「ひきこもり大学in下町」は想定を上回る参加数

9月10日の「ひきこもり大学in下町」は、想定を上回る参加者数になりました。
何よりも企画者のSくんの役割りが大きいと思います。
たぶん「実績を一つ重ねた」と感じているでしょう。
これをどう引き継いでいくのかがこれからになります。
1人の社会運動家(私にはあまりなじみにくい言葉ですが、いい言葉がないので…Sくんがその言葉になじむか?)になっています。
次の第4回「ひきこもり大学in下町」に結び付けたいです。
「ひきこもり大学in下町」はかつしか区民大学の1講座です。
行政として取り組んだ「ひきこもり大学」としてどういう効果や影響が現われるのかも私は注視していきたいです。
少なくとも今回の参加者数には、この面も働いています。
これまで不登校情報センターに関わってきた人がいました。
親の会の関係者は5名はいました。あれっと思う当事者もいました。
アンケートをお願いしましたが、それを書く時間がうまく取れなかったかもしれません。
それでもどんな感想があるのか集計が待ち遠しいです。
神垣さんの講演、ひきこもり当事者の体験発表は、ひきこもりが“救済の対象”というよりも、社会の多様性を示していると語りました。
余談ですが日本遺伝学会が、色覚異常や色盲を「色覚多様性」に呼称を変えるなど用語を改訂しました。
同様に発達障害も「発達の多様性」がいいかもしれません。
ひきこもりもこれらと並んで社会の多様性を示すものになるのでしょう。
私の予想ではひきこもりは、これからの社会をある面で先取りしています。
衝突しやすい社会を静めていく“鎮静圧力・鎮静引力”として作用するのではないか。
もちろん困難が差し迫っている人もいるので、その手厚いカバー・救済も必要です。
後半の「グループディスカッション」は、設定したテーマテーブルとは別にもできました。
それぞれかなり活発に体験の交流や意見交換ができているように見えました。
私が参加した「就業・仕事探し」グループは項を変えて記録します。

「ひき大下町」用のアンケート原案を作成

9月10に迫った「ひきこもり大学in下町」で、参加者にお願いするアンケートを作成しました。
8月の打合せの時、「アンケート…」といわれ、「ぼくが作ります」と応じたもので、うっかり忘れかけていた分です。
自分でアンケートをつくろうと思ったのは、継続してつながる参加者を見つけ出したいからです。
その項目を置きました。
当日の内容や運営に関して意見を聞く項目もつくって、生涯学習課の担当者に送りました。
追加項目や改善はお任せする原案です。
少し修正する旨とともに原案を受け取ったという返事がきました。
会に参加する予定のOさんは介護施設で働き、働き手を探しています。
そのOさんから連絡がありました。
「リクルートの場ではなくて交流する場になる、顔見知りになるのがいい…」と話しました。
その彼は施設の紹介パンフを持参するようです。
そう「不登校情報センターの案内物」も用意しなくてはなりません。

企画者Sくんと「ひきこもり大学in下町」を話す

土曜日(2日)に「ひきこもり大学in下町」の企画者Sくんと確認を少々。
講演(神垣崇平さん)と当事者の体験発表の後のグループディスカッションについてです。
どうグループを分けるのか。
神垣さんを囲むグループ、体験発表をした当事者を囲むグループ、就業・仕事探しグループ、居場所グループ、それにフリーディスカッションの5つです。
参加者数によりますし、もしかしたらテーマ設定の要望もあるかもしれません。
予備として支援者の交流、仕事おこし、家族関係…を考えてみました。
グループが増えたとしても当日参加の人に協力を頼み、かつしか子ども・若者ネットワークの人にも分担してもらえば、運営はできそうです。
これらを区民大学の区の担当者の連絡しました。
ついでに聞いたところでは参加申し込みは30名以上。
参加申し込みをしていない人もいて40名規模の気がします。
最後のアピールで50名に手が届きそうです。
私の準備するものには参加者向けのアンケート作成があります。
それにもう一つ。
「ひきこもり大学in下町」を何らかの方法で継続する条件もつくりたいと考えています。
9月10日午後1時30分、葛飾区新小岩地区センターが会場です。
参加費無料、葛飾区外の人も参加できます。

