相手の細かな情報により支援を考えると操作につながるかも

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“支援者として関わっている”と言うしかない人が私には2、3人います。不登校情報センターに来る人のほとんどはそうなりませんが、十年余りのなかで数人はいます。
その一人Aくんに私とは別の形で関わってもらうためにほほ同年齢のB君に応援を頼みました。私からB君にAくんを説明する(事前に状況を話す)場面が生まれました。
あまりにも話す内容が多いし、それを仮に全部話したとしてもAくんの一面に過ぎず、しかもB君にはほとんどが抽象的な理解にならざるをえません。ここはB君の感覚で実際にAくんと関わり、Aくんを理解するのがいいと思いました。

「Aくんはこれまでに君が会ったことのないタイプだけれども、人間としてはおかしくはないから尊重してほしい。知識ではなくて、人間性でAくんと付き合うのがいいよ」とB君に話しました。
Aくんに関する細かな情報を伝えることは、B君が武装することです。相手の情報を細かく把握するのはこちらが武装し、相手を操作しやすくします。しかもB君の気持ちも拘束します。
Aくんのような症状がある人にはB君がそういう武装をすることは厚い壁になると思います。そういうことはきわめて的確に繊細に把握するからです。私は通常、Aくんのようなタイプには意図的に無防備になろうとしています。言い換えると何にも考えないで顔を合わすことです。たまには部分的なテーマを持つこともありますが、操作するようなテーマはもたないことです。
それが壁を低くするし、気持ちを楽にするからです。相手の緊張をゆるめるもので、いつのころからか自然にそうするようになったやりかたです。そうすると、Aくんタイプには少しずつ依存してくる人が出ます。それについては次回に続きを書きましょう。

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