親と子の思いの違い

DMで学校案内書を発送しました。
受け取った人から少し雰囲気の違う電話連絡を受けました。
そこで感じたことです。

母親が宛名の郵送物を受け取りました。
母は亡くなっており、不登校情報センターからこのようなものが母に送られてきたのに、割り切れないもの、違和感を持ったようなのです。
その方は下に弟がいて、DMの受取人の娘さんに当たります。
母に対して批判的な感情があるようで、詳しくは語りませんが“虐待”ということも口にされました。「とくに弟に対して」強かったようで、弟は中退をされたといいます。
その母が不登校情報センターというNPO法人に連絡をしていたというのが、なんとなくおかしい、そんな母ではないと感じたようなのです。

私はここに母と子、親と子どもの思いのすれ違いを、子どもの側からの違和感として聞いたように思います。
母親はおそらくは“善意で”子どもによかれと思って躾や子育てをしてきたのでしょう。しかし、それは子どもにとっては親の思いとは違っていた、“虐待”と思われるものもあった、そういう状況です。
親子の意見や感じ方が違うときは、子どもの思いを優先して確かめていかなくてはなりません。子どもは未熟で物事をよく知らないという判断では逆に間違えてしまいます。よく聞く耳を持つのがそのために大事です。
私はこのことを『ひきこもり:当事者と家族の出口』(子どもの未来社・寺小屋新書、2006年)で書きました。

この状況は親と子の間だけではなく、その後で親世代と子ども世代の間で広く生じていると気づきました。「そんなことでは生きていけない」と親世代はよく言います。「そんなことでは生きていけない」のは親世代のやり方のほうかもしれないのです。時代の大きな変わり目では大事にしようとする価値観が世代間でも大きく違うことになるのでしょう。
「何かあったら連絡をください」と言ってその方とは電話を終えました。何か心残りのする電話でした。

創作展の準備会は3名で

2月11日、創作展の準備会をしました。参加者は2名で私を含め3名で話したことになります。
Sさんはこれから撮る写真を出展することになります。
Hさんは以前から描いている鉛筆画ですが、きょう持ってきたものにするか、さらに何かが描けるのか、それにより出展作が決まります。

参加者を多くするのはどうしたらいいのか。それとの関係で考えている“発表会イベント”の内容についても話しました。
自分の作品を出展し、見てもらって、感想を聞いて励みにする。そういう場をつくるのが創作展です。感想を聞くには前回のアンケートが参考になります。
他にもいくつかのことを話しましたが、参加者が2名と少なかったので十分な展開ができませんでした。
次回の準備会は3月10日、土曜日になります。4月は15日、日曜日を考えています。それ以外の日でも個人的に進行状況や要望などがありましたら連絡をください。

インタビューへのご協力のお願い

次の要請文が届きました。
不登校情報センターに関係する人への呼びかけとします。

自己紹介とインタビュー協力者の募集について
私、早稲田大学で非常勤講師をしている関水徹平と申します。「社会の中で生きていくということの難しさ」という問題に関心をもって、これまで社会学を学びながら、「ひきこもり」経験者、ご家族、支援者の方に話をうかがってきました。

今回、「ひきこもり」経験者の方が今考えていらっしゃることをしっかり聞き取り、それを論文の形で表現したいと考え、インタビュー調査にご協力いただける方を募集させていただくこととなりました。

インタビューの主旨
ご自身の「ひきこもり」という経験について、あるいは現在から「ひきこもり」経験をふりかえって思うことや、社会との関わり(働くということや家族との関わりなど)について、今考えていらっしゃること、感じていらっしゃることを中心にお話をうかがえればと思います。
インタビューの時間は、1~2時間程度を予定しています。インタビューをさせていただく時間帯や場所は、ご相談の上、なるべくご都合に沿うように決めさせていただきたいと思います。
薄謝ではありますが、インタビューへのご協力へのお礼として、二千円の謝礼金をお渡しさせていただきます。

連絡先
インタビューにご協力いただける方、インタビューについてもう少し詳しく聞いてみたいという方は、下記の連絡先までご連絡いただければありがたく思います。
電話:080-3244-○○○○
PCメール:××××@gmail.com
関水 徹平(せきみず てっぺい)

少しでも関心をもたれた方は、気軽にメール等いただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

「内職の紹介」の提案がありました

情報センターの関わることは多くあり、これ以上私個人が担当するのは無理があります。
関心がある人で話し合ってどうするのか決めるのがいいと思います。
提案文は次のとおりです。

「不登校情報センターでは、「内職の紹介」というのはやってないのでしょうか? もし可能なら、センターのほうで「健全な内職」を当事者に紹介したらどうでしょう?

「内職なんかやっても、いくらも稼げない」とおっしゃるかもしれませんが、稼ぐ金額は二の次だと思います。まずは「無職からの脱却」が重要なのです。内職で稼げるのは、月に一万円もいかないかもしれません。あるいは、月収千円とか五百円とかの世界かもしれない。それでも、やってみる価値があると思います。「家でダラダラしているだけじゃない、自分にはやるべき仕事がある」、そう思えるだけでも、違うのです。

正直「無職」と「内職」では、全然違います。「内職」は誇れるような職業ではないけれど、「無職」よりかは、はるかに「まし」です。それは同時に、両親に対してもプラスのアピール材料になります。「内職をしている姿」は、「自分なりに頑張っている」ことを示しています。少なくとも、一日中ベッドに横になっているよりは、はるかに健全です。「内職」には、ひきこもりが生き残れる可能性を感じるのです。

なぜ、センターに紹介して欲しいかというと、世間には「いかがわしい内職」がとても多いからです。ひきこもりの増加に伴ってでしょうか、内職詐欺は驚くほど増えています。ですが、センターがきちんと調べて、健全なものだけを抽出し、太鼓判を押して紹介してもらえれば、当事者は手を付けることができます。個人で調べていても、どの内職が健全なのか、なかなか判断ができません。

内職で稼ぐ金額は微々たるものかもしれませんが、月にコーヒー一杯ぶんにはなるかもしれない。そのお金は、当事者たちに「自分は無職ではない」という矜持を与えることでしょう。

「内職の開拓」をセンターに着手して欲しいと思い、こんな提案をしてみました。」