発達障害の診断を臨床心理士に広げる感触

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発達障害の診断を臨床心理士に広げる感触
「日本発達障害ネットワーク第7回年次大会」その1

「日本発達障害ネットワーク第7回年次大会」に参加しました。いくつかのことを比較的短いコメントにして感想とします。
日本では学生のなかで障害者が0.27%、アメリカは10.80%といいます。これを単純に比較はできません。日本でも大学が障害者の準じる処遇をしているのはこの2.5倍はいるそうです。そうしたからといって日米の大きな違いがなくなるわけでもありません。日本では大学がそうしているだけで、学生が診断を受けてはいないのです。日本の場合、大学が独自に処遇して大きく増えるのが発達障害者です。

これは発達障害者の診断をアメリカでは心理士がしている事情があります。日本は医師にしかできません。それが背景にあります。
ネットワークの年次大会での発言者は次のようの言ったはずです。“発達障害の診断を医師にばかり任せることはできない。日本の場合、臨床心理士の公的資格にすることが必要であり、その方向に進んでいる感触がある”。すなわち発達障害の診断を臨床心理士にも広げていこう、といっているように聞こえました。

さて私は引きこもりに関して、引きこもりの認定者を次のようにすることを訴えています。
引きこもりの判定基準を明示した上で「引きこもりの支援にかかわっている支援者、たとえば保健所保健師、精神保健福祉士、臨床心理士、就業支援にかかわる専門職、地域若者サポートステーションの相談員、居場所(フリースペース・ワークスペース)の支援者などに、「引きこもり」を見立てる認定者の条件を持たせる」ことです(「「引きこもり」認定者を実情に合わせて設定」2011年6月)。
もちろん発達障害と引きこもりは違う概念ですから、私の主張をこれによってすぐに取り下げることではありません。発達障害者の認定に関しては、私よりもさらに慎重にして確実な歩みと言えそうです。注目すべき見解を聞いた気がします。

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