28日に「引きこもり素質のある人が引きこもりの支援者になる」と書いたのですが、今日受け取ったものにその実例がありました。
島根県の飯南町社会福祉協議会では、ひきこもり支援をひきこもり経験者が担当しています(サポーターといっています)。対応内容を見るとこれまで見たもののなかでいちばん現状に即したものだと思いました。そして、不登校情報センターの居場所の様子や考え方といちばん似ていると思います。
一見すると頼りないような取り組み方ですが、いちばんフィットするのではないでしょうか。参考になればいいです(文章にわかりづらいところがありますので、校正で見てもらいます)。…
〔飯南町社会福祉協議会〕
http://www.futoko.info/…/%E9%A3%AF%E5%8D%97%E7%94%BA%E7%A4%
月別アーカイブ: 2016年2月
「引きこもり・ニート」分科会の報告
28日のかつしか区民大学の講座「子どもがピンチ!」では「引きこもり・ニート」分科会を担当しました。まとめ役はNPOミラクルの別所さんですが参加者4名のところ別所さんはこの日がNPOミラクルの活動日とあって前半を終えたところで退出になりました。事実上分科会は前半で終わりました。内容面を要約します。
引きこもり素質のある人が引きこもりの支援者になる
訪問サポートを志望する学生などに、不登校や引きこもりの経験者がだんだん多くなっています。そういう経験はしていなくても気質的に共通性がある、摂食障害をしていた、自傷行為をしていた、いじめを受けた経験がある…などその経験に似たような素質の人も混じります。
これらの学生は不登校の子ども、引きこもりの人の所に行ったとき、かなりレベルの高い対応力を示す話をよく聞きます。人として柔軟に子どもの様子にあった的確な対応をするのです。
以前にある引きこもり支援団体が調べたところでは、引きこもりの当事者が自分の所の来てほしい“支援者”の第1位が引きこもりをした経験者と答えたのを思い出しました。気質、適性の面からの見方です。回答者は予感を含んでいるのでしょうが、両者は符合しています。
引きこもり経験者が引きこもりの支援者になる可能性はかなりあると思います。ある人が、引きこもり経験の中で自分なりに学習をしており、それを生かす仕事になると話したのを聞いたことがあります。
両者が顔を合わせたとき、現に引きこもっている人の状態の意味付けが肯定的にできるためだと思います。深いところでの共感が起きるのかもしれません。
これは思っているよりも広い意味があるかもしれません。彼ら彼女らの職業上の選択に有効であるだけではなさそうです。対人サービス的ないろいろな面に通用するかもしれません。条件は深いダメージを受ける症状にはなく、一般人と通常の人間関係ができる状態にあることです。今はできなくても、そのうちにできるかもしれません。
不登校・ひきこもりの親の会に参加した学生が感想を話したとき、改めて感じたことです。
保育園からの出迎えバスに出会う
水曜日の朝9時20分ごろです。
歩いて平井駅前まで行くと、薄いピンク姿の子がよちよち歩きで向こうに進みます。その先にはお母さんがいて、その姿を見つめて待っています。お母さんの横には2人の子ども。どうやら3人全部が女の子のようです。
ちょうど保育園からの出迎えの登園バスが着きました。お姉ちゃん2人はバスに乗ります。出迎えの園の職員が「おあずかりします」と丁寧にお辞儀をしています。
お母さんはピンクの末っ子を抱えながら、バスに乗った2人に手を振っています。ピンクの女の子も手を振って、バスは動き出しました。
風はまだちょっと冷たいですが、いい朝です。
巡回する警察官から職質にあったことは?
町中を巡回する警察官から職質(職務質問)されたことはありませんか。どうも自転車に乗っているとき、しかも夜遅くなると多いようです。
先日聞いたことです。夜の12時過ぎに自転車の乗っていると「乗っている自転車は誰の自転車か」と聞かれました。自分の名義ではなく父親の名義になっています。彼は用意周到で父親からそれを譲り受けた証明書を持参しています。それで事なきは得たのですが、それがなければ「他人名義の自転車を深夜に乗っている不審者」扱いになりそうです。
警察からすれば、不審者をチェックする方法なのでしょうが(警察事情には詳しくないので言い過ぎにはならないようにしたいですが)「小粒には周辺も含めて厳しく、巨悪は野放し」の構図のようにみえます。
昨年から自転車の扱いが厳しくなったようです。自宅近くで、昼間のことでしたが、自転車から降りた状態の若者が職質にあっていました。気になってみていると次々と警察官が集まってきた、6、7人に囲まれる状態になりました。
何を話しているのかは聞こえませんが、立ち止まって見ていることにしました。向こうの方でも同じように見ている人がちらほら…。
しばらくすると、“交通のじゃまにならないように”とでも言われたのでしょうか、人目のない駐車場の奥の方に警察官に囲まれた若者は連れて行かれました。
何かを見過ごしていないか、見逃したかもしれないと気になったことは確かですね。
よく電話をしてくるNくんは、数年前に受けた職質をいまでもときどき話します。「人を疑って大勢で囲んでしつこくてすごく嫌だった。何もしていないことを証明することはできないのに…」と。
「子どもの貧困」ネットからの情報を集約する
