精神保健福祉センターとひきこもり支援センター

(1)精神保健福祉センターは都道府県と政令指定都市が設置しています。その全国一覧表を作成し、都道府県単位の表示は削除しました。政令指定都市のない県単位では1カ所しかないためです(長崎県は例外)。
(2)課題が1つあります。ひきこもり地域支援センターが、この精神保健福祉センターの内部機構の県と独立する県に分かれるため、精神保健福祉センターの表示ではうまくまとまらないことです。
ひきこもり支援センター(類似の名称を含む)は市町村でも設立しているところがあります。
「ひきこもり相談支援センター」
「ひきこもり生活支援センター」
「ひきこもり専門支援センター」
そこで「ひきこもり支援センター類」というページを都道府県単位でつくります。これからの作業になります。

子どもの遊び場=居場所

月刊教育誌『子どもと教育』を編集していたころ、「子どもの遊び場マップ」の企画提案をしたことがあります。40年前のことです。
自分でも、“ちょっと無理”の感覚はあったのですが、編集デスクを担当していたK先輩は、その無理さ加減をわかっていながら、笑いながら関心を表わしてくれました。
いま私は、市町村が子どもの居場所づくりに取り組んでいる情報を集めてサイトに掲載し始めています。
これは「居場所」ページ群として徐々に増えています。
あの当時は編集企画としてもかなり夢物語だったものが、今は自治体が取り組んでいるのです。喜ばしいのか、それだけ事態が逼迫しているのが複雑な気持ちです。
そしてこの春から私は学校の校庭開放による「遊び場」世話人をしています。状態はとても遊び場にはなっていないのですが、少しずつ進めていきたいと願っています。

実例報告(症例報告、実践記録など)をサイトに載せます

専門・得意分野で構成されるライターグループから不登校情報センターに原稿掲載依頼がありました。サイトの役割が評価された思いです。筆者として確実なのは日頃から取り組んでいる教育団体や相談室です。
1つひとつのテーマを1000字程度(最大2000字以内)で書いてもらえませんか。毎月1テーマ(1事例)を書くつもりで挑戦してみてください。
●〔1つの例〕親を通して日記・手紙などで意見交流をすすめる
家庭訪問をしてもらって、長い期間かかって少しずつ外出させるような取り組みがあります。これも1つの方法ですが、1年以上の期間がかかったりします。
私は以下のような取り組みをしています。親、ほとんどが母親ですが、続けて相談に来てもらいます。相談をし、いろんな話をします。本人の性格、行動、生育と親や兄弟との関係、家庭環境、学校についてなど。
この中で、親がよく把握していない場合もあります。わが子について、詳しく伝えられない場合もあります。その時は、日記を書いてもらったり、いろいろとレポートのようにまとめてもらったりもします。
これは、改めて親がわが子に向き合う1つの形でもあります。こうした中で、ある時期に、私から本人に手紙を書いたり、マンガの本を貸したり、知恵の輪をもっていってもらったりしますよ。
手紙の内容は、慎重に考えます。本人が見てくれないと何にもなりませんので、本人が興味や関心のあることを書きます。少しずつ少しずつ気をつかって書きます。
それに対して母親に感謝や質問をしてくるようになれば成功です。
本人から返事の手紙が来ることもあります。本人が読んでくれそうなマンガをもっていってもらったりもします。クレヨンしんちゃんであったり、ブラックジャックであったりいろいろです。読んでくれたり、注目が出てきたら成功です。
そうしている内に、中・高校生であれば勉強の問題を出します。
その先には、進路について話します。
そうしていると、マンガ本を選ぶためとか、いろいろのきっかけで私の所に来たりするようになります。
はじめに外出ねらいでなく、安心、信頼がもてるように母親を介して接触します。安心、信頼できる人を母親がみつけてきてくれた、となると本人と母親の間にも安心、信頼ができます。母親と私との間で、安心、信頼ができないと何も進みません。
こうした具体的な取り組みをすれば、だいたい何とかなります。
中学生でも、高校生でも、大学生でも、だいたいこうした取り組みで進みはじめます。
(木村茂司さんの取り組み)

保健所類ページ群を作成


「保健所類」ページ群の全都道府県表示を終えました。
「保健所類」ページ群には保健所の全部(支所などが抜けている場合がある)、それに加えて保健センター、福祉センターなど収集できたところ(主にひきこもりに関わる取り組みをしている)が含まれます。健康と福祉、保健衛生に属する自治体の重要な部分です。↓


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