ひきこもり大学をかつしか区民大学講座に提案

かつしか子ども・若者応援ネットワークが担当する「かつしか区民大学」の講座にひきこもり大学を提案しました。「かつしか区民大学」とは葛飾区生涯学習課が数年前から行っているもので、年間数十の講座を開く“学習運動”です。
来年度の企画のことで目の前のことではありません。近日ひらく全体会に図るため、このネットワークの世話人に企画趣旨を提出しました。企画の中心は5月に「引きこもり大学in下町」を開いたSくんです。企画趣旨を紹介します。

<来年度予定の「区民大学講座のひきこもり大学」について>
ここ数年の間に、ひきこもり経験者と支援者が共同する「フューチャーセッション」という方式が広がっています。この方式は分科会のファシリテーター役がいて、いくつかのテーマに分かれて話し合う方式です(分科会?)。出席の当事者は分科会移動してもよく、自分が関心の持てる分科会を探します。
始めたのは「庵(いおり)」というグループで都内では「フューチャーセッション庵」の名前で2か月に1度開かれています。都外では現地の団体グループが主催しています。
「ひきこもり大学」というのは、ひきこもり経験者が得意分野の講師を担当する方法です。数年前にあるひきこもり経験者が提唱したものです。
「フューチャーセッション」と「ひきこもり大学」が一緒になり、この方法が全国各地に広がってきました。
5月7日に「ひきこもり大学in下町」を開いたのは、不登校情報センターにきているSくんです。Sくんは事実上「フューチャーセッション庵」の企画メンバーですし、ほかにもいろいろな団体グループに出入りしていて、単独で広いネットワークをつくっています。このネッタワークの力で(講師・ファシリテーター・受付・参加者の組織)「ひきこもり大学in下町」を大成功させました。これまでの「ひきこもり大学」を踏襲するだけでなく独自色も追及しています。

「ひきこもり大学in下町」をこれからどうするのか。同じやり方では続かないと考えていくつかの構想を思い浮かべています。それがまだ固まらないところに、区民大学の話をしたことになります。Sくんは意欲的にチャレンジするスタンスです。しかし、そうしたからといって自動的に次の構想が具体的になるわけではありません。
区民大学での「ひきこもり大学」では、大きく2つの方式を考えています
A型:前半に講演会をし、そのあとテーマを設けて分科会にするもの。これは多くの「ひきこもり大学」が行っています。A型は講師料が必要になるかもしれません。
B型:初めに引きこもりの経験者数名が出て、パネル方式か体験発表を行い、そのあと分科会方式にするもの。

区民大学のなかで「ひきこもり大学」を開くことの意味付けからA型・B型いずれにするか、さらに別の方法にするかを考えたいです。
背景事情には東京都の東部地域はひきこもりに関する取り組みが比較的薄いと評される地域です。その空白をなくすために「かつしか区民大学」の「ひきこもり大学」を有効に生かしたいところです。
より多くの方に参加していただく、ひきこもりをより深く理解していただくというのはもちろんです。それに加えて「かつしか区民大学in下町」を継続する条件づくり、不登校情報センターのひきこもり家族会・居場所づくり、ファシリテーター役との協力関係づくり、かつしか応援ネットの係わりなど、今後につながる場にしたいです。特に「in下町」の継続。
そのためには区民大学のなかで「ひきこもり大学」をどうすればいいのかを考えたいと思います。時間は十分にありますが、さて名案はどうでしょうか?

以前の通所者が13年ぶりにやってきました

Muくんが突然連絡をくれて平井にやってきました。『ひきコミ』という文通誌を発行し始めた大塚時代からの通所者で、最後に会ってから13、4年ぶりの再開です。
Muくんには同居の連れ合いがいまして、ときどき電話で相談や様子を知らせてくれます。そんなわけでまったく音信不通の人ではないのですが、懐かしいものです。
彼とはその当時に一緒に過ごした人の動向も話題になりました。私の方から連絡してみようと思う人もいます。
終わりの方では、不登校情報センターのこれからの取り組みの方向を話し、同居の彼女も含めて協力してもらえることはないかと頼みました。何かの返事が来るかもしれません。

