社会的ひきこもり実践者交流会への参加を誘われて思うこと

ある人から来年2月に予定の「社会的ひきこもり実践者交流会」(正確には、第9回社会的ひきこもり支援者全国実践交流会in大阪)に参加するように誘われています。それでネット上に掲載されている準備状況を拝見しました。

準備状況を見て、「出かけてもいいかな」という気もします。
私がこれまで他の集会にあまり出かけなかった理由は、自分では何となくわかっています。その集会内容にもよりますが、主に私の活動スタイルの特殊性です。いくつかのところに行って感じてきたのは、他の活動を見聞きしてもあまり参考にならないのです。気落ちすることもありました(たとえばこのブログ今年1月22日の「当事者団体と支援団体」を見てください)。
不登校情報センターの取り組み状態が進んでいるわけではありません。逆に遅れているとも思いません。けれども有益な情報を得た記憶はありません。内容の向きが合わない気がするのです。それに時間とときには金がかかる一方、その間に自分の作業が停滞するのをもったいないと思ったからです。

今回出かけてみようという気になったのは、よく言えば勉強のためです。手堅い言い方をすると、このような取り組みの仕方が私だけではなく小規模で不安定ながら、他でも始まりつつあるかもしれないと思うからです。
それを象徴的に言えば、当事者が「ワンコインの収入を得るために自分で何かを始める」方法の模索が始まっているように思うからです。私の取り組みの方法はどうやらそういう方向に向かいつつあります。
言い方をさらに変えれば、当事者中心の活動であり、支援者中心の活動ではありません。当事者が支援者に進む可能性を内側に含むスタイルです。

支援学校のボランティア募集

都立王子第二特別支援学校の夏祭りボランティアを募集しています。
知的障がい児のための小・中学部の通う特別支援学校でPTA主催の夏祭りです。
ボランティアの内容は夏祭りの日の、児童・生徒の保育と模擬店の手伝い、会場の準備、後片付けなどです。募集人員は30名程度。

先日のセシオネット親の会(14日・土曜日)に参加されたお母さんからの案内です。この日までにまだ半分くらいの応募しかなく、訴えがありました。

夏祭りは、7月20日(土)。準備は午後2時頃から始めます。開催は4時から6時までの2時間ですが、片付けは6時半ごろの予定です。
会場の都立王子第二特別支援学校は、東京都北区十条台1-8-47、JR埼京線「十条」駅から7分のところです。
自閉症児が比較的多い学校です。初めてボランティアの方も大歓迎です。
申し込みは、参加可能時間、お名前、所属先(学校名など)、電話(携帯可)、メルアドまたは住所、希望仕事内容(保育か模擬店)を連絡してください。連絡先は、学校の電話(03-3906-7601)、FAX(03-3909-3421)またはPTAのメール(ou2pta@yahoo.co.jp)までお願いします。

当事者・家族に応えるサイトに

今日は当事者・家族の関心に応えるサイト制作をしているAさんを訪ねました。
不登校情報センターのサイトの状態を簡潔にまとめ、課題を私なりに明確にして、Aさんにいくつかの質問をしました。Aさんは自身の取り組んできた方法も紹介しながら、答えていただきました。
中心テーマは当事者・家族の関心に応えるサイト制作です。はじめから大きくこたえるサイトがあったわけではありません。1人、2人への丁寧な対応が出発点であったのです。
Aさんが取り組んできたことを不登校情報センターのサイト制作でそのまま実践できるわけではありません。しかし、与えられた条件を生かしていけばまた違ったものもできます。それを考える上で大いに参考になる意見を聞かせていただきました。

不登校情報センターのサイトは、不登校・引きこもり・発達障害と周辺事情を、それらの当事者が制作することを最大の特色としています。公益性public、中立性neutralの性格を持つように心がけています。
一応の完成を見たところですが、さらに大きく発展させ、完成度の高い状態にすすめたいところです。他の協力者への参考意見を聞く取り組みをもう少し続けます。

就職支援から仕事づくりへ

引きこもりの就労支援について、不登校情報センターは組織として就職をめざすものから転換しています。そうした理由はすでに他の団体からも出されたように就職状態の継続が困難な人が多いからです。
これまでにも就職した人はいますが個人的な到達と努力によります。それにもかかわらず継続は困難であり、継続しているのは30歳以上では特例になります。
就職に代わって不登校情報センターは「引きこもり経験者の社会参加支援」に取り組んでいます。
体験発表の出前サービスに数人が登録しています。1回3000円で、これまでは親の会や保健所などで発表の機会がありました。
サイト内に個人でブログを運営している人がいます。4、5か月で数千円の収入です。
今日はSさんが一緒に参加しました。居場所コーディネーターとして紹介するためです。ここに参加しているのは異例かも知れませんが違反ではないでしょう。自己紹介する時間がないのが残念です。彼の活動も「引きこもり経験者の社会参加支援」の一つです。
「引きこもり経験者の社会参加支援」は仕事づくりと集団的自立の2つの面があり、これらは個人での仕事づくりの例です。

