企画名:関西教育フォーラム2016
主催:NPO法人 日本教育再興連盟 関西学生事務局
運営:NPO法人 日本教育再興連盟 関西学生事務局
日時:2016年11月20日(日) 13:30~16:30
登壇者:陰山英男、鈴木寛他
定員:300人
【関西教育フォーラム2016企画趣旨】
○ テーマ
いじめ
○ 目的
1.登壇者の講演やパネルディスカッションを通じて、参加者が現在のいじめ問題の本質、
および様々な領域(教育社会学、教育心理学、教育現場、行政など)におけるいじめ問題に
関する理論・実践について知る。
2.パネルディスカッションを通して、今後のいじめ問題に対しどのような取り組みが有効
となるのかを、各領域間の連携を考慮しながら参加者に考えてもらい、参加者それぞれの立
場での行動へとつなげてもらう。
○ 問題意識
現在、いじめは教育現場をはじめとする様々な場面で深刻な社会問題となっており、人間
の尊厳を著しく脅かすことにもつながりうるものである。現代においては、教員の多忙化や
家族関係の希薄化などの様々な要因に加え、SNSの急速な普及に伴っていじめ問題は不可
視化していっており、そのことが問題解決を一層難しくしている。このようにいじめ問題そ
のものが複雑かつ多様な構造を持っているため、問題解決にむけた理論・実践も多様なもの
になっている。しかし、そういった理論・実践は教育社会学や学校現場といった個別の分野
では研究が進んでいるもの、それらを用いて包括的ないじめ対策の議論がなされているとは
いえない。いじめ問題解決に向けた議論が確かな効力を持って前進していくためには、様々
な分野の専門家たちによるいじめについての統合的な議論の場が必要である。
また、いじめ問題解決を考えていくにあたって、専門家による議論がなされるだけでは十
分とは言えない。現代のいじめ問題は教育現場をはじめとするあらゆる場所で起こっている
普遍的現象であり、「いじめとは無縁」と言い切れる人は殆どいない。このため専門家以外
の人たちの適切な知識の獲得し、対策を積極的に考えるきっかけとなる場が必要となる。
以上に述べた2つの性格を持った場にすることを目的として、関西教育フォーラムを創っ
ていく。
・ フォーラムの全体像
まず参加者に、登壇者の講演・パネルディスカッションを通じて社会問題としてのいじめ
についての知識を得て、理解を深めてもらう。その際、理論的な理解と当事者意識に基づい
た理解の両方を行ってもらう。
次に、教育社会学・学校現場・教育行政・実践家の4つの立場を代表する各ゲストたちに
よる議論から、いじめ問題解決には各分野での取り組みが相互に作用していくことが必要で
あると気付いてもらう。
さらに、フォーラム全体を通じて学んだことを生かし、いじめ問題の解決のために自分自
身の立場ではどのようなことができるのか、参加者が考えていけることを目指す。