会報9月・第4号はひきこもり親会の日の変更の連絡版

会報『ひきこもり周辺だより』(9月・第4号)を作成しました。
次回の「大人のひきこもりを考える教室」(親の会)の日が「ひきこもり大学in下町」と重なります。
そこで9月の「大人のひきこもりを考える教室」は、9月17日に変更して行います。
この連絡が今回の会報の重要なニュースです。
松田武己のエッセイは「判断基準における「公平感覚vs親近感」のバランス」。
この手のエッセイは(特別の事情のない限り)毎号掲載することにしています。
17日の「大人のひきこもりを考える教室」のあと、「仕事場の紹介と交流会」も行ないますが、参加する事業者は未定です。
当日までに来てもらえるように交渉しています。
不登校・中退者の親の会である「セシオネット親の会」は、9月16日(第3土曜日)、場所は高田馬場です。
9月10日の「ひきこもり大学in下町」のチラシも手元に残っているので、全部同封しました。
公式の参加申し込みの締め切りは過ぎていますが、参加可能ですので、連絡を待っています。
会報『ひきこもり周辺だより』は、きょう発送します。

進路相談会で不登校周辺の相談を受ける

「かつしか進路フェア2017」に参加し、相談コーナーに座りました。
数件の相談を受けましたが多くは親子そろってです。
数年前の相談内容とくらべるといくらかの変化を感じます。
(1)不登校が長期になっているのではなく、比較的短かいいわゆる“さみだれ登校”タイプが多いこと。
不登校を看板にしていない進路相談会では長期のひきこもりになっている不登校は相談に見えないのかもしれません。
不登校のきっかけが起立性調節障害などの体質によるという直接の理由がはっきりしている人もいました。
この場合も起立性調節障害という病気を治すことよりもそういう体質に沿った生活スタイルをめざすのがよいと答えました。
外傷など一時的なものは治療優先でいいと思いますが、体質や気質に関することは必ずしも“治す”ことが優先しません。
アレルギー体質のばあいも基本は同じです。
“治す”動きは長期に続く場合が多いのでそれに沿った生活スタイルをめざすことだと思います。

(2)数人が発達障害といわれるアスペルガー障害(自閉症スペクトラムという)やADHDであること。
これはすでにそのように診断されている人もいるしそうでない人もいます。
発達障害については、否定的に考えることではない。
優れていることもあれば、不便なこともある。
そういう自分を理解してどう対応するのかを経験から学び、自分なりの対応策を身に着ける方がいい。
こういうスタンスで答えました。
相談では「自分の発達障害のタイプ」を理解すること、教科書的な全般の理解ではなく、自分のタイプを知るのが大事だと改めて感じました。
浦河のベテルの家では統合失調症の人たちが自分で自分の病名・症状に名前を付けていると聞きました。
発達障害も同様にしていいと思います。
自分の発達障害の表われと教科書的な発達障害の表われは矛盾しません。
なぜなら発達障害は多様に表われ個人差が大きいからです。
むしろ大事なのは「自分に表れる発達障害の特徴」です。
発達障害を理解するというよりは、自分を理解することが大事で、それに沿った対応方法を経験的に身に着けるのがいいと考えるのです。
相談のなかでこの点を話しました。

(3)いじめに関係する不登校の相談もありました。
相談例は生徒を取り巻く周辺事情(家族関係、転校など)が絡んで複雑になっています。
それでも中学校でできそうなことはあるのですが、「確認できない」などと答えられ“逃げている”との印象を持っています。
このような場合の対処法を話しました。
以前に書いたことなのでここでは省きます。

