●文通番号24-07  たまり場の場所を教えて

ハッピー・レインボー [島根県大田市 女 養護学校高等部3年]

 はじめまして。私は島根県出雲養護学校の高等部3年生で、1年の時からずっと不登校引きこもりです。いじめや差別、校内暴力、同級生のずっと苦しんできました。2年近く自立できたけど、3年になって時々また引きこもってしまいました。夏休みの前ぐらいから、私は同じ人たちがいるたまり場に行きたいと思っているんですが、どこにあるのかわかりませんので、教えてください。同じ悩みをかかえた人たちと話したり、たくさん友達作って楽しくすごしたいと思っています。お願いします。

 私は将来、神戸に住みます。理由は実の母親がいるからです。私は引きこもりから早くぬけて、元気に働けるようになりたいです。私は障害と病気をかかえています。病気は精神(知的)障害と発作です。では、失礼します。

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●2005年8月1日  第23号

◆NPO法人不登校情報センター会報・2005年8月号。

●文通・・・12通

●ひきこもり体験記「金にならなくてもやれることから」

●体験手記「ゆっくりとでも前へ進みます」

●連載「ボチボチやってま~す!(1)」

●アンケートのまとめ(上)~不登校・引きこもりをこえて社会参加・学校復帰された人からの報告~

●五十田猛「フリースペースの運営試論-中間点報告-」

◇心の手紙交流館(編集)  

◇あゆみ書店(発行)

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●2005年7月1日  第22号

◆NPO法人不登校情報センター会報・2005年7月号。

●文通・・・「心の病・通信学生です」/「求む! 心の文通」/他

●不登校情報センターNPO法人設立関連文書

●不登校情報センターの取り組み

◇心の手紙交流館(編集)

◇あゆみ書店(発行)

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●文通番号22-15  求む! 心の文通

ブルーバード [仙台市太白区 男 26歳 フリーター]

 みなさん、こんにちは。第21号に載せていただきましたが、手紙をもらえなかったので、今回もお願いしたくて、また投稿します。

 メール全盛時代の世の中にあって「ひきコミ」に出会えたことは、すごくラッキーでした。手紙を書くのは面倒かもしれません。ポストに行くのも、しんどいときもあるかもしれません。私もたまにあります。

 全国のいろんな方々と知り合いたいです。自分の紹介を書かないので、得体が知れないでしょうが、文通しながら互いに理解できればと思っています。暇つぶしにお手紙ください。みなさん、よろしくお願いします。

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●文通番号22-03  心の病・通信学生です

ともひろ  [千葉県四街道市 男 36歳 通信制大学生]

 睡眠障害で悩んでいます。友達が少なくて話し相手がほしいです。今は大学にいっています。理解ある方、同じ症状の人よろしくお願いします。メールができる方お願いします。プロフィール、同封してね。

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●2004年5月1日  第21号

◆ひきコミ・第21号

●文通・・・「『ひきこもりセキララ』」/「求む!心の友だち 」/他

●アンケート調査「引きこもりの人が望む将来生活の姿」

●五十田猛〔講演記録〕「引きこもりを体験した当事者たちの会-社会参加をめざしてどこまで進んできたか-」

◇心の手紙交流館(編集)

◇あゆみ書店(発行)

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●21号-文通希望せず  『ひきこもりセキララ』

よし子 〔東京都・主婦〕

 『ひきこもり、セキララ』を読みました。読んでみて思ったことは、作者が特別変わっているという印象はないのです。

 ひきこもりになった作者と、ならなかった普通の人との違いは何かなと考えると、その一つに、父親との関係の違いがあるように思います。サラリーマンで役員の地位までなった、ノアさんの父親はかなりのやり手だったのでしょう。

 気の弱い息子を自分と同じか、あるいは、それ以上の仕事ができるように教育したかったと思います。しかし逆にそれが、本人のやる気や考える力、自分で生きる力を、うばってしまったのかなと思いました。

 幼児時代から小学校低学年の頃の事はあまりくわしく書いていなかったようで、よくは解らないのですが、人間の人格形成は幼児期にほとんどなされるので、その時期に本人が自信を持てなくなるようなことが、繰り返しあったのかもしれません。

 それと現在大人になってからのことですが、働く事は、本当に大変なことで、どうしても働かなくては食べていけない状態になった時は、必死になり、働けることがあるのかもしれません。例えば、嫌な事ですが自分をやしなってくれていた親が他界してしまうとか、病気で入院しまうとか。

 幼い時から自立の芽を親がところどころでもぎとって来たからこの豊かな時代になってひきこもりが増えたような気がします。昔はひきこもりなんていませんでしたから。私が小学生の頃は両親は必死で働いていたので、私は夕食の準備や片づけをするのが毎日の仕事でした。今もそういうことをする子は少ないだろうと思います。

