創造展と訪問活動発表会を準備

(1)5月に(たぶん連休中に)、第6回片隅にいる私たちの想造展(創作展)を兼ねた集会を開きます。今年は訪問活動の報告と交流会を予定しています。
具体的な日付は、会場に予定している葛飾区新小岩地区センターの会議室がどのように確保できるのか、4月1日までわかりません。

(2)訪問活動の報告と交流は、実際に訪問活動をしているメンバーの実践談、訪問を受けていた人の体験談もお願いします。引きこもりの人への訪問活動はますます重要性が認識されています。厚労省はこれまでとは違う方法の訪問サポートを事業化しそうです。この状況において先駆的に取り組んできた不登校情報センターとトカネットの訪問サポート活動報告はきわめて貴重であり参考になるでしょう。
不登校・ひきこもりの子ども・青年と家族にも参加をよびかけます。新年度が始まったところであり、訪問するメンタルフレンドの募集と説明もします。それぞれの交流や相談の場も設けます。

(3)想造展のほうは出展者が少なく1~2名かもしれません。その場合は太田勝己作品を多く所蔵していますから、それらを工夫して展示発表する機会にします。
また二条淳也さんのブログから選んだ『中年ひきこもり』、引きこもり生活事典を編集した『ひきこもり国語辞典』などの手作り本数点を作品集として新しく発行します。これをもう一つの特色とします。これは電子書籍やネットショップを見込んだ長期的な取り組みの一部です。

発達障害発表会に問い合わせ

明日2月11日、発達障害者の体験発表会を開きます。
参加希望者からの問い合わせが入りました。小学生の重度のADHDとアスペルガーの子どもと一緒に参加しても大丈夫かどうかを懸念されてのものです。似たような方がおられるかもしれませんのでお返事の主旨を掲載いたします。

今回の想定している対象は大人に限っているのではありません。発表されるのは当事者ですし、私たちが訪問支援している人の中には子どもさんもいます。発表者は子どものころのいろいろなことも話すでしょう。質問や交流会のときはそれらをお互いに聞きやすく話しやすくなるものと思います。
参加される方に似たような境遇の方がおられるかどうかは確認できません。
一緒に参加される子どもさんが小さくて“重度”というのは確かに懸念されます。そのために特に対応する人はいませんので、子どもさんの参加者数によってはうまく対応できない可能性を感じます。対応するためには子どもさんを預けられて参加されるようにお願いいたします。
それほど“重度”ということでなければ一緒に参加しても大丈夫でしょう。
日時:2月11日(祝・月)午後1時15分~3時。
会場:葛飾区新小岩地区センター3階第2会議室
参加費:500円(当事者無料)
主催:不登校情報センター

発達障害者の発表会あんない

2月11日に発達障害者の体験発表会をします。アスペルガー症候群などの直面してきた実例を話し合い、交流する場です。深刻なことばかりではなく意外な発見もありそうです。
発表者は30代以上の男女各1名が決まり、さらに発表できる人を募集しています。
この発表者2人に当日のスケジュールなどを送りました。おおよその内容がわかりますので、要点を紹介します。
(1) 参加者の見込みは15名から20名ぐらいになりそうです。
(2) 開始は1時15分。体験発表の2人がそれぞれ約15分話します。
(3) 体験発表の後、質問時間を設けます。質問の回答には発表者のほかに引きこもりの人への訪問活動の責任者(藤原宏美さん)にも答えてもらいます。
(4) 後半は交流会にします。2グループに分かれフリートークとします。終了は3時30分。

日時:2月11日(月曜日・祝日)午後1時15分~3時30分。
会場:葛飾区立新小岩地区センター3階第2会議室、JR総武線「新小岩」南口6分。
参加費:500円(当事者は無料です)。
主催・連絡先:NPO法人不登校情報センター(TEL03-3654-0181、open@futoko.info)。

アスペルガー等の経験者発表会

1月6日「発達障害の経験発表会」を行うと書きました。
そして、その2月11日の発表者が少ないので“公募”もしました。さいわい発表してもいいという方から連絡がありました。さらに発表できる人を募集します。合計5名ぐらいはいた方がいいからです。メールで連絡をしてくれた方への返事のコピーを載せておきます。こういう主旨の企画です。

自己紹介として、お名前(ニックネームやHNでも)、年齢(30代とか、20代後半など)と住所(これもおおよその)を教えてください。発表においては、①自分にとってはありがちなアスペルガー的な体験、②印象的か象徴的なアスペルガー的体験、この片方か両方の実例を話して欲しいので考えておいていただけませんか。後は参加者に質問をしていただき、自分の場合に即して答えていただく役割になります。
当事者以外の出席者からは参加費500円をいただきますので、それは発表者に等分にわたします。1人3000円になれば御の字ですので、あまり当てにはしないでください。それ以上にアスペルガー症候群を理解していただく機会、アスペルガー症候群の自分を肯定的に考えられる経験になればすばらしいです。それがねらいの発表会です。

