけではありません。
今回の申込者はおそらくは善意であろうと思いますが、この条件に該当しないまま参加申込みをしたのです。
この事情を具体的に書くことができませんが、おそらくは珍しい例であると思います。
この例からも「イベント情報」の運用はできるだけご要望にこたえたいと改めて思いました。
日別アーカイブ: 2012年2月2日
『東京新聞』=4日講演会の告知記事
NPO法人不登校情報センター「全国合同教育講演・進路相談会」
4日午後1時半~、東京都墨田区、すみだ産業会館。
不登校の中高生と保護者向けに、大阪千代田短大の広木克行学長が講演。進路相談会も。
無料。住所、氏名、参加人数、個別相談希望の有無、返信先のファクス番号かメールアドレスを記載し、ファクス=0135(22)6097=か、メール=hokusei-y-h.ed.jp=で申し込む。
〔問〕同センター=〔電〕03(3654)0181。
『東京新聞』2012年2月2日(木)22面「暮らし」中段左側「情報ボード」の告知記事です。
慎重に見落とさないようにしてようやく見つけました。それほど小さな20行の記事です。
告知記事は個別相談に関することを丁寧に書いていただきました。
不登校は子どもが自立する過程です
大学生の女子の母親の相談事例です。
1年前から不登校です。
誰かこのまま大学を休んだままでは社会に入っていけない、大学で学ぶ意味などを説得してくれる人を探しています。
このような要請にお答えした内容です。
娘さんにとっては自分の置かれた状態をよく聞き受けとめてくれる人が必要です。
話していくなかで自分のなかで何が生じているのかを見つけ出していきます。
それは大学で学ぶ、社会に入る以前に自分に必要なことを乗り越える力を身につけることです。
そういう信頼して話せる人ができれば、その人の言うことも素直に聞くことができるでしょう。
そういう人は指図するのではなく、自分の問題を自分で見つけるのを応援する人になります。
それがつかめないうちに「大学で学ぶ、社会に入る」意味を話しても説得が逆効果になりやすいのです。
もしお母さんがそういう説得的な話を続けると、娘さんはお母さんの言うことを聞く耳を持たなくなります。
さらに顔を合わせるのを避け、自室から出てこなくなります。
お母さんや家族は娘さんとの通常の話せる関係を切らないことです。
外からの娘さんに関わる人を自分の意向の代行者ではなく、娘さんとの信頼関係をつくるのを見守るようにしていくといいでしょう。
子どもは自分で自分にとっての大学で学ぶ意味や社会に入る意味を見つけるのです。
それが自分の人生ですし、自立とはそういうものです。