大学生の引きこもりを超えた体験記が届きました

「大学生のときの引きこもりを卒業して」という体験手記を送ってもらいました。A4版13ページのかなりの大作です。次の会報『ポラリス通信』に載せますが、一度には載せられません。『ポラリス通信』には初回分2ページを載せます。全体を読んで中見出し(仮)をつけてみました。大筋がわかるでしょうか(?)。

大学に入り本格的な引きこもり生活
家でも笑わない、話さない状態になる、
スペイン語クラスの写真撮影で居場所のなさを実感
大学1年で取った6単位が一歩
憎しみと不信感の負のエネルギー
自分ノートという魔法
サッカーとゲームにも感謝
イジメていたやつとは今は仲良し
大嫌いだった「ありがとう」の言葉

8月に送ってもらった体験手記「中2の不登校から20年、一つの時代のけじめ」と並びB5版の冊子にするつもりです。関心のある方には送料100円で2冊を送ります。

〔11月6日追記〕〔大学生のときの引きこもりを卒業して〕http://www.futoko.info/…/%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E7%94%9F%E3%81%…

教育委員会あてに情報提供依頼を準備しています

11月からしばらくの間、全国の教育委員会あてに情報提供依頼を行います。
市町村教育委員会だけでなく都道府県やその中間もあり、2000か所以上が対象です。想定できる回答率は高いわけではありませんが、避けて通れないところに来たように思います。
これまでは教育委員会が所轄する適応指導教室と教育相談室に情報提供を依頼してきました。それへの回答をいただいたところが各数十件です。今回もこの2つの分野の回答をお願いしますが、最近の事情を取り入れていくつかも問い合わせに加える準備中です。
それを下に列記します。これらの情報に関して何かを知っている方、お気づきのことがある方はいませんでしょうか。ご教示いただけると助かります。

<次のような動きがありましたら、どれか1項目でもいいので別紙によりお知らせください。
①いじめの対応策(地域社会との協力による対応を進めている、検討している)。
②障害児・生徒への通級学級への対応を変えつつある(全小学校に通級学級を設置しようとする自治体があります)。
③発達障害児・生徒のための特別対応を始めた、検討している(県立高校でそのような学校が生まれました)。
④外国人の子ども(帰国生を含む)への特別クラス・特別指導を始めた、検討している。
⑤不登校生への訪問援助・同行援助を始めた、検討している(すでに実施しているところは方法や条件をお知らせください)。
⑥いわゆる中学校の「形式卒業生」への対応を含めて夜間中学校の設立、または関連する動きがある(自主夜間中学を公立学校校にする、対応する教職員の募集を始めるなど)。
⑦子どもの教育費支援の方法として、市町村として独自の対応をしている、検討している。学習塾の費用援助なども含みます。
⑧県立高校では昼間定時制高校ができています。市立高校がある自治体ではこれに準じる動きはありませんか(不登校生受入れを標榜する公立中学校もあります)。
⑨これ以外の動きなどもありましたらお知らせください。>

[http://www.futoko.info/…/%E3%82%AB%E3%83%86%E3%82%B4%E3%83%…]

生活困窮者支援の窓口を居場所や訪問に直結させたい

偶然に生活困窮者支援法の対応に関して2人から相談・連絡がありました。
一人はその窓口に電話相談をした当事者から、もう一人は相談を受けている自治体の担当者からです。両者の自治体は異なります。
当事者からのものは、電話をしたところ別の業務委託を受けている団体につながり、そこに連絡をすると以前にお世話になった準公共の〇センターを紹介されました。それで業務委託を受けている団体と〇センターの人がそろって自宅に来るそうです。逃げるわけにいかず、〇センターの人とは何回もあっているので結果は見えているので何も期待できない、困ったというものです。
自治体のセクションの担当者からはこの法が「生活保護の予備軍への予防的な性格がある」と教えていただいた後、担当者としても困ったので教えてほしいというものです。この新しい制度のもとで40代の働くに働けない人の行き場がない(紹介するところがない)のです。
ハローワークやジョブカフェ(東京の場合は東京しごとセンター)はハードルが高すぎる、若者サポートステーションは年齢をオーバーしています。実際は若者サポートステーションでもきわめて多数の引きこもり状態の人には(年齢条件は満たしていても)ハードルが高いのですがそれもないのです。
問題をつきつめていくと、長期間の引きこもっている人への対応策は、もっとマイルドな居場所づくりと訪問サポートや同行援助的な活動が必要になります。それがない中では「たらい回し」の対応が発生します。生活困窮者支援法の対応窓口にそれをつくるのが解決策です。引きこもりの人との接触を持ったうえでの引きこもりの理解と職員の経験がいるので時間はかかります。これまで引きこもり対策としてきた表面を飾るだけに見える対応を振り返れば、時間がかかるようでもここを原点にするのが近道だと思います。