2月22日、杉並区社会教育センター主催で開かれた不登校・ひきこもり等相談・支援団体意見交換会の今回のテーマはひきこもりの就労支援でした。出席者は杉並区の不登校・引きこもりに関係する福祉・保健・教育・障害などの各課の人と、区内外の民間団体の合計30名あまりです。
メイン報告は昨年12月にオープンした杉並区就労支援センターの取り組みでした。それに続いて参加各課・団体の自己紹介の機会がありました。多くの発言のなかで引きこもりからの就職の困難な現実が報告されました。
それは不登校情報センターにおいても経験し、数年前から意識したことです。多くの団体からもそこが報告され、共通認識になってきたと確認ができました。参加していない支援団体に“就職させた人数”を実績にするところがあります。数字を見ても実情は見ていないのではないかと懸念します。
問題は、困難な状態の打開方向です。どんな代案があるのか。私は不登校情報センターの取り組みを就職中心から「引きこもり経験者の社会参加支援」という仕事づくりになると発言したのです。到達レベルはほんの初歩的なものですが、支援対象の当事者がわずかながら自ら収入を得ている点をアピールしたかったわけです。即席の短い発言時間ではうまく言えなかったという思いが残ります。

不登校情報センターに通所する引きこもり経験者に共通するのが「不登校・引きこもり対応の学校・支援団体の情報提供」です。独自のサイト上に約2500の学校・団体を紹介しています。ようやく収入に結び付くサイトになったでしょう。完成すれば量的に2倍にはなります。
今回の意見交換会の場に用意された『不登校・ひきこもり支援 関係各課・団体紹介資料』に掲載の各団体紹介は、このサイトに加えていきます。会場にいた出席者に頼んで6団体からは口頭で了解を得ました。正式には文書で全ての団体にお願いします。
この情報収集による情報のサイト制作が不登校情報センターに集まる当事者の作業になります。全国の学校と支援団体を対象に情報収集します。それがワークスペースをつくり、集団的な自立のベースです。サイト制作を収入にする取り組み、それがもう一面の就労支援、仕事づくりです。

求人コーナーに募集案内

三鷹市(東京都)に本部のあるNPO法人文化学習協同ネットワークがスタッフを募集しています。
詳しくは「支援者の求人コーナー」をご覧ください。
メールや電話での問い合わせはできません。

この求人コーナーは、ほとんど開店休業状態です。ご利用いただく情報があればお送りください。歓迎します。

武豊町での講演会報告

昨日は愛知県知多半島にある武豊町でひきこもり支援の「講演会&バンド演奏」がありました。バンド演奏はフレンドシップなでしこの居場所を利用する若者たちが結成している「フレンドシップなでしこ」。私はその前座として「長期化するひきこもり支援活動」という講演をしました。
共催団体は、武豊町社会福祉協議会・ボランティアグループ朴の会・NPO法人なでしこの会の3者。町長の籾山芳輝さんは簡潔に具体的な予算による支援内容をあいさつの内容に入れていました。私の講演の間も席に座り聞かれていたのは驚きでした。
講演は80分くらいでしたが、いくつかの質問を受けそれに短時間で答えました。答えはサイトにも載せておきますが未完成です。別コーナー「引きこもり支援講演での質問」に掲載します。また講演も少し時間がかかりますが整理していずれ掲載します。
質問項目は、懇親会の場など思いだせる質問もあります。
(1)親の対応のしかた
(2)集団的な自立の内容
(3)能力差や性格・気質の違い
(4)ゲームに集中している人
(5)外出のきっかけづくり
(6)個人事業とSOHO
(7)医療・医師との関係
(8)居場所での支援のしかた
(9)不登校親の会の状況
(10)なでしこ会の優れている点は?

*アンケートの感想文⇒「講演への好意的感想に感謝

不登校愛ちゃんの映画「さなぎ」

ウッキー・プロダクションというところから連絡がありました。映画「さなぎ~学校に行きたくない~」を公開中なので知らせしてほしいというもの。内容等は次の通りです。チラシは後で掲載します。