(4)不登校が続いていることによる学習の遅れを心配する生徒(親)は、多くいます。
身体的な理由が少なければ、このような生徒への学習面での補充を考えてもいいのではないでしょうか。
あえて言えば「公的な個別学習サポート制」です。

今回の相談コーナーもカウンセラー、社会福祉協議会からも相談メンバーが座りました。
コーナーを設けて3年目ですが「通常の進路相談会にこのような相談コーナーを設けた成果が出てきた」との感想が出ました。

進路フェア配布用に「不登校・中退生のための高校案内」作成

8月5日に「かつしか進路フェア2017」が開かれます。
昨年は中学3年生を中心に約2500名が参加し、100校以上の高校がブースを開いた大集会です。
その会場で「通信制高校と連携校の平易な説明」とする案内を配布していただきました。
不登校状態の中学生に進路情報を伝えるためです。
今年はどうなるかと問い合わせていたところ連絡がありました。
昨年と同様に配布できるとのことです。
昨年の説明文を読み返し、配布資料名を「不登校・中退生のための高校案内」に変えました。
次の前文をくわえました。
<不登校生が増えたのは30年前、1980年代の半ばからです。
社会は不登校の生徒を受け入れる学校を少しずつつくってきました。
高校教育の段階ではとても多様になり、よくわからないこともあります。
法律に決められていないこともありますが、法律の中で工夫しているのです。
それらを不登校・中退生を積極的に受け入れている学校として説明します。>
また「文責:不登校情報センター(かつしか子ども・若者応援ネットワークの1団体)」と明記しました。
正式には進路フェアの実行委員会の承諾を得て配布する手順です。
実行委員会にあとはお任せするとしてひとまずA4版4ページになる版下を送ります。
「かつしか進路フェア2017」は、8月5日(土)AM9時30分~PM15時30分。
会場は都立南葛飾高校(東京都葛飾区立石6-4-1)
主催はかつしか進路フェア実行委員会・葛飾区教育委員会

活動を紹介する『かつしか子ども・若者応援ハンドブック』

『かつしか子ども・若者応援ハンドブック』が完成しました。
かつしか子ども・若者応援ネットワークに参加する人たちの取り組みを紹介する本です。
A4版50ページになります。このネットワークに参加する団体・個人の取り組みを紹介しています。
こういう形で編集されたものは少ないと思います。
発行が4月1日というのは、印刷用の版下ができていたためです。
印刷と製本を6月に入って行い、13日のネットワークの全体会で配布されました。
有効な配布方法も話し合いました。

目次を紹介します。
かつしか子ども・若者応援ネットワークのご紹介
     森 健(かつしか子ども・若者応援ネットワーク世話人代表)
相談・訪問、親の会、仕事につく活動
     松田武己(不登校情報センター代表)
不登校・ひきこもりの人に対するメンタルフレンド・力(りょく)
     藤原宏美(トカネット代表)
ゲームとの付き合い方   三田佳幸(東京ゲーム交流会)
子どもが創る・子どもと創る~東京シューレ葛飾中学校の取り組み~
     木村沙織(東京シューレ葛飾中学校)
外国にルーツをもつ子どもたちの笑顔のために
     浦山太一(子どものための日本語学習支援なかよし代表)
PTAは多文化共生のコミュニティになれるでしょうか?
     緒方美穂子(NPO法人レインボーリボン代表)
葛飾区次世代育成支援団体ハーフタイムの歩み
     石原啓子(ハーフタイム)
不登校となった発達障害児の支援とネットワーク
     黒田未来(のぞみ発達クリニック)
子どもは大人に“付き合って”いる
     力石 歩(かつしか子ども・若者応援ネットワーク世話人)

