長期に外出しないと警戒感が増し攻撃的になりやすいよ

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冬場の切迫感のある電話が相次いでいたころのことです。Qくんの例を紹介します。Qくんは長く外出していないと“変になりそう”なので、自分なりに工夫しています。夜遅く人気がなくなってから夜中の散歩に出ました。人が多い明るいうちは歩けそうにないのです。
しばらく歩くと横手の道から人が出てきて自分の前を歩き始めました。ときどき振り返って自分を見るそぶりです。するとQくんには“自分は何も悪いことはしていないのに”という気持ちがわいてきます。それが攻撃的な感情になってしまいました。つい声が出ました。「何か悪いんですか?」。その人は女性だったので、その人も警戒感があっただけなのでしょうが、そこに思いを及ぼす余裕はありません。
Qくんが少し近付いたところ、相手もハッとして足を止めます。そこでQくんは「警察を呼びますから」と携帯から電話をしました。警察官が来るまでは10分以上もあったようです。互いにその場に立ち止まったままです。おそらく女性は本当に警察官が来るまでは半信半疑だったではないでしょうか。その間にQくんも冷静になります。
警察官が来たとき「自分は悪いことはしていないのに、警戒されていたので…」と話しました。たぶん警察官も戸惑ったことでしょう。女性は「何もしていません…」となり、その場は事なきを得ました。いや初めから実は何も起きてはいません。しかし、長く外出していない・人と会っていないとこのような“変な状況”になることがあります。ある人は「何かおかしなことをしそうな気がする」と言いましたが、これもまさにその例になります。自分の思い込みに陥って一人芝居です。
Qくんが近づいたときその人が叫びながら走ったら“事件”扱いされたかもしれません〔これに近いことで警察に連行された人もいます〕。外出がなく人と会っていない期間が長くなると、自分を守るバリアーが消失し(抵抗力が低下する)、それを補うために警戒感がいっぱいになります。そうしないと自分の平常心を維持できないのです。
その状態でQくんのような場面に出会うと、警戒感は攻撃感情となって現われます。Qくんは警戒感から攻撃感情になるのは説明できることですが、一般には理解できません。警察官も戸惑うことでしょう。心の中で生じていることは社会的な正邪の判断にできません。言葉や行動になると社会的な正邪の判断対象になります。早朝の散歩型の外出を提起してみました。じつはQくんはときどき早朝の散歩もしているようです。他にもいろいろな工夫を心掛けています。

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