ネットを使って引きこもりとつながる課題はこれから

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『もう家には帰らない』という文庫本があります。今一生さんが代表するCreateMedia編で2000年に発行されたものです。
昨日の引きこもりの親たちが集まる会合の後です。残っている4人で話すなかで、その本を悠々ホルンさんに渡しました。
ホルンさんは作詞作曲した楽曲をYouTubeに流しています。視聴している人からの共感のファンレター、なかには相談の手紙などもあります。しばらくしたら「自分に送られてくるメールや手紙と似ていますね」とホルンさんが言います。
先日からネットを通して、ほとんど外の世界とつながりのない引きこもり状態の人とつながりを意図的にできる方法はないかと考えていました。それをホルンさんはすでに実行しているのです。多くの人は引きこもりとは言えないかもしれませんが、「不特定のハンディを負う対象」に向けて、ネットを使って呼びかけている点では先行例になります。
『もう家には帰らない』のあとがきに今一生さんが書いていることは、ネット以外の出版物の形で「不特定のハンディを負う対象」に向けた取り組みになっていることを物語っています。
ハンディを負っている人たちの生の声、体系化されてはいないし、数量的に扱われていない実生活、時には悲しみや怒りの感情をこめ時には淡々と叙述する実像、これらを抜きにした本物の取り組みはないと思います。淡々と叙述されたことは、感情を抑え事実を伝えたいという思いが浮かび出て逆に強い情念を感じてしまいます。
私はそれらの声を日常的に聞ける状態になっていると気づきました。到達点として悪くはないです。しかしまだ先があります。ネットを使って引きこもりとつながる方法はこれからです。

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