昨年の夏ごろから「なくそう!子どもの貧困」全国ネットワーク」メーリングリストに入っています。こちらの取り組みに関係する情報が多く入ってきているのですが、これまでは確認したうえで消去していました。
これまでは消去してきた情報をサイトに集約して保存する計画です。サイト全体が整備され、これらの情報を地域(都道府県・市区町村)と種類(状態・対応方法など)の2系列に分類して保存しようというものです。
地域(都道府県・市区町村)は全国の自治体の70%程度のページができました。市区町村毎に対応する機関・団体等の個別情報が集まり、その自治体の独自ページができました。これが今回の企画を実現するのにいい条件になりました。…
記事毎に関係自治体と「種類(状態・対応方法など)」の2つの場所に保存します。「種類(状態・対応方法など)」は不登校、引きこもりなどにわけますが、たとえば不登校という分類では情報が多くなり逆に探しにくくなります。具体的な対応などに細かく分ける予定です。情報内容の質量がさらに充実しそうです。
独自にこの作業を手伝っていただける引きこもり経験者を歓迎します。探しています。
〔周辺ニュース〕http://www.futoko.info/…/%E3%82%AB%E3%83%86%E3%82%B4%E3%83%…
かつしか子ども・若者応援ネットの全体会
『北星余市の寮・下宿』パンフが届きました
北星学園余市高校から『北星余市の寮・下宿』(2016年度)というA5版40ページのパンフレットが送られてきました。同校は生徒を全国から受け入れており、その生徒の生活拠点として余市町内に置いている17か所の寮・下宿を紹介したものです。学校が設立しているのではなく、町中の人が学校と協力して運営しているもので“指定寮”となっています。こういう形なら高校の存在が地域おこしに有効であるとわかります。
生徒の受け入れは10名前後が多いですが、3人の下宿先から20名の寮までバライエティ―に富んでいます。男子寮が11か所、女子寮5か所です。
管理人のおじさん、おばさんの話が載っていて雰囲気が伝わってきます。写真も交えて家族と離れてくらす生徒たちの様子が描かれています。…
進路先として北星学園余市高校を考えるときには、ぜひ参考にしてほしい貴重な情報です。学習面だけではなく、10代後半の子どもの成長にとって生活の場、対人関係の場としての役割をよく表しています。
猫の日にちなんでお願いします
2月22日は猫の日なんだそうです。
ひきこもり系にもねこ派は多いです。たしか「猫手帳」という名前だったと思いますが、カレンダーにねこ関連のことを書き込んだのがあって、それを使っていた人がいました。
それも一つの発想の原因になって「ヒッキー生活充実展示場」というページをつくりました。現在制作途上ですが、その中に「ペットと暮らす(ねこ派)」があります。猫を飼うのに必要な材料を並べたもので、アマゾン商品のアフィリエイトを張り付けています。…
「ヒッキー生活充実展示場」は引きこもり生活をニュートラルなものに考えています。だから充実するだけの意味もあるわけです。ペットだけではなく、衣食住、興味・楽しみなどをテーマにいろいろなものを紹介しています。
このページを制作するうえで困っているのは、女性の物がわからないことです。テーマ別に関係商品の候補をいくつか挙げていますので、追加の物を教えてください(テーマ名と商品名を一緒に)。
そのページはこちら⇒「ヒッキー生活充実展示場」
http://www.futoko.info/…/%E3%82%AB%E3%83%86%E3%82%B4%E3%83%…
社会福祉協議会「ひきこもり」等への取り組み(中間3次コメント)
ようやく北海道から沖縄までの全市区町村社会福祉協議会(社協)に「ひきこもり・ニート・若年無業者」への対応策の質問アンケートを送りました。およそ2か月かかったことになります。いちばんの難関は送り先のFAX番号の確認でした。それをそろえたことが直接の成果になりそうです。
質問アンケートの作成はそれ以前から少しずつ準備をしていました。取り組む必要を感じたのは、昨年4月に施行された生活困窮者自立支援法に「ひきこもり」が支援対象に入ったことです。業務上知りえたことから判断して、その施行状態に自治体間でバラつきが大きいと感じたことです。そのいくつかの事例を参考に質問アンケートをつくりました。振り返るといくつかの不十分さはあります。避けられないことです。
回答は30か所(19日現在)です。別に「特化した対応事業はない」とする回答が32か所からありました。回答は少ないですが、アンケートを送った時期が早かったのも理由です。それでもこの時期の様子を知る意味もありました。回答の目標は100か所です。「対応事業はない」というのを含めると100か所にはいくでしょうが、それでは不十分です。
もう一つ感じていることがあります。生活困窮者自立支援法の運用は、社会福祉協議会が中心ではないかもしれません。協議会というよりもそこに参加する事業体(経営体・運動体)に迫る必要性です。協議会は事業体の面もありますが、同時に公共機関として受付窓口で終わるかもしれません。もう少し様子を見なくてはわかりません。
ところで、社協に参加する事業体から情報を得ようとすると特別の手立てはありません。取り組んでいる所の個別の状況を集める形になります。それは前進かもしれませんが。