充実し白熱した進路相談会になりました

「不登校など事情のある人のための進路相談・教育相談会」を行いました。
参加者は2名でしたが、相談員として田中登志道、藤原宏美と私(松田武己)の3人、合計5名での話になりました。中学生の不登校という点ではほかの場合と共通ですが、悠々ホルンさんの歌「おかえり」の歌詞の世界です(具体的な内容は書けません)。2人の不登校の中学生にすごい感性とエネルギーを感じるのですが、周囲とは何かがすれ違っています。その背景や振る舞い・行動に強いものがあり、相談とはいえある意味で白熱した内容になりました。
私1人では対応はできなかったと思うほどで、それだけに充実した相談会でした。数多くの相談機会を経験してきた私にとっては、こういう実感を持った初めての相談会といえます。
継続した対応とそれぞれの時期の理解を要すると思いました。少し迷うのですが、当初の思惑とは違った理由で来月も開いたらどうかと提案を受けました。
最後のところで具体的な進路として、通信制高校(公立・私立)とサポート校、定時制高校(チャレンジスクール)の説明も、普通の人にとっては意外と込み入った理解になると再認識しました。

ネット上で新スタイルの「書店・古本屋」をめざす

大阪に住んでいた20代からよく古本屋さんに行きました。東京に移ってからも同じで今も古本屋さんにはお世話になっています。年を取ったら古本屋になるのがいいな、とよく考えていました。
そんな若い時代の夢はいつの間にか消えてしまっていたはずです。ところが今やっている作業ってこれは現代版の古本業ではないのか、少なくとも少しは重なる気がしてきました。
「寄贈を受けた本」というのを、Amazon本のアフィリエイトを生かして、サイト内のデータベースにしています。それをサイト内1万ページのあちこちに張り付ける作業をしています。古本ばかりではありません。送っていただいた本には新刊もあります。
サイト内で紹介する学校や相談室の関係者の本を紹介しようと思い立ったのがデータベースづくりの出発点でした。これに「寄贈を受けた本」を加えています(Amazon本で扱われていない本もあります)。この作業がすめば私が「参考に読んだ本」を加えていきます。
合計すると300冊以上になるはずですが、また違った展開もありそうです。
関心のある人からの不登校・ひきこもり・発達障害と周辺領域のテーマ、教育、福祉、医療、心理、心身科学などの出版物を送っていただくことを歓迎します。それらを生かしてネット上で新スタイルの「書店・古本屋」をめざします。
いくつかの基準を考えています。売れるものなら何でも置くと妙なことになります(本以外の有用なものの扱いはわかりません)。
(1)サイトで紹介する本は、不登校情報センターと松田武己が何かの関与しているものとする(このサイト制作に協力者が加われば広がるでしょうが…)。
(2)Amazon本のアフィリエイトを貼る(置く)場所は、それに関係するテーマ、人、団体のページにする。
(3)個人・団体の直接の紹介ページには、関係する本以外は置かない。

25日、平井で進路相談・教育相談会をします

10月25日(日)の不登校など事情のある人のための進路相談・教育相談会の参加予定者は2名です。
午後1時から3時まで、不登校情報センターの事務所(江戸川区平井・JR平井駅の南5分のところ)で行います。
中学生・高校生年齢の生徒の親および本人を参加対象者としています。参加の2名は中学3年生の親です。これを見た方がいましたら、参加してください。ある程度の遠方の方も歓迎します。
この形の取り組みを事務所で行うのは初めてです。何らか形で継続したいのですがどうなるのかはまだ分かりません。
連絡先:TEL:03-5875-3730、FAX:03-5875-3731
メール:open@futoko.info   松田まで。

教育制度、教育行政に関心を持つ院生などの協力を求む

サイトに掲載している学校などの紹介情報のうち、一定期間以上の更新をしていないところに一斉に更新依頼をしました。北海道から沖縄までかなりの件数です。10月に入り準備してから送信まで3週間ほどかかりました。送信できなかった、送信して届かないところなどの事後処理はこれからです。これに対する学校側の回答が次々に届いています。そのサイト上の紹介情報の更新も少しずつ行っています。
同じことを「自立就業の取り組む団体・機関」に実行中です。送り先は300件以上ですがこれは今日中に終わります。準備から数えて10日ほどかかりました。
その次は適応指導教室が対象です。なかなか回答がもらえず、ある程度の情報を受けたところは100か所にもなりません。公的機関のうち教育関係は特に回答を受けにくい感じがします。これも取り組みの蓄積ですから多くをねらわず少しずつ情報紹介の件数を増やします。
それで今回は別の方法を考えています。適応指導教室を中心目標にしますが教育委員会あてに情報提供の依頼をします。そうなると適応指導教室だけでなく、教育相談室、発達障害への対応などもあわせてお願いするのがよさそうです。
これは調査企画にあたります。その企画作成のために教育制度、教育行政に関心を持つ学生、院生およびそれらの指導教員の協力をお願いしたいと考えました。どなたか協力いただける方はいませんでしょうか。
以前に「研究者・大学院生等への研究参加のお願い」というのを掲載しました。返事はもらっていないのですが、それを具体的なテーマにしました。よろしくお願いします。
[http://www.futoko.info/…/%E7%A0%94%E7%A9%B6%E8%80%85%E3%83%…]