愛知県での講演要綱を作成

1月20日、愛知県武豊町で「長期化する引きこもり支援活動」として講演することになっています。講演の要綱をまとめました。大きくは2部にわけ、前半は不登校情報センターの取り組みの経過、後半は当事者の状態と居場所の役割です。主催のなでしこ会に送ります。講演の当日までにさらに検討していくぶん違うことになるかもしれません。

〔Ⅰ〕不登校情報センターの就業の取り組みの経過

(1)ワークスペースの始まり
いまから10年ほど前に、通所していた当事者から不登校情報センターを働ける場にしてください、という声が聞こえるようになりました。当時、30歳前後の人の会という15人ぐらいのグループがあり月2回ほど話し合いをしていました。私はほとんど参加しなかったのですが、2年ほどすぎて話し合いだけでは行きづまりを感じたようです。
①当時は引きこもり経験者とはいえ10代から20代の人が多くて、30代以上の人は少数でした。それだけに「これから働けるようになるかどうか」の問題が切迫していたように思います。
②一般企業で働くには困難が多くて、その道は選べないと判断。何人かはアルバイトなどで働いた経験があり、そういう経験に基づく意見交流だけに状況判断は根拠があります。
③居場所が第2の引きこもりの場所になる、引きこもったままで社会参加をしたい、そういう意見も検討し、そのうえでの要請でした。
④こういう背景から出された要望でした。私は起業家ではありませんでしたが、何度かの話の中で「不登校情報センターを当事者にとっての収入になる取り組みを始める」方向を答えました。それが今日のワークスペースの始まりです。当事者の会という居場所を土台にワークスペースが生まれたのです。

(2)収入になる取り組みの広がりとサイト制作への集中
①実際に収入になる取り組みにしたのは、
*内職(ストラップの部品作りでしたがすぐに断念)、安くて、時間がかかりやってられない。
*ポスティング(ぱど=月2回と月刊新聞で2006年まで続いた)、1地区からはじめ4地区(3500部)まで広がった。参加者も多いときは15名を超えたがその後、参加者が減った。また新聞社は倒産した。
*DM発送作業(2011年まで年2回程度)、リーマンショックと3・11地震のあとに参加校が減り、収入が減り、自前の取り組みが難しくなった。しかし今年また企画して欲しいという要望がきている。
*テープ起こし(2004~06年)、できるのは1名。
*ヘルプデスク(2004~07年)、一時は多少あったが、いまは1名が細々と続けている。
参加者が安定しない(関心、出来ること)、基本的に収入が少ない、継続的なものに応えきれない、などの複合的な原因で途切れていきました。
②ホームページづくり
不登校情報センターの本来業務は学校や支援団体の情報提供⇒その方法が本からネットへの移行していきました(2004年)。
*作業チームづくり(2004年の数名)から体制づくり⇒NPO法人(2005年)にし、目標を「パソコンを収入源にする」。パソコンの獲得と整理(ほとんどが中古のもらい物)。
*収入項目の企画・設定⇒大きなサイトを構想し、項目別ページを企画し、ページがある程度できたところから掲載料、リンク料、広告料を導入、そのご掲載料を無料に。作業費の支払い基準づくり。
*作業チーム、最初は1、2名のできる人から始める。
2006年秋に作業参加可能者の会合(10名くらい参加したが継続した人はいない)。
4台のパソコンで週3回実施チームが動く(2007年春)。
Wikiシステムの導入(作業に参加できる人が10名程度に増える)。
サーバーの統合とアドセンスの導入(2011年)⇒ネット自体が収入になる仕組みを強める。
現在はノートを含めパソコン7台が“稼動”。
③パソコン関係以外(ベースキャンプとしての居場所)⇒〔Ⅱ〕につづく
*創作活動:2006年2月第1回、2011年5月第5回。創作品の販売はホンの少々。
*メンバー個人の対人サービス業中心の取り組み:2011年秋から始める。ヘルプデスク、メイク、居場所案内、手紙相談サポート、訪問サポート(トカネットへの参加)、体験発表企画、ブログの運営…。

