広報紙で生活困窮者自立支援法窓口を調べる


生活困窮者自立支援法窓口は、すべての自治体が設置すると法的に決められた都道府県、区市町村のひきこもり対応窓口です。

〈生活困窮〉を標榜していますので、ひきこもりに限らず就労・住宅・借入金など多くの課題に対応します。したがって自治体の対応状況には違いが生まれます。調べる作業目標は、個別の自治体窓口がどのように対応しているかになります。

自治体によっては、〈ひきこもり〉対応を別セクションで取り組んでいるところもあります。それらは貴重ですが、目的は〈すべての自治体〉の状況を可能な範囲で調べることです。

政府で担当する厚労省は、その一覧連絡先を作成しています。それに基づき個別の自治体状況を調べます。東京都と政令市の区、市はすべて独立の窓口を設けています。そのため業務委託をしているところも多くあります。委託先で多いのは市町村の社会福祉協議会です。ほかに福祉団体やNPOなどもあります。

町村では独自の窓口ができなくて、都道府県が設置に協力しているところが多くあります。それもまた社会福祉協議会、福祉団体、NPOが業務委託によるところも少なくないです。

連絡先はわかるので、どのような取り組みをしているのかを調べます。対象は自治体発行の広報紙です。そうするのは一般メデイアの情報は各メデイアの判断に左右され基準的なものが明瞭ではないこと、情報紹介は著作権に制約されるため広報紙が優れています。取り組み内容の適否・優劣の評価は別になります。

生活困窮者自立支援法は2016年に制定されました。窓口ができたのは新しいところもあり、取り組み内容も多様です。 全国調査を一巡するのに数か月かかる見込みです。

児童相談所の紹介を整理

児童相談所の紹介ページを整理しました。
子どもの虐待に取り組む中心の機関であり、「189」(いちはやく)は緊急電話連絡先として、最寄りの児童相談所につながる仕組みになっています。
自治体の広報紙により、取り組み内容を紹介しようとしています。それらの日常の業務内容は意外と掲載されません。個別的でプライバシーに関わるからです。相談業務に共通する事情でしょう。里親の勧め、ヤングケアラー(これも虐待の範囲?)などの取り組みを紹介することが多いと思います。
都道府県と政令市に設置義務があり、この数年に中堅都市や東京都の区が設置し始めています。東京都下の状況は状況がつかめず、表示は不十分です。

この後、全国都道府県別の一覧表作成を考えています。
全体タイトルは、児童福祉施設です。そこに児童相談所、家庭児童相談室類(自治体のいろいろな名称の担当係など)を、並べられそうです。上手くいくかは分かりません(?)。

「ひきこもり支援センター類」を、ひととおり完了

ひきこもり地域支援センターは都道府県と政令指定都市が設置します。設置は精神保健福祉センターの取り組みの一部を独立させたところが多いようです。しかし内部の構成のまま、名称を変えたところもあるようです。
また一部の市町村区が類似の名称でつくっています。それもこの表に入れました。取り組み内容は、それぞれで相当に違っていると思われます。
この表は原則として、都道府県・市町村区という自治体の取り組みをまとめるものです。しかし、それがNPOや福祉法人に業務委託されている場合もあります。
さらに以前、厚労省はNPOなどのひきこもりに取り組む団体等をひきこもり支援事業団体として承認(?)していた時期があり、それがこの表にも残っているために未整理の部分があります。
それを整理する作業は時間を要する割にはあまり意味はないので後回しにします。

精神保健福祉センターとひきこもり支援センター

(1)精神保健福祉センターは都道府県と政令指定都市が設置しています。その全国一覧表を作成し、都道府県単位の表示は削除しました。政令指定都市のない県単位では1カ所しかないためです(長崎県は例外)。
(2)課題が1つあります。ひきこもり地域支援センターが、この精神保健福祉センターの内部機構の県と独立する県に分かれるため、精神保健福祉センターの表示ではうまくまとまらないことです。
ひきこもり支援センター(類似の名称を含む)は市町村でも設立しているところがあります。
「ひきこもり相談支援センター」
「ひきこもり生活支援センター」
「ひきこもり専門支援センター」
そこで「ひきこもり支援センター類」というページを都道府県単位でつくります。これからの作業になります。

