生活保護とサバイバル作戦

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2月10日の大人の引きこもりを考える教室・第10回の感想を書いておきます。
この日のレクチャーは「独りがいい:気質と性格特性」というテーマでした。第10回にしてようやく現実の子どもの様子を直接に理解する視点に入りました。
その意味で参加した親たちの話とレクチャーの内容が交錯する部分があったと思います。これまでの9回はその背景の理解でした。ものごとの大きさと深刻さを見たとき、私には基本的な点に戻り事態をとらえ、そのうえで現実に向き合う必要を感じたのです。それがこれまでの9回の意味です。

親の高齢化と30代後半から40代に入る子どもの引きこもり状態は平穏に推移しているように見えても内容は深刻です。このままのペースで進んでもどうにもならないという気持ちが生まれることは当然でしょう。
それでいろんな対応策を考えているわけですが、焦りもあります。焦ってもいい結果はないと思っても性急にならざるを得ないところがあります。
なにが考えられるのか。福祉(とりわけ生活保護と障害者福祉)、個人対応のサバイバル作戦(生き残り対策)があります。しかし、教室で話していることは対人関係とか、どう社会につながるのかが中心です。その先に社会参加があり、収入になる活動や就業になるのです。それは遠くにかすむほど先にあります。それを思うと親は二重、三重の対応策を用意しておかなくてはならないのです。それが福祉やサバイバル作戦でしょう。
実際に見聞きすることは、この年齢から就職はかなり困難です。それがかなう人は特例になると思うほどです。行政機関の対応にはその深刻さがわかっていない・伝わっていないと思えるほどです。
不登校情報センターを収入の得られる場所にするというのは、数年前にこの事態を想定して進んできたことです。その到達点をどう表現できるのか。それはまた独自のテーマになりますから後日に改めます。
大人の引きこもり状態の現状といま進めていること、それと社会参加に求められていることには大きな溝があります。その溝を跳ね飛ばして進めばいいとは思えません。大人の引きこもりを考える教室への改組はここを考えるためでした。そのねらいは確かだと思いますが、手段や道筋は漠然としています。第10回教室を終えての感想はこれです。不登校情報センターの取り組みはどういうことになるのか。次回はそこにふれます。

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