管理的でなく学ぶ機会にする

このエントリーをはてなブックマークに追加
はてなブックマーク - 管理的でなく学ぶ機会にする
Facebook にシェア
[`google_buzz` not found]
[`yahoo` not found]
[`livedoor` not found]
[`friendfeed` not found]

シリーズ「なでしこ会講演その後2」です。質問は「発達障害の人とジョブコーチ」に関することです。しかし、回答内容を表すのは見出しのほうがいいと思います。
アンケートの中にあった質問はこうです。《先生に質問です。発達障がいの方の対応・空気を読めず、場をこわしてしまう・ジョブコーチのような方がみえるのでしょうか。》

ジョブコーチのような方はいません。というよりもジョブコーチという職種の方がどんな役割をするのかを知りません。名称からすると職業技術的なコーチ役に思えるのですが、質問文の流れから見ると場(スペース)における対人関係づくりの役割をするようにも見えます。
この2つの役割は居場所・ワークスペースには必要です。その方法を私はこれまでどうしてきたのかを織り込んで話したつもりです。2つのうち対人関係づくりのほうを書きます。技術的な指導が問われているようには思えないからです。場づくりの特徴は管理的な方法で行わなかったこと、教育的な方法です。
多数の人がいるまえでリストカットを始めた人がいます。2人が口論になり私がすぐに止めようとしないのを見て疑問に思った人がいます(ここでの事態発生は口論です)。数人のグループから非難を受ける行動をした人がいます。他にもありますが静かで穏やかさを保つのがスペースの目標ではなく、作業や話しをしながら対人関係を育てるのが目標です。
「対応・空気を読めず、場をこわしてしまう」という人がいつもいたのではありません。最近はアスペルガー症候群の一部ですが、少し以前は境界性パーソナリティ障害という人が代表でした。「対応・空気を読めず、場をこわしてしまう」ことを恐れすぎていませんか。場を守ることを優先するとそうなります。突発的な状態は珍しく、そこにいた人全体がそこで考え、学ぶ機会にすることです。
教育的な方法とは私にとってはこのようなものです。「ない」ようにするには管理的になります。事態がないのがいいのではなく生まれたときにどうするかを学ぶのです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください