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Center:(16)「断れない」

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(16)「断れない」

若い人たちの中には“資格ビジネス”の被害者が多くいるようです。
たとえば「○○の資格がとれる、その教材にとてもいいのがある」といって勧められたとき、それを断わることができず、ローンで買ってしまってその代金が払えなくなった、というようなことをよく聞きます。
本当は自分はその気ではないのに、勧められたときに断われない、というのが、この問題の要点らしいです。
(その人の弱味につけ込んで売りつけるという商法もかなり悪辣であることは確かですが。)
実は引きこもり経験者のなかには、この断われない人は多数見うけられます。
意志表示がうまくできないレベルで考えたほうがいい人もいますが、やはり「断われない」ことに着目した方がよい人もいます。
あるときの電話です。
父親からですが「息子が暴れている」というものです。
聞いてみると前日、比較的好意をもつ先輩格の人から一緒に外出して映画を見に行くことを勧められた。
それにO.K.を出したが、どうやらそれにOKを出した自分がイヤになっているらしい、というのだす。
いや、「なぜ暴れているのか」を考えながら、この2~3日の様子から考えて、それを断わりきれなかったことが、いま暴れている原因ではないか、と先に言ったのは私の方です。
そうしたら父親の方も「私もそう思う」というのです。
この暴れた子はまだ十代の男子です。
ある意味ではわかりやすい例でしょう。
  この十代の男子にとっては、自分の意志をはっきり伝えられないこと、その自分が悔しいのではないかと思います。
人にたいして(それが親しい人であっても、父親であっても母親であっても)、自分の意志(自分の感覚からの当然のこと)を伝えられない、そんな自分がいるのです。
そういう人にも幅があります。
一方に「気を強くしたい」とか「自己表現する力がほしい」という人もいます。
他方に、「相手と違うことを言ってもいいのですか」「人と違うことを言っては迷惑になるのではないですか」というレベルの心配をする人もいます。
これらすべてに対しての回答は簡単です。
自分の感覚において、「いいものはいい、いやなものはいや」と言えばいいのです。
この実行をこころかけるのが最善の方法です。
そうはいっても実は案外それがうまくいかないのもまた現状です。
だから「気を強く」する必要がある人がいるのです。
なぜでしょうか。
「いい悪い」の判断がわからなくなっていることが遠因の一つです。
ずっと他人(父母などの家族を含む)の判断に合わせていると、自分の判断――善悪というよりは、自分がそれを好きなのか嫌いなのかという感覚的な判断――さえ、はっきりしなくなっているのです。
自分の心の奥の真実の感覚をたしかめて、それを表わすように努力を重ねるのがそこから抜け出す方法でしょう。
それはときには〈家族を含む〉人とも衝突します。
それはそれでいいのです。
それを悪いことと考えると,結局、自分の感覚がわからない世界に迷い込んでしまうしかないでしょう。
案外むずかしいのは、その自分の真実の感覚による判断だけでは、世の中は生きられないことです。
妥協が必要だからです。
妥協とは相手の言いなりになることではありなせん。
どうも妥協というのをそのように受けとっている人がいます。
これは妥協の意味ではありません。
妥協とは、“お互いさま”であって、お互いに譲れるところを譲りあわなくては成り立ちません。
このお互いさまに折り合う方法を身につけなくてはなりません。
しかし、私は、「断われないで苦しんでいる」人には、まず自分の真実の感覚に正直である意志表示をすることをすすめます。
妥協というのは、自分のおかれている具体的な条件(使える知恵、人間関係、物的条件などの全環境)のもとで、自分の意志を貫抜き通す方法のことです。
その周囲の条件を無視して自分の意志を通すことは独善であったり、横暴であったり、…いずれにしても良好な対人関係をつくる基盤にはなりません。
遂にまた、相手の意志に任せるのは、隷属であり、依存であり…これまた対人関係をつくる土台にはならないでしょう。

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