映画「マルクス・エンゲルス」を見る

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英語タイトルは“The Young Karl Marx”(フランス語版・ドイツ語版もある)だが、日本では「マルクス・エンゲルス」が映画タイトルになります。
エンゲルス夫人のメアリー・バーンズが登場するのはリアリティを感じます。
若いエンゲルスが恋人だったM.バーンズと一緒にリバプールの労働者街に入り、やがて『イギリスにおける労働者階級の状態』を著した…大阪市立大学夜間部1年のときにきいた経済学原論の佐藤金三郎先生の熱い講義内容をこういう姿で見るとは思いがけないものでした。
当時の社会科学研究会サークルの読書会で使ったテキストにはマルクス・エンゲルス『ドイツ・イデオロギー』がありました。
難しかったのですが何とか読み終えたのが、その後の人生で役に立ったと思います。
<『ドイツ・イデオロギー』の訳本は何だったかわかりません。>
B.バウエル、A.ルーゲ、W.ヴァイトリング、P.プルードン…などかつて聞いたことのある人たちが登場します。
M.バクーニンまで出ていたのは意外です。
この映画ではマルクスが主人公です。
そうすることに異存はありませんが、エンゲルス愛好者の私にはもう少し正確さが欲しいと思うところが1点。
共著の『共産党宣言』の最初の構想はエンゲルスが提起したものですが、映画の終わりに出るその場面では、主人公マルクスに傾き過ぎて表現されています。
岩波ホール、2時間の映画。
混むのではないかと予想した通りで、発券開始の前に早く到着。公開初日の上映で10番以内に入場できました。
6月15日までなのでもう一度見てもいいかも。
(5月14日)

映画「マルクス・エンゲルス」を見る” への1件のコメント

  1. 久保義丸 私は昔「フォイエルバッハに関するテーゼ」を読んで、ほとんど意味が分かりませんでした。近頃、18世紀前半に活躍したバークリの観念論を学んだのですが、今「テーゼ」を読み返すと、意味がよく分かるのです。マルクスはドイツの観念論を学んだ後に唯物論的な立場に進んだので、観念論を知らないと、「ドイツイデオロギー」はよく分からないのではないかと思います。
    ーーーーー

    松田 武己 マルクスはヘーゲルの流れをくむヘーゲル左派(青年ヘーゲル派)からスタートしました。その一人のB.バウエルをマルクスの先生と紹介する本もあります。B.バウエルは、キリスト教のバイブル(新約聖書)の多くが古代ローマの哲学者(セネカなど)の文献から作成したことを論証した人です。しかし、マルクスはすぐにB.バウエルから離れました。
    マルクスはドイツの観念論を学んだというよりは、ヘーゲルの弁証法(観念論的な弁証法)を学んだといった方がいいと思います。マルクスの初期の論文は古代ギリシャの唯物論についてのものです。
    「フォイエルバッハに関するテーゼ」は短いメモであり、エンゲルスはそれを素材に『フォイエルバッハ論』=ルートウィッヒ・フォイエルバッハとドイツ古典哲学の終結、を著しました。ドイツ古典哲学というのがI.カントから始まりヘーゲルに至る大哲学者たちです。これらのドイツ古典哲学を高く評価したのが詩人としても有名なH.ハイネです。
    ハイネは『ドイツ古典哲学の本質』―ドイツにおける宗教と哲学の歴史(書名はうろ覚えです)を著し、M.ルター以降のドイツ哲学史を総括しました。
    エンゲルスの『フォイエルバッハ論』は、ハイネの『ドイツ古典哲学の本質』をマルクスのラフスケッチをもとに詳しくしたものと私は理解しています。
    『フォイエルバッハ論』は、唯物論を完成するには弁証法的な唯物論にしなくてはならない、ヘーゲルの弁証法を評価しながら、フォイエルバッハはその点に不十分さがあると論じたものではないでしょうか。弁証法を学ぶスタンスでないと『フォイエルバッハ論』はわかりにくいのかもしれません(?)
    要するにこれらのことを『ドイツイデオロギー』という本は分析し書いたのです。『ドイツイデオロギー』という本ではなく、「ドイツイデオロギー」の全体を知るには―私は全体を知りませんが、通史としてはハイネの『ドイツ古典哲学の本質』と『フォイエルバッハ論』で流れは理解できます。しかし、カント、フィヒテ、シェリング、ヘーゲルと続くドイツ古典哲学はそれで知ったという訳はいきません。

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