三浦淳子監督のドキュメンタリー映画『さなぎ~学校に行きたくない~』は、長野の豊かな自然に囲まれて元気に育っていたにもかかわらず、小学校入学して間もなく学校に行けなくなった愛ちゃんという女の子を追いかけたドキュメンタリー。
お母さんは困惑しつつも、愛ちゃんの心に寄り添って日々暮らすようになり、愛ちゃん本人は学校のシステムや競争社会にはなじめなかったものの、自然のなかで友達とおもいっきり遊びながら自分の居場所をつくり、自分のペースで成長していきます。
本作は、そんな愛ちゃんと家族と友達を静かに、大学生になるまで見つめます。今、未来をになう子どもをとりまく環境は、厳しさを増しています。 世の中のスピードはますます速くなり、効率が求められ、多くの人が結果を出さなくてはならない状況に汲々としています。
子どものストレスは増し子どもの自発的な学びや気づきを待ってあげることが難しくなっています。この作品では、そのような今の日本において、見失われてきた子どもの<いのちの源>がキラキラと映し出されます。
子ども時代は生きる力を身につける時間であり、たくさん遊ぶことが生命力の源。子どもを持つお母さんお父さんにかぎらず、心豊かに生きられる未来を希求するすべての人の心に、ご覧いただきたい作品です。
「この世界がこんなにも輝きに満ちていて、生きる価値ある場所なのだと、次々に発見していく少女たちの物語がなんとも素晴らしい。そして何よりも、長い年月をかけた撮影は、子どもたちの体が大きくなっていくということだけで、奇跡の瞬間が今、目の前で起こっているのだと思わせ、こちらを嬉しくさせる。命は複雑だけどシンプルだ」。瀬々敬久(映画監督)。
映画『さなぎ~学校に行きたくない~』三浦淳子監督ドキュメンタリー。渋谷ユーロスペースにて毎朝10:30から上映中!(1月25日までは上映決定、その後未定)ユーロスペース:東京都渋谷区円山町1-5 キノハウス3F / TEL:03-3461-0211     公式ウェブサイトhttp://tristellofilms.com/sanagi/

ソーシャルワークを学ぶ

先日、ある大学病院から3名のソーシャルワーカーが見えました。
トカネットの訪問サポート活動に関心があり様子を聞きたいという主旨でした。
私は医療機関のソーシャルワークはどのようのことをしているのかに関心があります。
そこで同席して逆に様子を聞かせていただくことにしました。
その医療機関においてはDVによる被害の割合が多く、ケースワークの対象は子どもよりも主婦や社会人が多いようでした。総合病院として各診療科と協力し、心理士のメンタルケア、グループワーク、他にリハビリメイク、ケミカルヒーリングなどもしています。ケースワーカーはつなぎ役になります。ソーシャルワークには固定的なスタイルはなく、施設や対象やワーカー個人により活動内容が違うという理解がいいようです。
ソーシャルケースワークの視点からもみると、不登校情報センターも訪問サポートもソーシャルアクションの1種になるようです。不登校情報センターの当事者によるホームページ制作は広義の作業療法になりそうです。
これからも協力関係ができればいいと思いますが、具体的な方法はこれからになります。

愛知なのはな会の講演準備

1月20日に愛知県の引きこもり親の会・なでしこ会に招かれて「長期化するひきこもり支援活動」を話す予定です。
準備のために事前質問をお願いしていたところ、同会が会員の調査でまとめた「ひきこもり実態調査及び社会参加促進事業」調査報告書を参考にするよう連絡がありました。
報告書はA4版108ページの詳しいものです。会員の過半数を超える58名へのアンケートと聴き取り調査をしたかなり綿密な報告です。
私が事前質問でお願いしたこと以上に、調査では多くの面が明らかにされています。1月の講演会の参加者の状況はここに表れています。
私の話しは不登校情報センターの活動経験です。特に収入につながる活動をめざす取り組みとその背景(下準備や条件づくり)を具体的に話したいと思います。そして「なでしこ会」も何らかの形で当事者が収入につながる取り組みを始めるきっかけになることを期待しています。

居場所づくりを聞きに来訪者

横浜の社会福祉法人で引きこもりの集まる居場所づくりを企画している人が訪ねて来られました。居場所づくりにあたり参考意見を聞かせてほしいというのです。居場所コーディネーターを名乗るSさんに同席を頼みました。
これまでは知的障害者や精神障害者のための支援活動をしており、それを広げようとしているけれども引きこもりの人に声が届かない状況を話してくれました。およそ1時間半にわたりいろいろな状況を話しました。とくにSさんの実感ある情報は実際面で役立つと思います。

わたしとしてオヤッと思ったことがもう一つあります。
不登校情報センターのサイトをよく見ているようで「これだけ関係する支援団体の情報が紹介されているのは他にはないです」と言われました。探しづらく求める情報にたどり着けないと引け目を感じていますので、これを聞いて見ようとする人は見ているという実感が持てました。なにしろウィキペディア内の不登校情報センターの検索エンジンでの順位が本体の不登校情報センターよりも上に来るという異変を生み出している迷宮サイトです。改善の努力はつづけています。