(3)ワークスペースの到達点
①週4日のワークスペースが回転している(各自の作業を分担)。参加者は10名程度。他に作業に加わらない人が数名、センター内のイベントには参加する人も別にいる。
1人あたりの作業時間は月数時間から60時間で個人差が大きい。
②各人の収入レベルは数万円。ただし、情報センターとしての収入が追いつかず合計100万円程度の未払いが発生している。アドセンスはほぼ予定レベルに到達。これを倍加するのが今年の目標。
③在宅ワーク(出張オフィス)の開始(2013年から。成否はこれからの動向による)。

(Ⅱ)居場所⇒(観察・要望・企画)⇒ワークスペースの役割
(1)社会参加促進団体の3タイプ⇒学校型、福祉型、仕事起こし型(集団的なSOHO)のなかで活動スタイルを(集団的なSOHO)に位置づける(2005年)。
(2)3つの特徴点(作業が遅い、休み時間が多い、臨機応変と責任の回避⇒集中可能な時間に左右される:個人差は大きい)に見合う作業方法をつくる。
(3)パート労働の3つのパターン:バイト等の就業者の経験。
①3か月のフルタイムバイトと数か月の休職の繰り返し。
②週5日・1日2~3時間の短時間バイト。
③週2~3日のフルタイムバイト(2週で5日制もいる)。
*これを超えると心身状態がおかしくなることが少なくない。「無理をするな」(自分の体調を自分でよく知る、短時間バイトの繰り返しを通して自分を状態を知る)。
*集中力の限度(オーバードーズのTnさん⇒親に言ってもわからないので、体の状態で表わす)
(4)好きなことを仕事にする積極性
①仕事はできないが、趣味のネットゲームは休まない、釣りはいつでも元気、創作活動はしている…。
趣味などは精神的疲労感や不安が少なく継続できる。それを収入にする条件を探しつくる。
②個人事業的なものが適している。SOHOであるが個人単独ではできないので集団的で支援者が関わるワークスペースがあるとやりやすい。高い山に登るときのベースキャンプのような役割。
③コピー機、パソコン、宣伝、イベントなど事務、企画、広報と当事者間のつながりがバックボーンになりやすい。
(5)社会的・制度的支援を要する背景
引きこもり経験者の就労条件はいくつかの特殊条件があります。また個人差が大きく一人ひとりの状態に例外として対応する環境が求められます。
それでいて事業所としての経営が成り立たないと継続ができないものです。社会的・制度的な支援を要するのはこのためです。
①「引きこもり」認定制度、または「引きこもり支援事業所」の認定の導入。
②将来の住宅・生活条件を含む社会的な環境整備をめざす取り組み。

発達障害の経験発表会

アスペルガー障害など発達障害者の体験発表会を企画しています。

2月11日(月曜日・祝日)、会場は葛飾区新小岩地区センターの第2会議室です。

発表者は女性1名が決まりましたが、男性はまだOKの返事をいただいておりません。松田もアスペルガー気質であろうと思いますので、もし発表者が少なければ発表に加わるつもりです。しかし、程度が軽いのでできればより適当な人に話してもらいたいです。

内容は、特にアスペルガー障害・気質の人がどんな事態を経験したのか、切り抜けるためにどうしてきたか。家族や友達との関係、社会や仕事の中で直面すること、周囲から理解されづらい事情などの実例を話してもらいます。とくに質問を受けて答えてもらうとわかりやすいので交流会的な場をつくる予定です。

参加を見込んでいる人は当事者と親です。

発表してもいい人がいましたら連絡をください。⇒TEL:03-3654-0181、FAX:03-3654-0979、メール:open@futoko.info まで。

親の会で引きこもり経験を話す

10月20日、千葉県のKHJ親の会・なの花会に2人が出席し体験発表をしてきました。
その概要は会報に載せ、また対応する行政機関などにも送られる予定です。
お礼のあいさつが届きましたので、紹介します。

昨日はAさん、Bさんに各々の体験をお話しいただき、「なの花会」の引きこもり当事者、親ともとても満足な時を持つことができました。
お二人とも、葛藤を自分なりに乗り越え、自分の持ち味を生かした道に向かって歩まれているのだなあと思いました。いろいろなエピソードとその時の感情を生々しく語って下さり、それが心の深いところにしみました。息子の体験と重なるエピソードでは、今までよりもより息子の気持ちに近づけたような気がしました。
お話しのまとめ、感想を「なの花会」の会員や行政機関へ発信することの了解をお二人から得ました。Aさん、Bさんという形でまとめさせていただきます。

体験発表できるメンバーは女性を含めて数名います。
親の会や保健所などの公共機関等にお呼びいただければ、都合のつく限り参加いたします。
声をかけてください。
不登校情報センター(TEL:03-3654-0181、FAX:03-3654-0979,メール:open@futoko.info)。