「大人の引きこもりを考える会」=第184回目の親の会

今日は午後から「大人の引きこもりを考える会」です。2001年に親の会を始めて184回目(?)になります。どうやら運営・内容・組織面でまた曲がり角にさしかかったようです。
それを考える材料として昨日までに2つの文書を用意しました。
1つは「KHJに参加する条件を検討(案)」、もう1つは「不登校情報センター―親の会の歴史(下書き)」です。今日の親の会では「KHJに参加する条件を検討(案)」を説明し、多少に意見交換をします。そのあとはいつものグループ相談的な内容に入ります。
この文書は意見を参考にさらに検討します。だから(案)であり、(下書き)なのです。8月初めに会報『ポラリス通信』と一緒に送る予定です。

(下書き)としてひきこもりとはどういうことか、考え深めていた時期にNaoさんが書いた詩を思い出しました。情報センター内のクリスマス会の席で(2003年か2004年かは思い出せませんが)発表したものです。見てください。
「I suppose so」
http://www.futoko.info/tokanet/poem_i_suppose_so.htm

ひきこもり協同実践交流・第2回実行委の非公式・断片報告

全国若者・ひきこもり協同実践交流会の第2回実行委員会(7月2日)の非公式報告です。
参加者は40名あまりで、4月の第1回と同じくらいの参加ですが、3分の1は交代しており、初参加も多かったようです。
本番は1000人規模の大集会、それもテーマ別に分かれて各7時間ほど話し合う場を運営するのですから、準備メンバーが40名では不足するはずです。誰かが講演するのであればそれほどの準備態勢はなくてもできます。20分科会を同時に開き、それぞれ50名前後が参加して2日間7時間通しの意見交流する場を組織するとなるとたいへんなことだとわかります。
ですが私は1実行委員として、この日は目標を絞って参加しました。
1つは一緒に行った藤原宏美さんが要望する「訪問活動」をテーマとする分科会を取り入れ、ある程度の内容・方向性に関われるようにすることです。これは事務局から配布された資料の生活ジャンルに「訪問活動」分科会が予定されていました。後はそれを準備する会合に藤原さんが参加して、現場からの実情発言の形で参加できる条件をつくることです。
もう1つは、私が参加する仕事ジャンルの分科会に取り組みから実感する状況を話して内容の方向性を現実的・発展的にすることでした。このジャンルは「仕事体験・企業連携」「中間的就労」「仕事づくり」の3つのテーマが予定されています。他のジャンルの居場所などとも切れない関係がありますが、それぞれのテーマから接近していく方法になります。
大会本番は来年3月です。次回の実行委員会は9月、少しずつ形をつくっていく作業がこれからも続きます。

私の相談活動の基本スタイル

不登校・引きこもりのカウンセラーになりたい人から助言を求められました。私は助言者として不適任ですが、それを伝えたうえで回答しました。相談者としての私のスタンスの説明です。
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質問のポイントは「不登校・引きこもり対象カウンセラーの現状について、小中高校生や保護者からの要望、把握している評価カウンセラーの高評価と低評価について情報」を得たいところでしょう。この部分に答えたつもりですが、的外れかもしれません。
この質問の回答者としては、私は適任ではありません。私はカウンセラーではなく相談員として相談を受け、理論ではなく対面経験により語るからです。
質問を見て感じるのは、質問者はカウンセラーになる勉強はしたけれども、生身の人間の様子をあまり見聞きしていないのではないかという印象を受けます。カウンセリングや心理学が成り立つには、カウンセラーとクライエントの両者がお互いに(意識するしないにかかわらず)人として認められることが前提です。質問者のスタンスはここまで意識が回らず、相手を操作対象にしやすいのではないかと感じます。これが質問を見たときの第一印象です。
こういう印象になった背景を、理屈ではなく私の体験に基づいて話すのがいいと思います。私の体験がよかったとか悪かったというのとは違います。私の経験したことは、偏りもありますし、一般基準にはなりません。経験から見た第一印象です。
回答者としては「私は適任ではありません」と自覚しています。それでも答えようと考えるのは私にとっても意味があるし、質問者にも参考になると思えるからです。

