第30回 教育財政シンポジウム

第30回 教育財政シンポジウム    
   
まちかど から 未来をつなごう!
~ いのち・暮らし・子どもを大切にする社会を ~

教育財政シンポの30年のあゆみは、子どもや若者たちが学び合い、個性ゆたかに成長できるゆきとどいた教育を実現する財政措置等を求め続けるものでした。しかし、もたらされたのは6人にひとりの子どもが相対的貧困状態にあるという社会状況でした。格差は「戦争法」成立にともない、「経済的徴兵制」さえ危惧されるところまで拡大してきています。
その一方、子どもたちの過酷な現実を前にして、「子ども食堂」「無料塾」などの自主的自発的な運動が全国的な広がりをみせています。“まちかど”から子どもの未来のための狼煙があがったのです。行政は、この声に誠意をもってこたえる責任があります。義務教育無償(憲法26条)、健康で文化的な最低限度の生活保障(同25条)は、国民にたいする国の責務です。全国の参加者からさまざまな状況、取り組みもうかがいながら、連帯する方向をしっかり見つめ、子ども、若者たちの明るい未来にむけて、おおいに交流しましょう。多くのみなさんの参加を お待ちしています。

【パネラーの方々】
○子どもたちの未来と居場所づくり
~学び塾「猫の足あと」のとりくみ~ 学び塾「猫の足あと」代表 岸田久恵さん
学び塾「猫の足あと」は2011年に家族で立ち上げた団体。貧困と格差から子どもを守る。未来に希望が持てるよう必要な子どもたちに学習・食・住居を提供する居場所をつくる。などを目標に活動されている。2016年には「猫の足あと」ハウスを建て、地域の子ども・若者の居場所の拠点を設けた。

○子どもたちと共に育ちあう地域づくり
~ひまわり学級のとりくみ~  保護司 原 和夫さん
 不登校の子どもたちが通うのが、中学校の一角に設けられた「ひまわり学級」。PTA会長をやっていた中学校の養護教諭から手伝ってほしいと頼まれ、5年前からは不登校の子どもの手伝いを始める。「どうやったら来れるようになるか。原因追求でなく、行きたくなる受け皿づくりから始めた」と言う。「学校が、行政がではなく、一軒一軒関わっていくしかない」とも。

11月26日(土)午後1時半~5時
東洋大学 5号館2階5209教室 
※ ■都営三田線「白山」 ■東京メトロ南北線「本駒込」下車
  ■都営バス JR「巣鴨」から「浅草雷門」行「東洋大前」)
※ 資料代 500円(学生200円)