「友達のつくり方」を話す

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中学校時代に不登校の経験がある高校1年生の女子(Aさん)からの電話です。
中学校3年生の終わりのころ自分を含む3人のグループができました。まだ1年にはなっていません。
そのうちの1人とうまくいかなくなって、私には残り2人の関係になりました。でもその子(Bさん)は他の子とも一緒に遊んでいます。その子にも勝手なところがあり、友達がいなくなるようで心配です。
こんなところから相談になった友達がほしい、どうすればいいですかという話です。相談の実例として紹介します。

AさんとBさんの関係は不安定になります。
なぜなら、AさんはBさんを逃すまいとする心情(拘束感情)とBさんの条件に合わしてしまいやすい心情(依存感情)を並行しているからです。
これはAさんだけではなく、Bさんにもかなりきびしい状態です。
Aさんがこのような状態になりやすい背景とどうするのかを少し典型化して話しました。
長い話なのでポイントだけを書いておきます。

クラスのなかで話せそうな人にはなるべく“おはよう”などのあいさつをしましょう。
いっぺんに友達になろうとしないで、自分のことを少しずつ話せる人を1人、2人つくっていきます。
友達ではなく友達以前の人を複数つくるのです。
少し話しができるようになると“この子とは友達”みたいになりますが、それはしないことです。
他の人がそうする姿を見て“あの子たちは友達”と思うかもしれないが、多くが演技友達です。
自分の話しというのは自慢話ではなく、極端な失敗談でもないほうがいいでしょう。
自分の好きな食べ物のこと、苦手な学科やありがちな失敗談を話せそうと思える人にしていきます。
話す内容を広げていくと、相手からも好きなことや苦手のことを話してくれるようになります。
こうしてだんだんと友達になります。

聞き役から始める人もいます。聞いていく役を中心にしていくのです。
それでも聞いたことに自分の経験から感想を話していかないと、相手は話しづらくなり、そのうち話さなくなります。自分の経験ではなく一般常識的なことで答えると“上から目線”で話す人になります。
相手のことがわかり、自分のことが気負いなく話せるようになってだんだんと友達になります。
話す関係を中心にしましたが、男子の場合は話よりも行動的なことを一緒にするなかで友達関係ができます。女子の場合も同じですが、女子は話していく関係が多いと思います。

友達の前に来ると、緊張するとが、逃げたらどうしようというのは友達になりづらいものです。
それは相手との相性もありますし、自分の感覚ではそれが高いハードルと感じるからです。
よりハードルの低い関係を見つけるといいでしょう。年齢差がある人、趣味や運動でつながる人との関係などです。
そういう人との関わりの中で人と関わる力を育てていくのです。

 

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