青年期とは何かーその1

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大人の引きこもりを考える教室・第8回講義要綱です。
乳幼児期、思春期のところを考えてきましたがいずれも不十分と思いつつも先に進んで青年期のところも視野に入れて考えなくてはなりません。この後に成人期とか中年期が表われるのですが、これは人間の生涯発達という発達心理学の考え方によるものです。
思春期は青年期に一部にあたり、前期青年期とされることもあります。

さて問題の青年期です。「大人の引きこもりを考える」とか20代後半以上の引きこもりを考えることは、まさしく青年期の課題になるからです。
いくつかの本を読んでいるのですが、青年期はこれまでは青年期が20代の前半まででした。それが今日では30歳までとか30代前半までに延長されているという評価や考え方で一致しています。これは生物学的な条件による人間発達ではなく社会的な条件による人間発達であるからです。もし生物学的な条件であるならば日本人は最近の30年間に、生物として大変化を遂げたことになります。しかしそうではありません。
振り返って考えるならば、日本において青年期が存在するようになったのはたぶん明治期以降であろうと思います。それ以前には青年期というものは基本的にはありませんでした。江戸期までは元服という成人になる儀式がありましたが、15歳あたりです。女性が結婚をし始める年齢も15歳あたりからでした。「15で姉(ねい)やは嫁に行き」という歌もありました。
その青年期が30代まで延びたわけです。しかし、個人差はあり、その差もかなり幅があるという印象を持ちます。これまでの青年期論はこの青年自体の変化によって変更を迫られています。一般的・画一的な青年期論は成り立たないという人もいます。

その青年期の課題とは何でしょうか。
一般的・画一的な青年期論ではなく個人別のオーダーメイドの青年期論が必要となるといわれても何らかの基準がないと考えようもなくなります。そこで従来の青年期の課題をみたうえで実情にあったものを探す作業になります。長期の引きこもり経験者には乳幼児期や思春期の課題が未解決・不燃焼のまま残っているとして見ていくことになります。いやおうなく個人別の生育歴をたどることが迫られていくのです
思春期は体の成長に基づく男性・女性の成長と社会性の萌芽の時期です。それをルソーは第2の誕生といい、ゲーテは疾風怒濤の時代といいました。それに続く青年期は個人としての人格が形成され、家族を持ちうる社会性を備えた人間発達を遂げるのが課題となりそうです。より詳しいことは次回にしましょう。

第8回「大人の引きこもりを考える教室」
日時:12月9日(日)午後1時~3時。
場所:不登校情報センター(TEL03-3654-0181)。
参加対象者:引きこもり当事者の親、当事者本人、支援者や学びたい人。15名。
参加費:500円。
「家族から見た周辺履歴書」を書いていただいた人がいます。それを含めて状況交流をします。

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