子どもの遊び場=居場所

月刊教育誌『子どもと教育』を編集していたころ、「子どもの遊び場マップ」の企画提案をしたことがあります。40年前のことです。
自分でも、“ちょっと無理”の感覚はあったのですが、編集デスクを担当していたK先輩は、その無理さ加減をわかっていながら、笑いながら関心を表わしてくれました。
いま私は、市町村が子どもの居場所づくりに取り組んでいる情報を集めてサイトに掲載し始めています。
これは「居場所」ページ群として徐々に増えています。
あの当時は編集企画としてもかなり夢物語だったものが、今は自治体が取り組んでいるのです。喜ばしいのか、それだけ事態が逼迫しているのが複雑な気持ちです。
そしてこの春から私は学校の校庭開放による「遊び場」世話人をしています。状態はとても遊び場にはなっていないのですが、少しずつ進めていきたいと願っています。

実例報告(症例報告、実践記録など)をサイトに載せます

専門・得意分野で構成されるライターグループから不登校情報センターに原稿掲載依頼がありました。サイトの役割が評価された思いです。筆者として確実なのは日頃から取り組んでいる教育団体や相談室です。
1つひとつのテーマを1000字程度(最大2000字以内)で書いてもらえませんか。毎月1テーマ(1事例)を書くつもりで挑戦してみてください。
●〔1つの例〕親を通して日記・手紙などで意見交流をすすめる
家庭訪問をしてもらって、長い期間かかって少しずつ外出させるような取り組みがあります。これも1つの方法ですが、1年以上の期間がかかったりします。
私は以下のような取り組みをしています。親、ほとんどが母親ですが、続けて相談に来てもらいます。相談をし、いろんな話をします。本人の性格、行動、生育と親や兄弟との関係、家庭環境、学校についてなど。
この中で、親がよく把握していない場合もあります。わが子について、詳しく伝えられない場合もあります。その時は、日記を書いてもらったり、いろいろとレポートのようにまとめてもらったりもします。
これは、改めて親がわが子に向き合う1つの形でもあります。こうした中で、ある時期に、私から本人に手紙を書いたり、マンガの本を貸したり、知恵の輪をもっていってもらったりしますよ。
手紙の内容は、慎重に考えます。本人が見てくれないと何にもなりませんので、本人が興味や関心のあることを書きます。少しずつ少しずつ気をつかって書きます。
それに対して母親に感謝や質問をしてくるようになれば成功です。
本人から返事の手紙が来ることもあります。本人が読んでくれそうなマンガをもっていってもらったりもします。クレヨンしんちゃんであったり、ブラックジャックであったりいろいろです。読んでくれたり、注目が出てきたら成功です。
そうしている内に、中・高校生であれば勉強の問題を出します。
その先には、進路について話します。
そうしていると、マンガ本を選ぶためとか、いろいろのきっかけで私の所に来たりするようになります。
はじめに外出ねらいでなく、安心、信頼がもてるように母親を介して接触します。安心、信頼できる人を母親がみつけてきてくれた、となると本人と母親の間にも安心、信頼ができます。母親と私との間で、安心、信頼ができないと何も進みません。
こうした具体的な取り組みをすれば、だいたい何とかなります。
中学生でも、高校生でも、大学生でも、だいたいこうした取り組みで進みはじめます。
(木村茂司さんの取り組み)

保健所類ページ群を作成


「保健所類」ページ群の全都道府県表示を終えました。
「保健所類」ページ群には保健所の全部(支所などが抜けている場合がある)、それに加えて保健センター、福祉センターなど収集できたところ(主にひきこもりに関わる取り組みをしている)が含まれます。健康と福祉、保健衛生に属する自治体の重要な部分です。↓