私は非常に多くの不登校や引きこもりの相談を受けました。親からの相談が多いですが、当事者からも多くの経験談を聞いています。当事者は不登校や引きこもりの途中の人もいますが、10年前の中学・高校時代を振り返って、その時点では話せなかったこと、気づかなかったこと、今になってそうだったのかとわかった話を聞くことができます。
親と当事者の意見や評価はしばしば違います。ズレがあるのは当然かもしれません。親の話を聞きながら不登校や引きこもりの子どもの状態や思いを推測する姿勢でいるというのが当たっているでしょう。親の話は子どもの状態を乱反射する鏡です。乱反射しているけれども親の価値観で整理されているのでわかりやすいです。しかし、わかりやすいことと子どもにとっての真実は同じではありません。
子ども側の話はしばしば混乱し、しかも断片的でとらえどころがないこともあります。ですが子ども・当事者の方に真実がある点を見逃さないことです。言葉だけではなく、当事者の行動も嘘爲的な言行さえも真実の一部です。
カウンセリングとは対人サービスの一種です。対人関係に専門性を働かせたのが対人サービスであると考えます。心理学やカウンセリングの知識により全体的な状態把握と特定個人の相対的な位置がわかります。それが役に立ち必要なこともあります。それにもかかわらずカウンセリング対象の個人をよく見ることが決定的に重要です。
その個人が体系的な分類のどこにいるのか。医療ではこれを診断といいます。相談ではそこから入るのはベストとは言えません。診断や一般的な判断基準を参考にしてもそれにとらわれないことが大事です。一般の友人関係を思い出してください。診断みたいに相手を1つのイメージに当てはめて対人関係づくりを始めてもいい結果にはなりません。
しかし、判断が一般基準と相反する方向のときは要注意です。わかりやすい極端な例をあげますと、人格攻撃的な方法がいいと思ってもそれは採用しないことです。もし自分の結論にそうした方がいいとなったとしても自制を勧めます。普通はそこまで極端に自分の感覚と一般基準が相反する方向はありません。その場合は自分の感覚を信じることです。
自分の経験によるものは、関与するクライエントの特質に左右されます。特に対応方法は自分にできる範囲ですから個性的・独特な方法になります。それでいいと思います。
そういう自分の独特性を意識し、それを一般化しないことです。独特であっても他のことに波及しなければ問題はありません。私のこの回答自体もそういう独特性を持ちます。そういうもの以外の、多数事例に基づく偏りが少ない基本的なものは、カウンセリングの現場では直接の役に立たないと思います。
逆に言いますと、カウンセリングも個性的であっていいのです。個性的でなくてはならないほどです。私は長年そういうスタンスでやってきました。そのときどきで最善を尽くすだけです。そうすると「高評価と低評価」というのは意識にのぼりません。経験の薄さは不手際や未熟なものを生み出す可能性があります。それは避けられません。
一般の対人関係のばあいを考えてください。どのような人でも自分の対人関係には失敗もあり、成功もあるでしょう。ですがそれらはあまり意識せずに過ぎていきます。しかし経験として身体には蓄積されます。大筋での合格状態をベースにして、自分自身の方法で効果をめざすものです。相談でもカウンセリングでも同じではないでしょうか。
成功・失敗よりも肝心なことは信頼関係です。失敗しても信頼関係は強まることもありますし、成功してもダメなこともあります。相手を尊重しながら自分にできることを最大限努力すれば、信頼は重ねることができます。対人関係と対人サービスの違いは、対人関係が普通状態とすれば対人サービスはそれに専門性を働かせていることです。
どこかで学んだ正当な方法を実施しても相手との間にこの信頼関係の積み重ねがなければ、対人サービスとしてのカウンセリングはナンセンスではないでしょうか。
もちろん私の経験には失敗もあります。信頼関係を損ねたこともあります。だから完全ではありません。しかし、失敗しない方法だけを求めるのは間違いだと思います。失敗しない方法の行きつく先は何もしないことだからです。それは無策につながります。
あなたが求める回答とは大きく離れていることを承知していますが、これが私の実感に基づくお返事になります。 〔わかりにくい文章になりました〕

