周囲の当事者が批判的に表すときどう紹介するか

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ひきこもり国語辞典の作成を続けています。原稿はできているのに何をしているのか(?) 担当編集者へのメールを見ればわかるかもしれません。2~3件紹介しましょう。

〔その1〕 =周囲の当事者が批判的に表す場合
(採用することばは)ひきこもり経験者が言っていることなので、私はとくに意識しないで、ひきこもりを表現する言行に扱ってきたとわかります。
その部分を鋭く指摘されているのがわかります。
その部分を〔どうひきこもりと関係するか〕補充説明を求められるわけです。
カール・ヤスパース(精神科医であり哲学者)という人が、心理学者はそれぞれの心理学をつくるといっていました。
指摘を受けた部分を補充説明する私は『ひきこもり国語辞典』により自分の心理学をつくる役割を持たざるをえない気分です。
既存の心理学と矛盾しない、できれば一致することが望ましいわけです。
しかしはみ出す部分に意外な役割があるかもしれません。
特に難しいのは、当事者が自分のことを紹介するのではなく、周囲の当事者について話すのを記述する場合です。
紹介するときは好意的、客観中立的、批判的…といろいろあります。
難しいのは批判的に評される言行を当事者の身になって語るときです。
「か行」には、「カリスマヒッキー」というのがあります。
自分でカリスマヒッキーと名乗ったのではなく、周りの人が称した言葉です。
称された当事者の身になって話すことはできませんでした。

<かりすまひっきー  (カリスマヒッキー)
ちょっとした特殊な分野にカリスマっていませんか? 特定の職業や社会グループで特異な能力を持つ目立つ人です。ひきこもり当事者にも、絶大な知名度をもつカリスマ的な人がいます。しかし、なかなか一般社会に出ていく動きは見せません。歯がゆいような私のこの感情は嫉妬なんでしょうか。それともいらだちですか、それとも何か別物?>

これは無印(合格)で返ってきたのですが、私としてはさらに検討対象の語です。
うまく説明できるかどうか、自分が試されている気がします。

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