登校拒否・不登校を考える夏の全国大会2014 開催25回記念 ~子どもの権利条約批准20周年~

と き:8月30日(土)・31日(日)
ところ:さいたま市民会館うらわ 〒330-0062 埼玉県さいたま市浦和区仲町2-10-22 TEL:048-822-7101

主催:NPO法人 登校拒否・不登校を考える全国ネットワーク http://www.futoko-net.org/
〒114-0021東京都北区岸町1-9-19 TEL&FAX.03-3906-5614 メール info@futoko-net.org
NPO法人フリースクール全国ネットワーク

後援:社会福祉法人 さいたま市社会福祉協議会 
   埼玉県教育委員会
   さいたま市教育委員会
NPO法人全国不登校新聞社

同時開催 全国子ども交流合宿2014

日本に登校拒否・不登校が急増し始めて約40年、現在も多くの子どもたちが学校が苦しいと感じています。この状況の中、主として親がつながる「登校拒否・不登校を考える全国ネットワーク」が1990年に誕生、主としてフリースクール・居場所がつながる「フリースクール全国ネットワーク」が2001年に誕生、今では両者が協力し合って、不登校・ひきこもりに関して学びたい、交流したい、出会いたという気持ちから、年に1回全国から集うようになりました。 
大会はいろいろな地域の持ち回りで開催されてきましたが、今年は5年ぶりに東京近辺での開催となり、大人は大人の、子どもは子どもの実行委員会で企画・準備を進めています。
内容を見ていただくとわかりますが、講演や分科会、当事者の生の声が聞けるシンポジウムなどプログラムが満載、笑いあり、涙あり、ホッとしたり原点が分かったり、得られるものが多いと思います。特に、講演では、95歳の大田堯さん、また全体会場で一度に内田良子さん、多田元さん、山下英三郎さんという全国ネットおなじみの講師の話が聞けます。
子どもたちも楽しく遊べたり、友達との出会いもありますので、家族旅行としてもご検討ください。また、いろいろな分野で関心をお持ちの方々もどうぞ。ご参加をお待ちしております。

NPO法人登校拒否・不登校を考える全国ネットワーク代表理事 奥地圭子

主なプログラムの内容 8月30日(土)1日目

■アトラクション                        12:50~13:00

1.オープニング「大人・子ども合同」(子ども実行委員長あいさつ・フリースクール紹介)
                               13:00~13:30

2.「大会25年―不登校の子どもたちの権利はどこまで前進したか」奥地圭子あいさつ
                               13:30~14:00

3.子どもシンポジウム「不登校は私の原点」           14:00~15:30
不登校をしている子どもたちは何を思い、何を感じているのでしょうか。また、不登校の経験を通して成長していった若者たちはどのように人生を作っているのでしょうか。当事者の声を聞くことは一番の学びになります。学校に行かない生き方をしている子ども・若者たちの生の声を聞き、そこから不登校について考え合いましょう。

4.ミニ講演「不登校をどう考えたらいいのか」          15:45~17:30
 登校拒否・不登校を考える夏の全国大会を開催し始めて25周年になる今年の大会。
4半世紀を通して、登校拒否・不登校を見てこられた内田良子さん。多田元さん。山下英三郎さんの3人の講師による講演をお願いしました。25年間の中で、最も数多くお付き合いいただいき、当事者の視点を大事に不登校を捉えてこられ、私たちが多くを学んできた方々です。今回、30分ずつミニ講演をいただき、最後に3人絡めてお話を伺います。時間不足の点は翌日の分科会で補っていただければと思います。

■内田良子さん
●プロフィール:心理カウンセラー、子ども相談室「モモの部屋」を主宰。東京都内保健所心理相談員。NHKラジオ「子どもの心」相談アドバイザー

■多田元さん
●プロフィール:弁護士。子どもセンター「パオ」代表理事。NPO法人全国不登校新聞 代表理事

■山下英三郎さん
●プロフィール:元日本スクールソーシャルワーク協会会長。日本社会事業大学特任教授。

→→→→→宿泊先の浦和ロイヤルパインズホテルへ移動→→→→→チェックイン→→→→→18:00~
5.夕食&参加者交流会【浦和ロイヤルパインズホテル】      19:00~22:00
夜は食事を楽しみながら、お互いに交流しながら、ゆっくり、たっぷり、いろいろなことを話しましょう。久しぶりにあった方と楽しい時間に使っていただくのもよし、普段いろいろとモヤモヤしている気持ちを誰かと話すのもよし。各地にある親の会の紹介なども行う予定にしていますので、近くに親の会をお探しの方もご参加ください。宿泊でご参加の方はもちろん、日帰りでご参加の方も申し込みできます。この機会に交流をお楽しみください。

主なプログラムの内容 8月31日(日)2日目

6.テーマ別分科会                          9:15~12:00
 関心のあるテーマを1つ選んでご参加ください。そして、たっぷり深めましょう。
(事前の会場準備等のため、希望の分科会をあらかじめお知らせください。当日変更もOKです)