〔受け取った返事をいただきました=6月30日=わかりづらい回答でしたが少しは伝えられたのかもしれません〕
丁寧なご回答を頂戴し,恐縮です。
とても示唆に富んだ内容で,何度も読み返しています。安易に理解したと思いたくないほど,重要な内容であると認識します。反面,自分の読解力の無さを熟知しているからこそ,理解できたと判断するには早いと思っております。また最近では,己の認知に早とちりと誤りがあることを痛感する出来事が多発しており,頂いた回答もさらに読み返す必要があると考えております。
この中で,人とお付き合いするときに真っ直ぐでない,人として認めていない,診断や判断ありきの類型化された見方,受け取り方や捉え方のようなご指摘がありました。感情的には否定したい,違うと思いたい気持ちがあります。しかし,他の方がそう言うのは理由や原因が少なからずあると思うので,改めて自分を見つめ直し,振り返ってみようと思います。
これから,カウンセラーとして出発していきますが,個別の事例でまたご相談することも出てくるかと思いますが,その節は改めて宜しくお願い致します。
今回は本当に感謝しております。ありがとうございました。

報告と交流「廃棄物業界のよさを踏み台にする」

アメーバブログ〔ゴミ置き場管理人エンジの日常「求む!ひきこもり・発達障害の方〕(http://ameblo.jp/jfdsajfdsa/)を開設したエンジさんの発表会をします。
7月18日(日曜・祝日)「廃棄物業界の現場で働くエンジさんの話を聞く会」です。次の予定です。10名ほどの参加を期待しています。

テーマ「ひきこもりが廃棄物業界を踏み台にすることで得られる物」
◎エンジさんの報告(内容予定):
1「廃棄物業界のよさ(なぜそこに入ったか)」
2「中高年ひきこもりが人的資本としていかにすぐれているか」
3「ひきこもりが廃棄物業界を踏み台にすることで得られる物」
4「質問コーナーおよびフリートーク」
◎どんな人に参加してほしいか:
中高年齢のひきこもりを持つ親御さん、お金や社会経験が欲しいが何をしていいか迷ってるひきこもり、および発達障害の方。
◎日時:2016年7月18日午後1時から午後3時(話が長引いたら延長4時まで)」
◎場所:不登校情報センター (東京都江戸川区平井3-23-5-101)。
◎参加費:500円(当事者は無料)。
◎連絡先:
①主催者エンジ jfdsajfdsa@yahoo.co.jp(連絡時には件名に会の名前と参加希望と入れてください)。Line ID「jfdsajfdsa」
②不登校情報センター open@futoko.info(連絡時には件名に会の名前と参加希望と入れてください).Fax03-5875-3731.

幼児の子育て相談になりました

先日、こんな便りがありました。
「2016.6.2、2895gの男の子が産まれ3人家族になりました。これからもよろしくお願いします(*^^*)」
さっそく返事をしました。「おめでとうございます! 子どもがいちばん! 今日は朝早くからいいニュースが飛び込んできた感じです。」
そして「松田さん、ありがとうございます(*^^*)この年齢でなんとか授かることができて、毎日育児に奮闘していますが嬉しさでいっぱいです。だいぶ先になると思いますがセンターに顔を出して松田さんにも会ってもらいたいです^^」
以前に通所していた女性から、子どもが産まれた便りです。「嬉しさでいっぱい」がいいですね。知っているだけで子どもの産まれた人は数名います。別の女性ですが3歳になる女の子がいて、こちらは子育ての相談電話でした。一生懸命さが伝わってきて(悩んでいることも確かですが)、こちらも嬉しくなってしまいます。子どもの心配になることをいくつか聞いた後で、「いいところは?」と聞き返しました。「私(お母さん)が大好きなところかな」と言います。「それでいいじゃないの」。
私の不登校相談から始まったことは、ひきこもり相談に広がりました。そのあとで相談している親の夫婦関係の相談になり(数人ですが)、いまは幼児の子育て相談にも及んできたようです。必要なことは全部つながっています。相手を尊重することです。

アメブロ「ゴミ置き場管理人」がおもしろくて笑えます

アメーバブログ〔ゴミ置き場管理人エンジの日常「求む!ひきこもり・発達障害の方〕(http://ameblo.jp/jfdsajfdsa/)に最初の書き込みがありました。おもしろくて、かなりわかりやすいです。それに笑えるのがGood! です。産業廃棄物中間処理施設の様子とブログを書くエンジくんの人柄が自然に表われています。ここならば一度行ってみようかなという人も出てくるかもしれません。
それで少し先のことですが、7月18日(月・祝日)に説明会を兼ねた交流会を考えています。目の前のエンジくんは、ブログに表われるのとは違い静かなゆっくり考えていくタイプと思える青年です。ブログの調子とのギャップにちょっと驚きです。彼は人と話せる機会をつくりたいと思っているし、一緒に働ける人を探してもいるのです。ブログを見てください。

