雑読にも効用はあります

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「接近による変化」…「現状をひとまず変化させないことによって、現状を克服する」という戦略を採用し、後に成果を収めることになった。まるで長期の引きこもりをしている人への訪問サポートではないか。そう思わせるものがあります。
『現代ドイツ史入門』(ヴェルナー・マーザー・著、小林正文・訳、講談社現代文庫、1995年、155ページ)にあった文章です。第2次大戦後の東西に分かれたドイツの膠着した状況から統一ドイツに向かわせるためにとった戦略です。

私はドイツ史に特別の関心はありません。雑読家です。かばんからは『地獄の釜』(鈴木栄治、徳間文庫の時代小説)、『ヒトゲムノ』(榊佳之、岩波文庫)、『日本語の文法を考える』(大野晋、岩波文庫)が出てきました。だいたいが3~5冊ぐらい平行して読み、その間にもいろんな本が加わってきますから、いつも何冊かを併読しています。
分野の違う本に思いがけない言葉やヒントもあります。偶然以上ではありません。これが読書の、とりわけ雑読の効用というものでしょう。求める気持ちなく、出会うことがあるわけです。

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