カテゴリ:保健所類 – 不登校ウィキ・WikiFutoko | 不登校情報センター

不登校情報センターサイトの状態を示す問合せ

今年に入り、広告関連事業者等からの問い合わせがいくつか続いています。
(1) サイトへの原稿掲載=得意分野・専門分野のライター集団から、不登校情報センターのサイトに原稿を掲載するには、料金はいくらか? という主旨です。
(2) 事業のM&A移譲=西国のある事業者が不登校情報センターの事業に関心があるという主旨で、仲介業者からに問い合わせです。このサイトをどう継続するのかを考えている時期であり、M&A移譲は継続の1つの方法です。ただ収益中心のものにはしたくはありません。
(3) 広告会社から不登校情報センターのサイトに広告掲載する場合の条件の問い合わせです。
(4) サイト内に「イベント情報」紹介ページがあり、そこに掲載する条件の問い合わせです。

これらは不登校情報センターのサイトがある広がりを持ってきた反映と考えられます。
(2)のM&A譲渡を含めて、どの問い合わせにも、否定的な返事はしていません。しかし、その後の連絡は途切れました。(4)のイベント情報利用は今後提供があるかもしれません。
何でも宣伝する場にはしたくない、紹介する団体や商品・サービスをある程度は判断したい。そのあたりの判断体制がない惑いが伝わったのか、メールによる一斉問い合わせに過ぎなかったのか、そこはわかりません。
これらの問い合わせの方向には、不登校情報センターサイトの可能性が含まれています。提案が具体的であれば検討します。

ページ別のアクセス回数表

2023年1月31日―2023年6月1日の間(120日)のページ別のアクセス回数を調べました。WIKI不登校「http://www.futoko.info/zzmediawiki」のデータです。アクセスの多い上位10位までです。期間を限定しているので下位にもアクセス回数が多いものがあるかもしれませんが記録は残していません。
並び順は合計アクセス回数が多い順です。1日のアクセス者は推測3000名以上、ページビューは3万ページ近いです。

ページ名アクセス回数1日平均アクセス
メインページ730360.9
カテゴリ:東京都(地域)278923.2
学校案内書一覧211817.7
カテゴリ:不登校のニュース140311.7
カテゴリ:体験者・当事者に関するページ527944.0
カテゴリ:全寮制高校・寄宿舎のある学校175014.6
カテゴリ:不登校情報センター291424.3
カテゴリ:学校・教育団体180415.4
カテゴリ:大阪府(地域)224118.7
カテゴリ:神奈川県(地域)211517.6

寄稿エッセイ類

サイトを整理する過程で、不登校情報センターおよび松田武己に送られてきた手記・手紙を含む論考を「寄稿エッセイ類」というページ群にまとめることにしました。
サイト制作の初期には私(松田武己)の書いてきたエッセイ類を保存することも付属的な目標の1つにしてきました。当事者の体験手記は初めから載せていました。
途中で、質問に答えるページを設け、私以外にも回答してもらいました。会報『ひきこもり居場所だより』には2人に連載をお願いしています。
ここにきてやっとそれらをまとめるページにした方がいいと思いました。
きっかけの1つは単発のエッセイ的な文書を送られたことがあり、それが孤立するページになったからです。それを解消する策として、全部をまとめようと考えたのです。

「類」という語は便利に使えます。
これは「全寮制高校・寄宿舎のある学校」ページ群を「山村留学類」に変えた時に感じたことです。元々の中心点を残しながら周囲を含ませることができるし、ページ群名を短くできます。
これから直そうとしたいのは「保健所・福祉センター」⇒「保健所類」があります。
ついでに「当事者の会・自助グループ」⇒「当事者の関係」も考えました。
これらを直すばかりやっておれないので、少しずつ時間をかけてです。