①不登校入門編(内田良子さんを囲んで):お子さんが不登校になった時、「わが子がなぜ?」と動揺し、焦って、学校へ行かせようとします。ちょっと待ってください。子どもの事情があります。子どもはなぜ不登校になるのか、カウンセラーの内田良子さんを講師に迎え、基本的なことをしっかり考える場をつくりました。お子さんが不登校になって間もない方、合宿に初めて参加する方など、どうぞご参加ください。

②不登校と自己肯定感(多田元さんを囲んで):学校へ行っていないと世間の目も気になるし、余計に自分自身を否定的にみるようになりがちです。自分らしく生きていくためには、今の自分のありようを認めていくことが大切です。いわゆる自己肯定感をはぐくむには、どうしたらよいのでしょうか。多田元さんを囲んで、皆さんと一緒に考えていきましょう。

③不登校支援のあり方(山下英三郎さんを囲んで):担任、管理職、保健室、カウンセラー、学校医、適応指導教室、ソーシャルワーカー、フリースクール、訪問活動などなど、支援者の立場からの取り組みは多様にあります。それぞれの立場で子どもたちと向き合っている方々にご参加いただき、山下英三郎さんを交え、子どもの最善の利益につながる支援を一緒に考える時間にしたいと思います。

④ひきこもり・きつい状態の子どもとの関わり:ひきこもり、家庭内暴力、リストカット、強迫神経症、拒食・過食・不眠・昼夜逆転など、不登校にからむ二次症状として、本人もきつい、周りもどうしていいかわからない状態について、考え合いたいと思います。他の方の経験も参考になるでしょう。30年、親の会やフリースクールとかかわってきた奥地圭子さんと共に深め合ってみましょう。

⑤医療・相談機関との関わり:不登校の子どもたちへの過剰医療が深刻になっています。様々な身体症状や昼夜逆転にも医療が介入し、薬の副作用で苦しむ子も沢山います。不登校の子どもを、周りの大人たちはどう見たらよいか、また子どもたちにとって必要な医療とは?内科・小児科医の森英俊さんと、皆さんとで一緒に考え合いましょう。

⑥子どもの居場所フリースクール:学校だけが成長の場ではありません。日本のフリースクールの歴史も今や約30年、子ども中心の学びの場、居場所として、不登校の子どもの学ぶ権利を拡充してきました。最近の動きである多様法や通信制高校との連携についてもとりあげたいと思います。関西で長年フリースクールを運営してきた中林和子さんと一緒に考えあってみましょう。

⑦家庭で育つ・ホームエデュケーション:不登校の多くの子どもたちは家庭で過ごしていることと思います。家を中心に育つことを一つの成長の在り方としてとらえているホームエデュケーション。海外では広く行われています。このホームエデュケーションについて生きた学び合いをしましょう。実際にホームエデュケーションでお子さんが育った家庭の方も多く参加されます。

⑧発達障がいと不登校:さまざまな個性・特徴をもつ子どもの存在は、なかなか周囲には理解されにくいことが多いのではないでしょうか。子ども自身は家庭の中で、学校の中で、様々な場面でとまどい、周囲の大人もわからないがゆえに、子どもをおいつめる対応をする場合もあります。目の前の子どもと向き合う中で、私たちはどう考え、何をしていけばいいのかを精神科医の木村一優さんとともに皆さんで考えあいましょう。

⑨当事者交流サロン:不登校やひきこもりの当事者ならではの経験・気持ち・悩み・苦しみ、そして楽しく過ごすコツなど、語りたいこと、聞いてみたいこと、いろいろあると思います。まずは聞きに来てみてください。20代・30代の青年どうしで、心おきなく交流しあいましょう。◎親・相談員など当事者以外の方々はご遠慮ください。

~昼食タイム~※お弁当はオプションです。なるべくお申し込みください。ご注文はオプション料金Aでお受けします。

7.大田 堯さん講演                       13:00~14:15
「生きること・学ぶこと」
日本の教育研究者として第一人者であり、教育とは何かを「生命」の根底から問い続けてこられた95歳の大田堯さん。氏の歩みを描いた映画「かすかな光へ」は全国300カ所以上で上映、最新刊「大田堯自撰集成4巻」刊行中。
 今回は「生命を尊重するとはどういうことなのか」「子どもの学ぶ権利はどうしたら満たされるのか」「生きるとは・学ぶとは」ということについて語っていただけると思います。

●大田 堯さん:東京大学名誉教授、都留文科大学名誉教授、日本子どもを守る会会長。教育学、教育史、教育哲学など、戦後の日本を代表する教育学者。

8.親シンポジウム                        14:30~16:00
「ゆれて、迷って、今がある」
 子どもにとって一番自分をわかってほしい存在であるのが親です。でも親にとって不登校やひきこもりになった我が子と向き合い、理解していくということはそう簡単ではありません。さまざまな経験をし、今、子どもといい関係を築いている親の皆さんに登場いただき、体験を通して、どのようなことを大事にしていったらよいのか、考え合いましょう。

9.エンディング(大人・子ども合同)               16:00~16:30

申込締切:7月31日(木)

■お問合わせ・申込先
NPO法人 登校拒否・不登校を考える全国ネットワーク
〒114-0021東京都北区岸町1-9-19 TEL&FAX.03-3906-5614
メール info@futoko-net.org

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