20歳前後の無業者のスペースが必要です

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20歳の青年の父親が来られました。
高校は卒業していませんが、現在のフリースクールを続けるには他の子どもたちと年齢差がありやりにくいようです。
そこを“卒業した”あと、どこか行く場所はないのかと探しているのです。
これは高校を卒業したあとで進学しない、就職しない、職業訓練しない人たちの行き場がないということの延長線上にある状態です。実は進学しないのではなく進学できないのです、就職しないのではなくて就職できないのです。職業訓練を受けないのではなく受けられないのです。
それは高校を卒業しているとか、卒業していないとかはほとんど関係しません。
通信制高校の卒業生の45%が無業者であるといいます。その人たちのなかにもこういう人が少なからずいます。
共通しているのは、対人関係ができない、社会的な関係が結べないのです。
アルバイトなどの仕事をするにしても、わからなすぎるし、できなすぎる状態です。

高校時代までにそういうものはできているはずというのは1つの思い込みです。
現実はそれのできない多数の青年がいます。
その人たちに適した居場所ないしは教育スペースが求められているのです。
この日来られた父親の話は、そこに高校卒業というテーマのある人です。
これまで見聞きしたなかには、軽度の精神障害領域に入っている人もいます。
高校は卒業しているけれども実質的には読み書きに不便を感じるほど学力のついていない人もいます(たとえばそれが負担になり、役所に何かの証明をもらいにいくのを躊躇することもあります)。
学習塾に通いながら進学や就職に結びつかないまま20歳前後になった人がいるように思います。
様子は個人個人で少しずつ違いますが、共通性はあります。
おおよそ18歳から20代前半の年齢でこのような状態にいる人たちを支援する場所と人が必要ではないかと思います。
そういう人のための社会塾と考えられます。
私は以前に高校を卒業した後も、4年生、5年生を設けてはどうかと提案したこともあります。
それらを含めて真剣に考えてみるときがきています。

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