微妙な位置

今、母も私も変わろうとしている。離れている間に、母も大きく変わったし、私もまた大きく変わった。そうした二人が今一緒に暮らし始めている。

母と一緒にいて、苦しくなる時がある。この得体の知れない胸の苦しみは何なのだろう?と思い、本を読もうかなと、『母と娘』『共依存』などで、検索してみた。けれど、内容を見てみたら、少し違う…?

確かに過去を振り返る事で、何か前に進めるのなら、振り返る事も必要なのだろう。しかし、過去の「こうして欲しかった!」などは、もう嫌という程やって来た。それよりも、今は「これから」の事を考えていきたい。「どんな関係を築いていきたいか」。それは、「自分たちが、それぞれ、どう生きていきたいか」に繫がるものがある。

ただ、私がそう言えたり、思えたりする事が出来るのは、やっぱり母が変わった(変わろうとしている)からだ。そして、父も変わったからだ。

私もまた「全部、自分の問題だったんだ」と気付いた事で、変われた。大変な事はいっぱいあるけれど、誰かのせいにしていた(被害者意識のまま生きていた)頃に比べたら、全然世界が違って見える。

少しずつ抜け出している状態で、微妙な位置にいるけれど…。やっぱり、お互いを尊重し合う事が大切なのかなと思う。

尊重し合う

「別に何でもかんでも、母に話さなくていいのかなぁ」と思ってきた。

本人が話を聞いてもらいたい時は聞くけれど、そこまで深入りしなくていいのかなと思う。

私には私の世界があり、母には母の世界がある。それを尊重し合いたい。

現在、午前2時。

母が帰って来た。家に居場所がないと感じる。家が狭いというのもあるが…。多分、居場所がないのは、私の心。心の居場所がないのだ。狭いのも、私の心が狭い中にいるのだ。

乗り越えたいし、いつか乗り越えなきゃいけない事だ。けれど「乗り越えたい!」気持ちの反動は「逃げたい!」。いつか逃げ出したくなる。もうすでに逃げ出したくなっている。

母にすがっても、母が答えや解決策を持っている訳ではない事はもう分かっている。答えは自分が持っている。解決策も自分で見つける。もがいたり、地道な努力が必要だ。

昔の事を思い出す。昔、似たような気持ちや場面になった事がある。私はそれを乗り越えられなかった。苦しさに耐えられず、盲目的になり、さっさと結論付けて、逃げてしまった。愛してくれた人達は、ちゃんと側に居たのに。あの頃はそれが分からなかった。その時と似たような状況・状態に今また置かれている。だから、余計に乗り越えたい気持ちが強い。けれど、必死過ぎて、また盲目的になっている。

焦らずに時間を掛けてとは言うけれど…。得体の知れない苦しみが常に胸に広がる中で、必死にならずにはいられない。いろんな事が押し寄せる中で「いや、もう出来ない」となるのも無理はない。

自分を知る

「まだまだ、やらなければ!出来るようにならなければ!」という強い気持ちがある。けれど、それは「自分はやれていない。出来ていない」という事にもなる。

その気持ちが向上に繋がっているうちは良いけれど、最近はそれじゃ通用しなくなっている。

よくよく周りを見渡してみれば、私はすでにやっているし、ちゃんと出来ている。「やれていない。出来ていない」と痛く感じるけれど、それはある意味で『自分の事を知らない』のかもしれない。

歩み寄り 2

母もだと思うけど、私も勉強が必要だと思っている。「親なんだから、親から子供に歩み寄れよ」「親なんだから、子供の為に努力しろよ」という想いはもうない。

私もまた努力したり、勉強したり、悩んだり、相談したり…。そんな事が必要なのだと思う。独りよがりにならず、歩み寄っていけたら良いと思う。

手探りって難しいな。けれど、私がどんどん楽しくなったり、安心したりしていく方向に進めば良いのだと思う。

それは、母と接する事で私自身にも大きな発見があるからだ。例えば、今日「もう自分の事はいいから、母がやり易いようにしてあげよう」と思った。

しかし、そこでハッと気付いた!私は前々から「みんなの幸せのために私は自分を犠牲にして来た!」という被害者意識があった。

そんな長年の苦しんだ状態を、今日自分から自然にやろうとしていた。そうする事で、一種の快感があったのだ。

「これは違う!自分を大切にして、自分が無理のないようにしていこう」と、改めて思った。

そんな風にこれからどうしたらいいかを、ちゃんと話をしながら、やっていけたらいいなと思っている。

歩み寄り 1

母が帰ってきて、まだ数日しか経っていないけど…。「どうやって接していったら、良いのだろう」と、悩み始めた。前のような共依存関係には戻りたくないし、戻れないと思う。

「新しい関係を築いていかないとな」。そう前々から思ってはいたが、今それが実践として毎日を送っている。

明日から、また互いの生活が始まる。本当に手探りだな。今の本音を言うと…、正直キツい。

与えられ続ける課題

今、また大きな課題が与えられている。

何とかしたい!という気持ちが強くて、すごく焦ってしまう。時間を掛けて、ゆっくり乗り越えよう。

乗り越えた先には、また大きくなった自分がいる事を信じて…。

ただ、前向きな事がいつも良いとは限らない。いつの間にか、前向きになろうとするあまり、自分に厳しくなって、優しくする事を忘れてしまっていた。

青い空

ポルノグラフィティの『m-CABI』というアルバムの中に、『BLUE SKY』という曲があります。

前から好きな曲だったのですが、また改めて今の自分に響くものがありました。

前へ進んでいく、勇気をもらえる曲です。