あなたの著作本を紹介します

以前から「寄贈を受けた本」170冊くらいを紹介するページをつくっています。
このページを作り直し、アマゾン本のアフィリエイトに紹介します。
「寄贈を受けた本」をWikiシステムに移行するとともに、サイト内の関係するページにも表示します。関係するページとは、その著者を紹介するページ、著者が運営等にかかわる団体、そして本が扱うテーマが重なるページ(対応する対象者の状態像、対応方法)などです。サイト内で扱うアマゾン本をすべてまとめるページもつくります。
予定では「寄贈を受けた本」のうち100冊余りがアマゾン本で扱われています。まだ作業は始まったばかりですが、先行して著者側から掲載を申し込まれたもの、不登校情報センターに関係する本などを既に掲載しており、現在40冊以上がアマゾン本をまとめるページにあります。
これらをサイト内の関係するページにも表示します。1冊あたり2~4ページに表示します。その一方、どこに表示すべきかがわからない本も少なからずあります。これまで計算したところアマゾン本を表示したのはざっと70ページになります。

広い意味で不登校、引きこもり、発達障害と関連領域に関する出版物を発行している個人と団体・学校は、その本の宣伝と販売を兼ねて不登校情報センターのサイトをご利用ください。方法は簡単で、費用負担は発生しません。
(1)発行した本を1冊送ってください。
(2)著者・団体などの紹介をお願いすることがあります(その紹介ページにもお送りいただいた本を紹介します)。
送り先は不登校情報センターです。
〒132-0035 東京都江戸川区平井3-23-5-101

[http://www.futoko.info/zzmediawiki/Amazon%E6%9C%AC]

身近に迫っていた食糧問題に気づく

食糧問題が意外な形で迫っていました。あらためて見回すと、周辺の数人が同じ方法でいくぶん改善するかもしれません。
一人暮らしのある人を訪問しました。話の具合では以前からの節約生活が一段と厳しくなっているようです。
「去年の消費税8%引き上げのあと、閉店時間の間際にお店の半額セールになる物が少なくなっている」と私が聞いた話をすると、うなずいたのです。節約生活で半額セールを当てにしていた人たちにはこんな形で表れるのです。ごはんにショウユをかけるだけというのも聞きました(ショウユの話は子どものころ経験しました。田舎では海や自前の田畑があり、回数は少ないです)。環境のない都市域では食事への影響は直接的になります。

スーパーマーケットでは毎日廃棄処分があると聞いたことがあります。あれをもらって何とかできないかと以前に話したことがあります。しかし、そういう正式なルートづくりや体制づくりから始めるのは重いです。まずは送っていただき必要な人に分けるのが現実的です。無理のない人は不登校情報センターに送ってください。(管理しづらいので)生鮮食品よりも、乾物や保存食など日持ちがいいオカズがいいです。例えばそれを金曜日に配分します。
もしこの形ができれば、近くのお店に話を持っていけます。スーパーマーケットで廃棄処分にするのは弁当や生鮮品です。そこから手を付けるとやりにくいので、まず現実的な実体づくりを提案します。可能ならそのあと広げるのがいいと思いました。遠くからの人もいるので自転車もあればいいのですが…。

「社会参加の準備」情報サイトの更新・新規の情報収集に取り組む

準ポータルサイト「社会参加の準備」を設定して約1年です。自立・就業支援団体(NPOなど以前から取り組んできた団体)に引きこもり支援組織、若者サポートステーション、ジョブカフェ、引きこもり支援センター、厚労省のひきこもり支援事業などの該当団体を統合し、設定したものです。
その後(2015年1・2月)、都道府県単位で作成している類似のサイトを探し、その検索と合わせてある程度の情報依頼作業をしました。その結果、団体個別の詳細ページはおおよそ100か所近くになりました。

今月後半から準ポータル「社会参加の準備」の情報を充実するために長期的な方向に基づく新たな選択による情報提供を依頼します。詳細ページの条件を満たす団体を150か所にすることが目標です。
この情報探しと情報提供依頼の対象は、「社会参加の準備」ページに掲載したところです。引きこもり、ニートなどの20代以上の無業者に社会参加を促す機関・団体にお願いします。不登校情報センターは、引きこもりと対人関係づくりを促進する団体等の情報を集め、ネット上で情報提供しています。これをいっそう充実させることになるのです。
親の会と重なる、メンタル相談と重なるところもありますが「社会参加の準備」として独立させ統合したこと(準ポータルサイトにした)が、更新や新規の情報依頼をやりやすくしています。今回の作業によっては社会福祉団体、青少年団体などの情報集めにも新しい方法が切り開かれる感じがします。