 私もわが子を家事手伝いよりも勉強をするように育てて来ましたが、生きていくためには、家事手伝いも大切なことの一つだったと今となっては反省しています。

 わが家には、北豊島通信制高校?類一年の娘がいますが、なんとか無事卒業まで通えることを祈り毎日過ごしています。

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●文通番号21-13  求む!心の友だち

ブルーバード [仙台市太白区 男 26歳 フリーター]

 初めまして、こんにちは。私は本などを読んで心の悩みをもっている人が、いることを知りました。そして読んでいるうちに自分が励まされたり小さな自信をもらっていました。

 人間は誰でも苦悩に出会う時が、あると知りました。『ひきコミ』との出会いによって世の中で悩んでいるのは自分だけじゃないって気持ちになると思いました。

 私は文通がしたいので文通希望の方に返事を出そうかと考えましたが、なんだか選んでいる感じで違うかなと思うし、自分が人の力になるかとか共感できるか分からないので(そんなこと誰も望んでないかも知れない)逆に、こちらから、お願いします。

 孤独にさいなまれそうになっている方など暇つぶしに手紙下さい。文通を介して共に成長していければと思います。みなさん、よろしく。

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●2003年12月1日  第20号

◆ひきコミ・第20号

●文通・・・「第二の軸」/他

●居場所の最近事情-不登校情報センターの近況報告

●五十田猛「不登校生の「卒業」から考えること」

◇心の手紙交流館(編集)

◇あゆみ書店(発行)

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●文通番号20-05  第二の軸

ミズキ  [東京都八王子市 男 38歳 無職]

 ときおりマスコミ上で引きこもりを肯定的に評価する意見に出会うことがあります。曰く「引きこもりは内的成熟のプロセスである」「自分らしくある勇気と創造力を無意識に発酵させる時期」「孤独を深めたものだけが真の自分に出会える」……。いずれも勇気を与えてくれる、と同時に説得力に満ちた言葉です。

 私自身の場合を振り返ってみても、周囲に流されず孤独の時を獲ち取れたからこそ、今の自己肯定感と自信を取り戻せたのだと断言できます。何より社会に適応した人からこのような意見が出る、という事実に私は勇気を与えられるのです。

 かたや一部支援者による「一人でいても何も変わらない」などという「脅迫という弱さ」と発想の貧しさしか伝わってこないような言葉には悲しい思いを禁じえません。宮台真司の言葉を借りれば「中途半端な支援はむしろ、支援を必要とする人を大量に生み出す社会問題を放置するのに貢献しがち」で、支援者の「本人の意識さえ変われば引きこもりは解決」という姿勢は、社会の側にあるはずの要因をも隠蔽してしまうでしょう。

 不登校の場合には見られるような、多くの引きこもり者を生み出している構造にまで斬り込む視点を持った真の「支援」者の存在を私は残念ながらまだ聞いたことがありません。

 それが実は内なる自分の選び取った道であったことに気づくためには孤独と苦悩の時間が必要です。しかしこれは自己実現を目指す引きこもり者にとっては乗り越えるべき試練でしょう。これがしばしば医学的に見ても有害無益なブランクとなってしまう原因の一つは孤独そのものにあるのではなく、「孤独は不健康、不幸、悪でしかない」という周囲の脅しと非難がもたらすストレスにあるのではないでしょうか。

 さて、引きこもり問題を「社会」と「そこからドロップアウトした一部の若者」との間にあるギャップととらえる見方は、おそらく素直かつ一般的なものでしょう。しかし先に挙げたような2つの異なった立場からの意見を目にするにつれ、最近の私は、これとは別の「自己実現」と「社会適応」という第2の対立軸の存在を痛感するようになりました。

 多くの人にとって、この二つの目標を両立させることが不可能な理由が現在の社会システムにあることは「ひきコミ」誌上で今までにもしばしば指摘した通りです。引きこもり者にも「社会適応」を当面の目標とする人がいる一方、私のように「自己実現」を目指す者もいます。

 これと同様に事実上社会に適応しながら人生を送っている人たちの中にも「社会適応」指向の人と「自己実現」指向の人がいると思われます。社会自体の中にありながら普段はあまり表面化することのない、この両者を隔てるより根深いギャップは、引きこもり問題について活発に語られる場面で、より鮮やかに浮かび上がってきているのではないでしょうか。

 人間は時に社会の常識と戦いながら「より人間らしい生」を追求してきました。個人の自由を尊重し、社会適応より自己実現を重視する「実存主義」もその中から生み出されたものです。「引きこもり問題」をもこの人間追及の歴史の中に位置付けるセンスを私は支援者に期待してやみません。

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