次のひきこもり大学in下町は区民大学講座で9月10日開催

ひきこもり大学in下町の第3回が正式に確認されました。
葛飾区民大学(葛飾区教育委員会生涯学習課が担当)の1講座として、9月10日に開かれます。

6月13日、企画案を話す「かつしか子ども・若者応援ネットワーク」の全体会が開かれました。
「ひきこもり大学in下町」企画のSくんが出席し、提案と意見交換をし了承されました。
内容面で注文があり、9月10日までに注文にこたえる準備をします。
神垣崇平さんが講演をします。
「私がひきこもりの対話の場を運営して学んだこと~大事なことは全部ひきこもりから教えてもらった~」が提案でしたが、
主タイトルとサブタイトルを入れ替えてはどうか、という意見が出されました。
またひきこもりの経験者に話してもらってはどうかという意見もありました。この2点が注文意見です。

ヒューチャーセッション庵(いおり)によく参加する人は知っていると思いますが、神垣さんはこの運営者です。
2012年9月から始め、2か月ごとなのですでに30回ヒューチャーセッション庵を運営してきました。
事前の準備会と終わった後の総括会も繰り返しひきこもり経験者とのかかわりもいっぱいあります。
そこから学んだことを伝えるみたいです。

5月7日に第2回ひきこもり大学in下町を開き、大成功になったばかりです。
それを上回る参加者と内容にしたいと思います。
行政機関(教育委員会)が直接にかかわるタイプの(おそらくは全国で)初めてのひきこもり大学になるはずです。
葛飾区の『広報かつしか』にも掲載されます。
会場は葛飾区新小岩地区センターのホール。当日の運営体制などを細かく決める会は8月に開かれます。

かつしかネットワーク参加団体の活動報告集ができます

かつしか子ども・若者応援ネットワークの全体会がありました(28日)。
2月の区民大学「不登校は問題行動か?」の反省会などいくつかのテーマを話しました。
話したテーマの1つがこのネットワークに参加する団体の取り組みを報告集にまとめることです。
原稿はほぼできあがっています。A4版50ページほどの冊子になります。
私は「不登校情報センターの取り組み」という実践記録的なものを書きましたが、最終段階で1項目追加し全部で4テーマです。
藤原宏美さんの「メンタルフレンド力」、三田佳幸くんの「ゲーム交流会」も入ります。
三田くんはこの報告集の編集者の役割をしました。
6月25日に区民大学の喜多明人先生の特別講演会の時には配布できるように、印刷・製本作業の日も決めました。

かつしか区民大学「不登校は問題行動か?」に参加しました

かつしか子ども・若者応援ネットワークの企画のうち、参加者と一緒に意見交流する機会です(26日)。
今回は第1部で葛飾区教育委員会の加藤憲司さんに講演をしていただきました。
そして第2部の小グループに分かれたとき加藤さんと同じグループに入り一般参加者と一緒に意見交換をしました。
そこでの1つが文科省(および教育委員会)が調査し発表する不登校の生徒数の状況です。
全体数でこの数年増加していますが、そのうち年間の不登校日数が30日から60日ぐらいの生徒が多いという点に注目しました。
文科省基準では30日以上が不登校ですが、生徒本人の意識では“学校を休みがち”ぐらいの意識で、自分が不登校になっている感覚があまりないようです。
これは教員の判断にも同じ傾向がみられるようです。
私の相談活動では全く登校していない生徒か、年間数日登校する程度の不登校が多かったと思うのですが、視点を広げる必要を感じました。
そして、学級30人の生徒全部の様子を担任が細かく把握する困難への対応と並んで、休みがちな生徒(病気欠席であれ、家庭の事情などの他の理由であれ)の個別の状況を把握して対応する必要を感じました。
加藤さんは「不登校というよりも長期欠席への対応が大事になるのではないか」という趣旨の発言をされました。
病気欠席とされているものに意外と不登校基準の欠席があるかもしれないのです。
学校が相対化されていく過程を「不登校」以外の視点からも考えていくことになるかもしれません。