ひきこもり当事者が社会参加するための社会的条件の現在

以下は昨日6月12日「大人のひきこもりを考える教室」でのレクチャーテキストです。いくぶん加筆しました。

最近の不登校情報センターに届いた案内です。
(1)Re:Homeアカデミー:(チラシ参照)手伝いから始める就労支援の場合。
(2)産業廃棄物中間処理施設のKくんの場合:ブログ〔ゴミ置き場管理人エンジの日常「求む!ひきこもり・発達障害の方〕(http://ameblo.jp/jfdsajfdsa/)を始める。
(3)ストレス解消法を学ぶ講演会:(チラシ参照)
(参考)不登校情報センターの居場所ワークの場合。

ひきこもりから社会につながる方法・過程は、いろいろな方法があります。ひきこもっている本人の状態により、また家族などの周囲の環境条件によりどれがいちばん適合するかをさぐります。初めから答えがあるのではなく、本人の状態を見ながら探し加工し、適合できる状態にします。
この探す過程、自分で行きその場に入ること自体が一つの実際の体験です。出来そうなこと見つけて試してみる。初めから上手くいくことは少ない。うまくいかないことや失敗も欠かせない貴重な経験です。しかし無理をしてはゼロまたはゼロ以前に戻ります。状態にあったできそうなことを重ねる。大事なことは完成した方法を当てはめることではなく、本人の状態に合わせて加工すること、カスタマイズ(自分仕様)することです。
現在、社会的にできつつある状況は、このひきこもり状態に適合しそうな条件が少しずつ整ってきたことです。学者や行政職による机上の理想的なプランではなく、ひきこもり当事者と接触点を持つ人たちがその条件に即してつくる地道なものです。
(1)上にあげたのはRe:Homeアカデミーと産業廃棄物中間処理施設および不登校情報センターの居場所ワークは、居場所的な要素を持つゆるい対人関係・就業体験のできる場です。
(2)初歩的な対応レベルでは訪問が必要です。初歩的というのは容易ということではなく、この場合は難しい面があります。その訪問・同行活動の取り組みは遅れています。KHJ親の会でピアサポートをすすめようとしています。トカネットの訪問活動は不登校から高年齢の人を対象にしたものに広げています。一部の社会福祉協議会などの取り組みがあります。
しかし訪問活動のこれらの動きは局地的・限定的で大きくは広がっていません。支援者は家族とともに本人状態にあったアプローチの仕方を考え工夫しなくてはなりません。
(3)当事者が集まる居場所づくりには大きな動きができました。フューチャーセッション庵に代表されます。当事者中心の居場所が広がっています。一般の支援者が関わり、ひきこもり経験者の気分・状態にあった方法を追求しています。
(4)長い視点で見れば、20年前、10年前よりは引きこもり経験者が動きやすい社会的条件「居場所的な要素を持つゆるい対人関係・就業体験のできる場」が出来つつあります。それでも大部分の真性ひきこもり状態の人にはまだ動きづらい社会的な条件のままです。この点を理解しておくことです。

手伝いから始める就労支援の場

群馬県高崎市で「Re:Homeアカデミー」を始めた岩崎武栄さんから連絡をいただきました。
「Re:Homeアカデミー」は、「自ら賃金を(バイト代程度ですが)稼ぎ、人の役に立つ喜びを体験させるため、地域の人たちの困りごとを助けるささえあい活動」をするところす。受講者は手伝いの形でかかわります。例示されている手伝いには買い物同行や荷物運び、庭木の手入れ、片付け・掃除・ゴミ出し、話し相手、料理・お菓子づくり、大工・水道・塗装など、です。
アルバイト程度の収入を得られる点では職業訓練よりも先に進んでいます。しかし、内容にはあいさつやコミュニケーションから始める対人関係や社会性訓練のようなことが含まれます。
ひきこもりやニートにとっては、職業上の技術訓練と並んでこのような場は有効です。
「Re:Homeアカデミー」の連絡先は、電話027-386-8322(岩崎)