ジェンダーの体験発表を企画

10月23日は参加者が少なかったのですが珍しい人が2人来ました。
そのうちの一人、莉乃さんは性同一性障害で学校に行きたくなかった時期もあります。彼女はその後、心理学を学び、他の同じような人の役に立ちたいといってきたのです。
いまは女性となり当時の様子を聞かせていただきました。
そこで2つのことを決めました。
1つは彼女の経験談を話す場をつくろうというものです。
これは「体験発表:ジェンダーの悩む十代の子どもと親」をします。
もう一つは彼女の体験を役立てる取り組みを始めることです。
話を聞きます・訪ねて行きます、ホルモン治療法や法的な手続きを紹介します、など活動のしくみを決めることです。そしてプロフィールをまとめることにしました。

もう一人のS i さんは、絵を描く人です。
今日予定の島田さんのカラーセラピーはキャンセルになりました。次回は11月27日です。

新聞告知:引きこもり講演会

引きこもり高齢化対策を考える講演会―あす葛飾区で
社会問題化している「引きこもりの高齢化」を考える講演会が8日午後1時半から4時半まで、東京都葛飾区の同区新小岩地区センター3階第1会議室で開かれる。
主催者のNPO法人「不登校情報センター」の松田武己代表が「30代以上の引きこもりへの支援活動」のテーマで講演。
「かつしか夢プラス」「NPO法人FDA」など、引きこもりの対応してきた支援団体の活動状況をパネルディスカッション形式で紹介、今後の課題を話し合う。相談会も開催する予定となっている。
参加費500円(当事者は無料)。問い合わせは同センター=電話03-3654-0181。

「東都よみうり」5日号に続いて、今日7日付の「東京新聞」に「ひきこもり高齢化への対応」―講演会&支援機関の活動紹介&個別の相談会の告知記事が掲載されました。紹介したのは東京新聞の告知記事です。両紙ともいわゆるベタ記事になります。
参加者がどれくらいになるのか危うんでいましたが、新聞告知に助けていただいたようです。出席者が参加して何かひとつ手がかりをえたと感じるものにしたいと準備しています。

ブログを勧めていますが…

自分のブログをつくるように勧めていますが、芳しい返事は少ないです。「書くことがない」というのが多い理由です。そこで3つの対策を紹介します。
(1)文章を中心ではなく、写真や創作品を掲載し、そのデータ説明を書くという方法です。写真なら日時、場所、被写体についての短いコメントです。そのときの様子や感想をちょっとずつ入れていけばいいと思います。
(2)文章は高校の国語の先生、佐々木紀子さんが生徒に短歌を書くように勧めた方法が参考になります。日常生活のなかでのちょっとした感覚を大事にすることです。きれいだ、嬉しい、困った、やる気が出た、がっかりした、疲れた……そういう感覚があるときには、それを引き起こした何かがあるものです。
例えば今日も朝から暑いです。梅雨明け前の夏、クーラーはまだつけていない、クーラーをつけてもいいと思っているがなぜかつけたくない自分がいる、原発? それほど真剣に考えているわけじゃないがちょっとは気にしている、こんな感じです。
佐々木先生は文章にオノマトペを使うといいといいます。ホウセンカヅラの蔓が用意した網を枝先にくるくると巻きつけている、夜の風がグゥワーンとうなるように強く吹いている…など。この物の動きや音がオノマトペです。
(3)高校社会科の近津経史先生は、大学入試の小論文の指導をされたことがあるようです。地域研究サークルを指導されていたのですが、出題された課題をその経験に絡めて書いていく方法です。
日本の農業という課題なら、サークル活動で訪ねた農家の作物がどのように市場に出回っているのか。産地直送、スーパーマーケットとの契約、しかしコンビニには野菜を売っていない。それを書く。
甲子園が課題なら、サークル活動と運動部はどう違うのか比較してみる。甲子園に出場できるのは少数の学校になるけれども、地域研究サークルの人数はそう多くないけれども全員必ず自分の役割は分担し補欠というものがない、ベンチ入りしない選手はいない…など。
友達とか、家族というありがちなテーマも全て、サークル体験に絡めて書けます。自分が関心を持ち、経験があるものから課題に迫ります。いろんな知識をもって試験に臨むものではありません。自分が経験したことなので実感がだせる。ブログを考えるときも、自分の経験を元に書くのです。引きこもり生活、趣味の世界、などいちばんの得意分野に絡めて書くといいのでは…。

私の場合は、実は上の3つのどれにも該当しないかもしれません。逆にどれもホンの少しずつ取り入れているのかもしれません。自分が書きよいスタイルで始めるという平凡な結論ですが、書くことでわかることはいろいろ出てきます。